あまろっくのレビュー・感想・評価
全32件中、1~20件目を表示
幸せについて
えぇ学校、えぇ会社、えぇ暮らし
それに越したことないけど
大切な身近な人を守るために生きて
日々、面白おかしく、真面目に暮らす
それが幸せなんちゃうかな
世界をまたに掛けて、精一杯、
頑張ってくれてる人たちが
いるから、
世の中、成り立ってるんやけど
私にとっては、ラストシーンで、
工場に居てくれた
南雲さんが、この物語のMVPでした
そして、土着民と言えるほどの
関西人な私は、
下手くそな関西弁をしゃべる人が
一人も居ないことが、何よりでした。
ホンマ、一言ではなく一音のレベルで
中途半端な関西弁を聞くと、
それが気になって、物語に入り込めません。
この人、東京出身にして、普通に
セリフ言わした方が、ええやん!!
と、いつも思っています。
出来すぎた、おとぎ話かもしれませんが
思いがけず素敵な物語でした
暖かいヒューマンドラマ
仕事一筋な主人公・優子(江口のりこ)が、リストラを機に地元尼崎に帰ってき、父(鶴瓶)の住む実家に住む。が、父は程なくして20歳の美女(中条あやみ)と再婚!娘として複雑な優子は二人に反発する。中条あやみは家族として優子に接するが、やはり一回り以上年下の美女を家族として認めれない優子は塩対応。そんなとき、父が不慮の死を遂げてしまう…
この映画はまず、登場人物がみんな良い。嫌な人がいない。それぞれの環境で生きてきて、それぞれの考え方があることを表現したうえで、家族として関係を築いていく。
私は優子の年齢に近いため、江口のりこに感情移入しがちだったので、同じ京大同士のお見合い相手とうまくいけーうまくいけーと念じていた。この年齢で、こんないい関係築ける人と出会えることってないことを知っているから、余計に応援!波長の合う二人なので、キャリア築いて行くのかと思ったら、まさかのラスト!笑 二人なら、発展的に鉄工所を経営できると信じてる!
そして、中条あやみとの友情?家族愛?最初は塩対応なのに、中条あやみの一生懸命な姿に絆されていき、最終的には「あんたたちの尼ロックになったる」まで言わせるとは…いいシーンでした。
また、鶴瓶の役も非常に暖かい人柄で、阪神大震災の記憶や、前妻との別れなど辛い出来事が多かっただろうに、そんな経験を踏まえて「死ぬまでわろていたい」と言うところ、とても良かった。あと、前妻からの竜の手拭いを死ぬまで握っていたのも良かった。
最後の結婚式のシーン(二人の花嫁)はよくわからないが、江口のりこが綺麗で良かった!
鶴瓶と中条あやみが夫婦!?という違和感や、年齢差は気になるところだが、そこを気にしなければ100点満点のいい映画だと思う!
尼崎が舞台のほのぼの映画だけどあとちょっとのツメが
大阪人なので大阪弁で書かしてもらいますね。
尼崎に遊びに行った時にえらい宣伝してはって
気になっておりましたんや
たまたまアマゾンプライムで見つけて見させてもらいました。
あまろっくってしらへんかったけど
防災施設でもあるけど水位差があるところを
船舶が通行できるようにしてある設備やねんな。
大学時代ボート部(ローイング)やったから
大阪の毛馬にある同じような施設通ったことがるねん。
映画の中でもアヒルのかっこした足こぎボートで通過する場面や
競技用のシングルスカルで通過する場面があるけど
ホンマは前もって申請しとかんと通してもらわれへんようになってる。
あまろっくの所は水位差が1mもあるらしい。びっくりやな。
まあ、そのへんも少しはふれてもらわな。
防災設備やだけではわからへんかったな。
みんな台風の時だけとか扉がしまって波よけになると勘違いしたんと違うかな?
