「夜明けを求めて」港のひかり ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
夜明けを求めて
カタギになった元ヤクザと盲目の子供の織りなすドラマという事で、昭和もとい東映の任侠映画だな〜と思いながら観ましたが、良くも悪くもイメージ通りの作品でした。
ベタな話なので外すことなく観れましたが、もっと展開があっても良かったんじゃとは思ってしまいました。
意外と子供パートが長いなと思ったのですが、ドラマ的には全然ダレる事なく、偶然の出会いからの信頼関係だったり、おじさんと幸太の友情に近いものが築かれる様子は観ていて見応えがありました。
一緒にご飯を食べに行くシーンはハートフルでしたし、目の手術のシーンなんかはおじさんの義理堅さがこれでもかってくらい映像に出ていて胸熱でした。
大人になって刑事になった幸太との再会パートなんかもギュッとは詰め込まれていましたが、感動的な仕上がりになっていましたし、会うことを悩みながらも一歩踏み出して会うおじさんの決意は相当なものだっただろうなと思いました。
ベタではあったんですが終盤に差し掛かるまでは全然面白く観れていたのに、風呂敷を畳まないといけない段階に入った瞬間にハチャメチャになってしまって思わずずっこけてしまいました。
絶対にヤクザとの抗争はあるだろうなーと思ったら倉庫でのみみっちい争いで、仁義はありつつも弱目のドラマが続きますし、単身で突撃してくる幸太もちょっとおバカですし、やられる〜とか思っていたら、ヤクザ側が何故か仲違いして撃って撃たれてで勝手に散っていったのでなんじゃこりゃとなりました。
その後も病院に連れていきゃいいのに港に連れていって思い出を語るシーンになっており、絶対に病院行った方が生きれる確率は高いぞ…とすまし顔で観てしまいました。
その後の展開も綺麗に済まされているけれどあの素っ頓狂な展開があった後なのでモヤモヤしたままエンドロールに行っちゃうのでもうすってんころりんです。
舘ひろしさんがカッコ良すぎましたね。
スーツもカッコいいですし、漁師としての姿もかっこいいですし、普段は優しいおじ様なのに、スイッチが入るとドスのきいた声で圧倒され、ボコボコにされてしまう訳ですからもう小便ちびりもんです。
あぶ刑事でのファンキーさとはまた違う色気があって最高のおじ様でした。
眞栄田郷敦さんのスマートなカッコ良さも素敵でしたし、椎名桔平さんのザ・悪の親玉な感じやピエール瀧さんの心優しき舎弟な感じ、斎藤工さんの起用場所もそこ!?ってところの意外性があって面白かったです。
役者陣の熱演は素晴らしかったですし、能登の風景も素晴らしかったんですが、藤井監督の作品としてはストレートすぎてパンチ弱めかなと思いました。
ヤクザとは切っても切れない関係性は唯一無二だと思うので、またガッツリ任侠映画撮ってほしいなと思いました。
鑑賞日 11/17
鑑賞時間 18:15〜20:15
単身殴り込みだ!と思ったらチャカ置いて・・ああいう展開にならざるを得ないですよね。斎藤くんは恨みが募っていた様だったので納得、ピエールの時は即発砲してたのに。
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