劇場公開日 2025年11月14日

「「盲目だった少年」と「訳ありの元ヤクザの漁師」の交流を描いたヒューマンドラマです」港のひかり 天空住人さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 「盲目だった少年」と「訳ありの元ヤクザの漁師」の交流を描いたヒューマンドラマです

2025年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

ドキドキ

・「盲目だった少年」と「訳あり元ヤクザの漁師」(舘ひろし)の交流を描いたヒューマンドラマです。ヒューマンドラマとしての出来は良かったと思いました。舘ひろし主演の映画は「終わった人」以来の鑑賞になります。
・薬物中毒のヤクザの暴走運転で両親を不慮の交通事故で亡くし、叔母夫婦にイヤイヤながら育てられている「盲目の少年」は、近所の子供たちからもいじめられ、そんな少年に「舘ひろし」演じる漁師は「元警察官だった」と偽って少年に寄り添って交流を図っていくシーンが印象に残りました。
・「盲目だった少年」は舘ひろし演じる元ヤクザからの資金援助により「目の治療」をして視力回復するが、その金は、ヤクザの薬物売買の資金を横取りしたものであり、彼は警察に出頭、12年の刑に服するのは(自己犠牲の行為)であり彼の優しさが現れていました。
・だが刑務所から出た舘ひろしが「12年」を経過した雰囲気は余り感じられなかった点がやや残念に思いました。
・盲目だった少年はやがて警察官となり、「眞栄田郷敦」が好演していますが、ヤクザの下部組織のチンピラを次々逮捕していきますが、ヤクザからは恨みを買うという展開になります。その後の展開はネタバレになるので詳述しませんが、刑事「眞栄田郷敦」は元ヤクザ「舘ひろし」に恩返しをします。
・任侠映画の描写も多く、1代目組長役「宇崎竜童」、2代目組長役「椎名桔平」(「夜がまた来る」でヤクザ役を好演)、組員役「ピエール瀧」(「宝島」でもヤクザ役を好演)組員役「斎藤工」(虎狼の血2でもヤクザ役を好演)」といった俳優陣がそろっています。「一ノ瀬ワタル」はチンピラ役ではなく警察官に昇格(?)しています。「任侠映画」描写に慣れていない方は注意が必要に思います。
・震災前の「北陸地方」の海辺の風景が見られたのは貴重だと思います。

天空住人
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