阪神電車や阪神尼崎の駅や商店街がようさん出てくるのはうれしかったけど
尼(尼崎のこと)の商店街はいつも六甲おろし流れているのに映画の中でも流してほしかったな。つるべちゃんがやってる町工場の社長。
俺はあまろっくやからふだんははたらかへんねん。
なんてありえへんやろと思た。
親戚のおっちゃんで町工場やってる人おったけど
社長が一番はたらいとったそやないとやっていかれへん
会社くびになった主人公が帰って来て家でぶらぶら親のすねかじってるのも
ありえへん、毎日職安いったり、失業保険もろたり、仕事さがしたりせなあかん
言い出したらきりがないほど脚本にはツッコミどころ満載やけど
江口さん、中条さん、つるべちゃんなど役者さんの演技やら
尼の街がようさん写るんがうれしゅうて最後までみてもうた
震災生き延びたんやから「人生楽しまな損や!」っていうメッセージ
ようわかるんやけど。
西宮の高級住宅街に住んでるつるべちゃん。
「あんたに言われとうないわ。毎日生活すんのにいろいろ大変なんやで」
と言いたいのと
「そんなこと言わんでも、尼の商店街の立ち飲みでおっちゃんや朝から飲んでんやから
心配せんといて」って言いたくなりました。
関西人なら、関西人でなくても一度は見てあげてくださいね。
「人情」こそが「尼ロック」
「人情」こそが「尼ロック」
庶民にとって「人情」はセーフティ・ネットの機能を持っていると言えるでしょう。
水害から尼崎を守る尼ロックの存在は、決して裕福とは言えない庶民にとっての「人情」みたいなものなのだと感じました。
優子が近松家のあまろっくになると決意しましたが、実は、ひとりひとりが既に誰かのあまろっくになっているんですよね。
「家族」は救いにもなるし、呪いにもなる。
サキの境遇はまさにその家族の2面性を描いていて、この映画の隠れ主役みたいでした。
中条あやみは好きなんですけど、二十歳にはどうしても見えなかった(笑)。
ファンタジーで泣けるホームドラマ。
この前に、「あんのこと」を観て、かなりずーんと沈んでしまい、お口直しにこれを選びました。
どちらもホームドラマだけど、まさに天国と地獄。
浄化の涙で浮上できました。
竜太郎が、こんなに気立てもよくて美人の妻をふたりも持てた謎は置いておいて。
やっぱり、子どもにとって、あたたかい家庭ですくすく育つって、大事だなーとしみじみ思いました。
ただ、この主人公 優子は、名前は「優しい子」だけど、頭は切れるが空気が読めない人で、今のご時世、どんなに優秀でも職場からはじき出されるよなと納得。
リストラされ、実家でニート状態の優子に、竜太郎の新妻 早希が、優子の欠点をストレートに指摘するところはよかった。
優子には、かなり深く刺さったようで、変わるきっかけになったんじゃないかな。
この映画を鑑賞して、すでに見送った両親の生い立ちや想いを共有しておけばよかったとしみじみ思いました。
後半は、優子と自分の気持ちがシンクロして、もう涙、涙でした。
と言っても、20歳の美人がおじいちゃんの竜太郎と結婚するか?とか、優子のフィアンセが会社を辞めて優子たちの町工場に就職するか?とか、ツッコミどころ満載でしたが。
特に、流産しかけた早希が、安定期になっていないのに飛んだり跳ねたりして、リアリティがない。
まあ、全部ひっくるめて、ファンタジーな吉本新喜劇と思いました。
今度、阪神電車で尼崎に行って、あまろっく見に行こう♪
ベタベタ下町人情喜劇
ほんまベタやなあ。確信犯的にベタなドラマっちゅう感じやな。こんなけベタにやったら逆にすがすがしいわ。子供の頃から見てた吉本新喜劇みたいやなあ思ってたら、案の定監督は吉本新喜劇の監督やったわ。
タイトルが「あまろっく」やて。なんや、尼さんがロックバンド組むっちゅう例のよくあるパターンやな。ええ、ちがうって?あまろっくちゅうのは尼崎閘門のことかいな、こりゃすんません。なんせ尼っちゅうのは大阪に住んでてほぼ行くことない町やさかい。大阪から神戸遊びに行くときに国道二号線でただ通り過ぎるだけのぱっとせえへん町やねん。おっと、こんなんいうたらダウンタウンの浜ちゃんにどつかれてしまうわ。
