「本作では"ディズニーの魔法”は無いようだ。どうかそのまま」猿の惑星 キングダム おひさまマジックさんの映画レビュー(感想・評価)
本作では"ディズニーの魔法”は無いようだ。どうかそのまま
前日譚3部作のスーパーエイプ『シーザー』の死去から始まる「王国」と名付けられた本作は、偉大なる新章のための序章といった位置付けだったようだ。
序章とはいえ、いち作品として満足度の高い重厚な力作であり、スター・ウォーズに例えると、まさにEPISODE 4にあたる内容と考えるとわかりやすい。今まで見る機会のなかったファンなら、なんならココから見始めてもアリではないかと思えた(あとから創世記→新世紀→聖戦記をみる、みたいなね)。
本作+今後2作で「新3部作」とのこと。
ぜひとも今後2作に期待したい。
重厚さを保つためディズニー病(キャラ優先主義)には罹らないよう願いたい。
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珠玉のラストシーン『ノア』×『ノヴァ』の目線の先にあるのは共存か、戦いかという、煽り感満載のクロージング。本作で2時間もかけて描かれた小競り合いのような局地戦は、そのためだけにあったようだ。中だるみのような時間も多々あり、眠気との戦いも強いられた挙げ句、プロキシマスもなーんか小物感だったし(実は生きてたネタかもしれませんね)。あれ?ちょっとイジワル?だめ?
猿の進化。聖戦(キリスト。シーザーの窓は十字架になっていた)から300年の本作がこのような原始的な文明とするなら、あと1600年で第1作に繋がると仮定すると、次回作はローマ帝国時代のような、また、その次回作では第二次大戦のような、そんな進化が起こるのであろうか。それはそれで楽しみだ。
ご都合主義はさておき、本作にはなかなかの面白さがあった。
人間側のキーマンだったノヴァの正体明かしが観客に対するWOWに繋がっていて、秘密基地潜入後の衣装が現代的に変化&態度の変化(おや命令口調?)で、ノアたちがいきなり中世レベルへと見え方が変わってしまうという、この印象ベクトルの変化。トリック。観客の期待感とか、言ってもリアル観客の我々は人間側なのであって 猿に狩られるヒトを見ている居心地の悪さがどう、変わるかとか、上手に手玉にとっていたようだ。このあたり、上手いとおもった。
また、SFモノにありがちのツッコミどころは大いに健在。
鷲の育成一族がカッコウのように自然の卵を命がけで持ってくるって?あれだけ育成してたら雛とかブリーディングできてんじゃねーのとか。あれだけ武器やら何やらありそうな基地に入って、持ってきたのはリボルバー式のマグナム一丁かよ、とか。戦車乗り回したら戦国自衛隊的に瞬間、大勝ちできない?とか。持ち出した赤いSSDのようなアレって、スカイプの連絡帳か何か入ってたのかね?とか。まさかアンテナ動かしたかっただけ??ああー。キリがないね。
まあ私はそんなツッコミどころをツッコミながら楽しむのが、正しいSF映画の見方と考えているので、まったく問題ございませんが?
ちなみに連絡帳で繋がったナントカ州の誰ベエさんもアメリカ人のようだ。遠く日本ではどんな感じになっちゃってるんだろ?ってとても気になった。
ラカ曰く「猿にもいろいろいてねー。テナガザルとかねー」
ノヴァ「・・・(知ってるわそんなもん)」
という会話から察するに、きっと日本ではニホンザルとかが猛威を振るって支配層になっちゃってるんでしょうね。その場合はきっと、日本語話すのでしょうね。温泉文化もあるんだろうな。ちょっとだけ見てみたいな。
猿の惑星プリクエルの新3部作。本作の熱量以上のもので続けてもらいたい。
そしていつか、ヘストンの宇宙船が空から落ちてきますように。
ツッコミどころ、笑ってしまいました。ほんにこれ、ですね。
ニホンザルは小さいからもしかすると日本だけは人類が実権持ってるとかあるかも? それ言っちゃったら土着の猿がいない国々はどうなんだって話になりますかね
共感ありがとうございます。
三部作なのですか。
これから繋がっていくのですね。
私も所々、暗い場面では眠気に襲われ大変でした。😖💦
もう少しSFっぽさがあると楽しめたのかなと思います。
猿の進化読み取れず🐒勉強になります。繊維❓あと 悪役は決定的な暴力振るわないので何だかなぁでした。
言語は 感じました 地球🌏🟰アメリカかよって しかも流暢なアメリカン英語 猿話してるし
持ち出した 赤いSSDは 私にはハードディスクでした。おじさんですみません。
スター・ウォーズ理解してる貴殿はすごいです👍私は 2作ほど劇場で見ましたが 見た順番のせいかサッパリほぼ100%理解できず。
まだ 数学とか物理学とかロシア文学の方が理解できそうです。
2度とも跳ね返されました。その点本作は導入編として秀逸でした。 つまらない感想すみません。失礼します。