「お涙頂戴の浪花節」港のひかり パンダさんの映画レビュー(感想・評価)
お涙頂戴の浪花節
冒頭からエンディングまで、あり得ない説明セリフばかり。
12歳くらいの小学生が、オジサンに
「刑事だったときの一番の思い出は何?」
なんて聞くか?
古株の刑事が主人公に言う。
「今度は誰のためにムショに入るんだ?」
本作のテーマは「誰かのために生きる」だが、それをいちいちセリフにしてくるから、鬱陶しくて堪らない。
しまいには拝金主義の今ドキ組長(椎名桔平)に、「誰かのために生きるだと? 分からねえな」なんてわざわざ言わせたりする。
映像も実にわざとらしい。
(どう? 渋い男でしょう?)
(彼の哀しみが分かるでしょう?)
これに演歌チックな劇伴がつく。
映画に説明が避けられないのは分かる。広く万人をターゲットにすれば、分かりやすさが求められるのも分かる。
しかし本作は度が過ぎる。良く言えば古風だが、現代ではこれは「大人の絵本」。
役者も製作陣も相当割り切ったと思う。
ー追記ー
舘ひろしの佇まいは格好良い。特に、スーツを着た立ち姿は圧巻で、目黒蓮ですら敵わない。
斎藤工、ピエール瀧、MEGUMIは「孤狼の血」から続くヤサグレ役。
仁義を尊ぶ昔ながらの任侠を演じるのは、宇崎竜童、舘ひろし、ピエール瀧だから全員ミュージシャン。
カメオ出演にはかなり驚かされる。しかも、かなりいい味を出している。
本作にもまた松浦祐也が出ている。
こんなところは楽しめた。
あの代行運転のシーン、ビックリしましたね。全然重要な役でもなく顔出して、電話で居なくなって、ホントにゲストでしたね😱
話は、見た目も含めて、寒かったです🥶
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