お話は鉄工所経営しとる鶴瓶師匠がすーだらオヤジなもんやから、一人娘はそれを反面教師にしてがんばりすぎたさかい、周りから浮いてしもうてひねくれもんになったっちゅう話や。しかしいくらなんでもあれはひねくれすぎやろ。あそこまでとげとげしい性格、まるでハリネズミやないか。そりゃあ男も寄ってけえへんで。そこへ鶴瓶師匠が中条あゆみと再婚するなんてびっくりやわ、でも加藤茶さんの例もあるし十分あり得るわ。
まあ、この中条あゆみっちゅうのが出来すぎたこなんやけどね、子供の頃からあたたかい家庭にあこがれてたなんて設定もほんまベタやわ。ほんで江口のりこの見合い相手っちゅうのが学生時代から彼女に好意寄せてたとか、まあ都合のええ展開なんやこれが。普通あんなハリネズミみたいな女に食いつかへんで、食いついたら口の周り血だらけやで。
そんなこんなで鶴瓶師匠はあんな若い嫁半もろうて夜の生活の無理がたたって亡くなってしもうて、微妙な関係の二人だけが残されてしまうんや。ひねくれもんの江口のりこと真っ正直に物言う中条あゆみはお互い譲れへんからけんかも絶えへん。でものりこもあゆみの生い立ちなんか聞いてほろりとさせられて、徐々に打ち解けていくんや。
ほんでまたまた急な展開、あゆみは妊娠、のり子は見合い相手と、えーと、どこやったかな、どっか砂漠のある国に行かへんか言われて悩むんや。
どうでもいいけど、いつになったらあまろっく絡んでくるんや思うてたら、台風や。やっぱりここであまろっく本領発揮や、このおかげで被害無くてすんだんや。ほんで鉄蔵はんからのりこは親父さんのこと聞いて、ああ、やっぱりお父ちゃんはうちらのあまろっくやったんやな。ほなら今度はあたしがあまろっくになったるわ言うて砂漠のある国行きはキャンセルや。
鉄工所継いでおまけに見合い相手はそこで働き始めるなんて、なんちゅう都合のええ結末やねん。ほんま、ベタ過ぎて勘弁してや。
ベタなストーリー、ベタな設定、ベタな演出でほんま参ったわ。ほなさいなら。
良い映画とも思われましたが、現在性には疑問が‥
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
映画を通して良い映画だとは思われました。
特に、中条あやみさんが演じた実際の家族の愛情を知らないのに明るく常に振舞っている早希は魅力があり、主人公・近松優子(江口のりこさん・後野夏陽さん・別所美紀さん)の父の近松竜太郎(笑福亭鶴瓶さん・松尾諭さん)も魅力ある人物だっと思われます。
ただ一方で、描かれている内容は、古き良き(専業主婦的)家族へのノスタルージー暗喩と感じられ、果たして現在に耐えられる映画になっているのかは個人的には大いに疑問はありました。
(事実、主人公・近松優子の母(近松愛子(中村ゆりさん))は亡くなっていて、父の近松竜太郎も映画の早々に亡くなり、今は無きノスタルジー暗喩の表現になっています)
そして(魅力的な人物だとは感じながら)早希(中条あやみさん)の描写は親の愛情を知らないはずなのに、ちょっと理想的描写過ぎるのではとは思われました。
個人的には、この作品の良さは踏まえた上で、とても現在に耐ええる内容とは思えないと感じられ、シビアに今回の点数となりました。
ひっついてるものを剥がすと 何で痛いのやろ
尼崎にある閘門を
水害から守るシンボルとして、
家族の大黒柱に例えた
大阪の家族のお話しでした。
大黒柱はだれなのか。
それがオチにもなっていて
面白い。笑える。
というか、途中からずっと
薄く泣けて、泣けて‥‥
何気ない日常の根っこにある
心情にどっぷり。
結婚生活に失敗した人とか
年配の方とか、
人生経験積んだ人ほど、しみそう。
結局、
そんなに裕福でなくても
人生誰かのために楽しく
暮らした方が
いいなと思ってる人は
カモ。
家族でも知り合いでも
距離感をもって付き合うのは
難しいですが、
本作をみると
