劇場公開日 2024年5月10日

「まだまだ猿VS人間の戦いは終わっていない」猿の惑星 キングダム sallyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0まだまだ猿VS人間の戦いは終わっていない

2024年5月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

チャールトン・ヘストンの「猿の惑星」(1968年)を子供の頃、テレビ放送でみて、ラストの大変に衝撃を覚えた世代です。あれから色々な映画を見ていますが、ラストの衝撃がこんなにも凄い作品は、後にも先にも「猿の惑星」のみだと思っています。ですので、ティム・バートン監督作品のリブート「PLANET OF THE APES 猿の惑星」に大変にがっかりさせられました。

そして月日が流れ「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」が制作され公開され、チャールトン・ヘストンの「猿の惑星」(1968年)に至る前の事を描いた作品が3作作られ、「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」の出来に満足を覚え、その後の2作品に、少しやり過ぎ感を覚えましたが、それなりに納得させられ、本作品が作られた訳ですが、実は、本作品こそ、チャールトン・ヘストンの「猿の惑星」のリブートなりリメイクになるのかと思い、期待半分にして見に行ってきましたが、蓋を開けてみると、チャールトン・ヘストンの「猿の惑星」の時代に至る前の時代の作品であり、前作品の延長上の作品でした。

まだまだ、人間と猿との戦いは続いていて、前3作品が、シーザーの時代のお話なら、本作品からは、ノアの時代のお話になった感じです。ですから、「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」から本作品まで、あまり時間が動いていない事のお話で、チャールトン・ヘストンの「猿の惑星」に至るまでは、まだまだ先になりそうですね。

ティム・バートンの「猿の惑星」では、人間がそもそもしゃべる自体が、ちょっと駄目な内容だったですが、本作品では、まだまだ人間は希望を捨てていないようですね。この先も、まだまだ、猿VS人間の戦いはありそうな展開ですね。

今回は、猿が、人間の作り上げたモノを奪おうと言う所のお話でしたか、しかし、単に猿VS人間の戦いだけの内容には、少し飽きた感がありますね。

チャールトン・ヘストンの「猿の惑星」へのリスペクトもしっかりありましたが、そろそろ、違う展開もみたいものです。

チャールトン・ヘストンの「猿の惑星」に繋げる為にも、なぜ、猿が人間の文明を隠したがったのか、人間がその後口がきけなくなったのかなど・・・そろそろ、その辺にお話を繋げて貰いたいな・・・・

ここまで作ったのだから、ヒットしないから、もう作らないではなく、しっかりそろそろ、チャールトン・ヘストンの「猿の惑星」に繋げて、あの偉大な作品に、敬意を示して欲しいかな・・・・

sally