「シーザーを継ぐ者」猿の惑星 キングダム ふぇるさんの映画レビュー(感想・評価)
シーザーを継ぐ者
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シーザー三部作の意思を受け継ぎ、シーザーが何者であるかを知らない世代の物語。前三部作を観ていなくても歴史を語るかのように丁寧に復習してくれるのでうろ覚えでも問題ないだろう。エイプが支配しているであろう星で人間を見つけるのだが、森で出会った小動物に人間が餌をやるかのようにエイプが人間にリンゴを投げて餌付けするシーンはどちらが優位であるかを表現するのに印象的なシーンである。
今作の主人公の名前はノア、となると旧約聖書のノアの箱舟を想像するのではないだろうか。鷹との共存関係やタンカーのような船、洪水に飲み込まれる様はまさにノアの箱舟である。
人間の思想をシーザーが解釈し、シーザーの思想をラカが伝え、ノアへ受け継ぎ、人間の元へ戻り、再び人間がどのような道を歩むのか次回作へ期待である。
天体望遠鏡で他の惑星をみるシーンやラジオ通信をするにしては巨大すぎるパラボラアンテナが複数あるような施設から想像すると三体人ではないにしろ、既に人類は他の惑星で繁栄をして、本作の舞台は猿の惑星だがそれ以外の惑星がどうなっているのかという想像も絶えず、続きが楽しみである。
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