そんな事はどうでも良くて、
自分がこうしたいと思って
それに付き合ってもらえる人同士の
距離感が生まれるんだなーと。
ま、当たり前かもですが。
序盤の
優子が職場で失敗した場面も、
中盤での
親父が近所を徘徊して
職場を上手く回している場面も、
終盤の
早希の頑張りも、
ラストの優子の決断までの
長い長い前座。
「私が〜になる!!」
あぁ、
そうなって欲しいという
流れに全部乗っかっていくんだけど
それでいい。ワンピースっぽくて。
きつく聞こえる言い回しも
関係性があってこそが
ちゃんと表現されていて
心地よし。
イントネーションに違和感ないと
思ったら、
なんと全員が関西人。
知りませんでした。
食うて寝たら大概の事は何とかなる。
とはいったもので
うちの婆ちゃんも
寝るは豊楽金いらずって
言ってたし、
寝るって大事。
男前の江口さんと
素敵な中条さんとの
やり取りをいつまでも見ていたい‥‥
人と生きる素晴らしさがスクリーンから
溢れます。
おすすめ。
結婚=幸せという価値観の押し付けがしんどい
主題歌であるユニコーンの「アルカセ」を映画館で聴きたくて見に行きました。
おでん屋店主役の駿河太郎さんは映画本編では主人公・優子の本音と愚痴をひたすら聞かされるだけで終わってしまいますが、「アルカセ」のMVでは駿河さんがフィーチャーされています。
映画本編について。
まず中条あやみさん演じる早希が、父親が不倫相手と家出したという過去を持ち、恵まれてるとは言い難い家庭環境で育ったのに、結婚して良い家庭を作ることに憧れ固執するあまり、前期高齢者に逆プロポーズして断られたら押し倒してモノにするという凶行の末に結婚……というちょっと狂気的なキャラでした。
他人の幸せを自分の物差しで測るタイプというか、人の幸せを否定して自分の価値観を押し付けるキャラだったので、見ててしんどかったです。
早希は家庭環境に恵まれなかったから結婚に憧れ(私だったらそんな家庭で育ったらむしろ結婚なんてしたくないと思いますが)、結婚=幸せという価値観を持っているようですが、価値観は人それぞれだし何を幸せと感じるかも人それぞれなので、早希が結婚することが幸せと思っているのは別に良い。けどそれを他人に押し付けるのは良くない。
特に変化のない日々を送る主人公の優子に「そんなの幸せじゃない。ごまかしてるだけ」と決めつけたり、頼んでもないのに「幸せになってほしいから」と勝手にお見合いさせようとしたり、結婚=幸せという固定観念に縛られすぎていて、そういうの、今の時代に合ってないよ……と思ってしまいました。
江口のりこさん演じる優子は外出できるタイプの引きこもりに該当すると思われますが、引きこもりに対する早希の対応がとにかくダメすぎて見てられない。腫れ物に触るように気を使いすぎるのもよくないが、いきなりお見合いをすすめるのは乱暴すぎる。現実であんなことしたら引きこもりが悪化するか狂暴化する恐れがある。真似する人が出ないことを祈ります(いないと思うけど)。
そもそも早希は家族団欒にこだわってるわりに余計な一言というか無神経な発言が多い。「裁縫したって結婚相手は見つからんよ」とか(優子は結婚相手を見つけるために裁縫してたわけじゃない)、執拗にお見合いや結婚を優子にすすめるところにやはり狂気を感じるし、家族団欒したいと言いつつ本当は優子を追い出したいのかなと思ってしまいました。
結局はそのお見合い相手がたまたま同じ大学卒で以前から優子に好意を持っていたのでなんだかんだありつつゴールインするのですが……これは果たしてハッピーエンドなのか?
優子は会社員時代、仕事が出来ても彼氏がいたことがないからと笑われ、仕事が出来るのに協調性がないからと社会からはじかれてしまい、それからずっと定職に就かず早希がやって来たあとも就職する気配はなく、降ってわいたようなお見合いの話がただただ都合よく進んでいくという展開……女性は理不尽な理由でリストラされて人生挫折しても結婚できればオールOKってこと?
