「ネイチャーSFを味わえた」猿の惑星 キングダム keytonさんの映画レビュー(感想・評価)
ネイチャーSFを味わえた
私は「猿の惑星」を一度も見たことなく、観てこなかった理由は「人間=悪」という演出が多かろうという偏見な考えを持ったまま、2024年にまで鑑賞してきませんでした。
そして、今作で初めて「猿の惑星」を観てきました。圧倒的大自然、文明を上書きにするほどの植物の生命力。知性を持った猿たちの生活様式。何もかも新鮮に感じて、良いSF映画だと思いました。
なによりわかりやすい。初心者でも楽しませる親切設計と表情豊かな猿の表情で何を考えているのかピンとくる自身の感受性を刺激する演出。大雑把なハリウッドの気遣いを私は感化されました。
スター・ウォーズ8以降、ハリウッドのSFはポリコレのプロパガンダとして利用されてしまっているが、今作でアメリカの映像スタッフの本気を見せつけられた印象でした。
「物足りない」・「シンプルすぎる」という印象を持たれるかもしれないが、人類を知らないイーグル族の若者ノアが知性と勇気で困難を乗り越え、エコー(人間)を知ることによって、葛藤や冒険を追体験できると私は感じました。
吹き替え版を鑑賞しましたが、主人公ノアは松岡禎丞さんで聡明さと悩める若者を演じていて作品の雰囲気を盛り上げてくれましたが、やはり、悪役プロキシマスを演じたのが竹内力さんだったのが衝撃的だった。全く違和感がなかったし、ハマり役でした。
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