劇場公開日 2025年11月14日

「港町の優しさが胸にしみた時間でした」港のひかり 藤宮・アーク・紗希さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 港町の優しさが胸にしみた時間でした

2025年11月15日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

『港のひかり』、とても静かでやさしい余韻が残る作品でした。
元ヤクザの三浦と、目の見えない少年・幸太が出会うところから物語は始まりますが、二人の距離が少しずつ縮まっていく様子がすごく丁寧で、ずっと見守りたくなるあたたかさがありました。

特に印象に残ったのは、35mmフィルムで撮影された港町の風景。画面の粒子感や光のにじみ方に“時間”が宿っていて、なんだか懐かしい場所に帰ってきたような気持ちになるんです。港に吹く風まで感じられそうで、この映像だけでも観る価値があると思いました。

そして、三浦が幸太に手を差し伸べる理由も、幸太が三浦に心を開いていく理由も、言葉で説明されすぎないのがすごく良かったです。過去に傷を持つ者同士が、互いにそっと寄りかかるような関係になっていく感じが、すごく自然で、気づいたら胸がきゅっとなっていました。

後半の“12年後”パートは、静かに心が揺れるシーンの連続。派手な演出がないからこそ、二人の再会が持つ重さや優しさがそのまま伝わってきます。
じんわり泣けるヒューマンドラマが好きな方には、ぜひおすすめしたい一本です。

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藤宮・アーク・紗希
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