優子は彼氏がいたことがないらしいと影で笑っていた人たちを結婚で見返すことは出来たのかもしれない。けど仕事が出来るのに優子を会社から追い出した人たちを見返したことにはならない気がして、なんかすっきりしない。
なぜ仕事しないの?と近所の小学生に聞かれても優子は答えず、その疑問は置き去りにされたまま、なぜか結婚の話がトントン拍子に進んでいく展開が個人的には不可解でした。
仕事を辞めさせられたことにくすぶってたなら仕事で這い上がってく展開のほうが個人的には見たかった。仕事出来るのに会社クビになったけど結婚したから解決!みたいな結末にモヤってしまった。
けどこの映画の本質はそこじゃない。
この映画は優子と早希が、鶴瓶さん演じる竜太郎を通して出会い、竜太郎を失ってから絆を深めていく物語だった。
リストラや地震や、人生には理不尽なことが度々起こるけど、いろんなことを受け入れて生きていかなきゃいけない。
それは仕事や結婚を急かすわけでもなく、黙って優子を守っていた近松家のあまろっくこと竜太郎の「人生で起こることはなんでも楽しまな」の精神で、楽しんで受け入れるくらいの気持ちで生きていくこと。
それがこの映画の本質なのかもしれない。
私は結婚したからって幸せになるとは限らないと思っているので、あれがハッピーエンドと言われてもなんだか違和感がありますが、ファンタジー映画として見たら楽しいと思います。
私がこの映画で感動できなかったのは、引きこもりの人に対する対応とかその辺の描き方が無神経すぎて、そこはこの映画の本質ではない部分でしょうけど、それがずっと引っかかって感動できなかったのかもしれません。
江口のりこさんや中条あやみさん、鶴瓶さんら、演者の皆さんはとても良かったです。
そして映画館で聴く「アルカセ」もとても良かった。
しつこいけど引きこもりの人の毎日を頭ごなしに否定して自分の価値観を押し付けるような真似をする人が現実に現れないことを祈ります。
けったいな話やけど、家族の繋がりや温とい人情に振り回され終いはごっつ涙する!
コイつわぁ オモロイ、めっちゃ感動したよ!
先日「あまろっく」を観に行きましたよ。
見る気全くゼロやったけども、どうせ”ロック”って付くし
流しの歌関係の話なんかと・・・。
それにミニオンパパ(鶴瓶さん)出てるしね。心の底から詰まらんと決めつけてた自分が有ったわ。
そういや 公開前の新聞に、佐川満男さんが体調不良で024年4月12日に亡くなられた記事が出ててね、この作品が遺作らしいのですわ。
ご冥福をお祈り致します。
と言う訳で今作の
出ている主な人達:
・近松竜太郎(工場経営者):笑福亭鶴瓶さん
・近松愛子(妻 故人):中村ゆりさん
・近松早希(後妻 優子の継母):中条あやみさん
・近松優子(娘 独身女性):江口のりこさん
・南雲広樹(優子の婚約者):中林大樹さん
(工場の社員、他)
昌子(庶務課):久保田磨希さん
高橋鉄蔵(ベテラン職人):佐川満男さん
大塚孝弘(若手):朝田淳弥さん
高校教師(優子の学校の先生):高畑淳子さん
兎に角、関西弁丸出しの尼崎の話。最初に”あまろっく”の説明がシッカリされている点も誤解を生まずOKです。私はそう言う地域なんだと知った次第。勉強になりますね。
役者陣も素晴らしい配役で設定されてます。
特に中村ゆりさんを応援してまして、日本生命CMの”笑顔が大好き篇”で感じた表情が凄く好き。そこから彼女へエールを。次回作も期待です。
そして久保田さんですね、今作もシッカリした良い味出てましたね。安定した名脇役感出てますね。
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この作品、妻を亡くした竜太郎(父)が娘より若い子(早希)を後妻に貰って、優子の年齢と逆転した継母存在が一つのネタですね。
或る日 ジョギングで父は急に亡くなり、社長亡き工場経営の危機と、娘優子の縁談話と、同時に起こる海外への転勤問題。トドメは継母の妊娠。つまり年下義理母に年の離れた兄弟が出来て。この難局を渡れって 優子にミニオンパパがあの世から指示出してるw きっとネ・・・それが遠目で見ててオモロイの極地。
こっち側から見てて、やっぱり 若い早希さんの存在は 亡くなった愛子さんがこの残された家族へ贈った使者だと思うんだよね。そこがとっても良い。
