「東映伝統の任侠ヒューマンドラマ」港のひかり シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
東映伝統の任侠ヒューマンドラマ
元ヤクザの初老の漁師と事故で目が不自由な少年との心の交流を描くヒューマンドラマで、手堅くまとめたと言う感じです。かつて東映が降旗康男監督、高倉健主演で撮っていたみたいな作品で、寒々とした北陸の漁村を舞台に舘ひろしが渋く演じています。お話し自体はある意味予定調和的で、正直言って可もなく不可もない展開なんだけど、カメラは容赦なく舘ひろしのシミの浮いた顔や皺だらけの手を映し出し、主人公の経験して来た人生の年輪にハッとします。一方で、12年もの間、目の手術代が秘密にされていたことや、椎名桔平の暴力団が追及もせずのんびりしていたのが、ちょっと不自然で残念。役者では、舘ひろしが新境地の演技でした。尾上眞秀、眞栄田郷敦もいい感じです。椎名桔平の屈折したヤクザも最後に光ってましたね。
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