か弱そうに見えて一歩も引かない気質、早希さんの存在がそれを証明していると思う。
一時は工場売るとか、継母にアンタは他人やとか、言ってしまった優子だったが
総ては 早希の事を思っての出来事。それも凄っごく分る話ではある。
娘が父の事を思い出す・・・
父が言った オレは我が家の”あまろっくや” 、この思いね。
阪神大震災では無力を感じた父。それは誰もが同時に一緒に経験した事。
それでも皆を助けながら生きて来られた訳で。
その事を噛みしめる優子の脳裏にある 母が亡くなった時の記憶。
父が作ってくれた梅干し入り握り飯と、恵比寿さんのお面を付けて
”笑っていたらなんもカンも忘れるよ~”。この能天気な言葉を言いながら
娘を気遣ったけど、本当はお面の下では号泣していた父の姿を分かっていた訳で。
総ての涙を全部受け止めて、優子は我が家のあまろっくに成ろうと決めるのである。ここの場面が一番 涙しましたわ。
最後に近松家に訪れる幸福とは 果たして一体何か・・・
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江口さんをメインで、しかも結婚話を遣るんですからね、
そりゃ本は凄い力量があっての出来事と察しは致しました。
これは 中々行けるんじゃないでしょうかね。
心暖かく劇場を後にした次第です。有難う御座いました。(*^。^*)
心温まる本作にご興味御座います方は、
鑑賞出来る劇場がお近くに無いかも知れませんが、
是非、是非 今の内に劇場へお越し下さいませ!!
掛け合いがおもしろい
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製造業社長の鶴瓶。仕事は全然しないが、人から慕われてた。
「自分は尼ロック(尼崎閘門、町を災害から守る)と言ってた。
その娘のりこは優秀で京大を出たがリストラにあう。
行き詰ってプラプラしてたら、鶴瓶が20歳のあやみと結婚。
あやみは不幸な家庭に育ったので、家族団らんに憧れてた。
そんなあやみを馴れ馴れしく感じ、のりこは冷たくしてた。
そして結婚1か月、鶴瓶が突然死ぬ。
あやみは出て行くでもなく、苦しい工場を立て直そうとする。
のりこは家と工場を売ってあやみに金を渡す提案をする。
でもあやみは受け入れず、のりこを家族と言って居座る。
2人は全く違う性格ではあるが、どこか相手を認め始める。
のりこは、あやみが紹介した男からプロポーズされる。
結婚後は海外移住の見通しで、一旦は受諾したのりこだが、
あやみが妊娠しており、出産後も含めて心配してた。
のりこは工場の人から、鶴瓶がただのバカではなくて、
阪神淡路大震災で変わり、努めてそう振る舞ってたと知る。
そして今度は自分が尼ロックとしてあやみらを守ると決意。
こうしてプロポーズを断ったのりこだったが、
相手の男がよほどのりこを好きだったようで退職し、
のりこと共に工場で働くことになる。
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尼崎の映画館で見て来た。
尼崎の話なので、全国より1週早く封切してた模様。
鶴瓶が主人公と思ってたら、早々に死んでビックリしたわ。
特に内容ある映画とは思わんかったが、何か良かったな。
鶴瓶・のりこ・あやみらの日常会話が何かおもしろい。
3人とも関西人なので、関西弁もノリも自然体なのがいい。
それにみんな本当に役柄に近い性格なんじゃないだろうか。
映画は平日に見に行く主義だが、都合で珍しくGWに行った。
そのためほぼ満席で、よくあちこちで笑い声が起きてたわ。
そういうのがあるから、客席にどこか一体感を感じたな。
ちょうど舞台を見に行った時みたいな感覚になった。
飾らない日常を描いたシーンが多いという点からも、
舞台を見てるのに近い感覚になるんやろな。
のりことあやみ、親子くらい歳が離れてるのに、
あやみの方が母親というアンバランスさも良かった。
しかもあやみは苦労のせいか若いのにどこか人生を悟ってて、
のりこは特に前半はイジけててガキっぽさが目立つ。
その設定がまたこの逆親子感にええ感じの彩りを与えてたな。
あとこれだけはツッコまずにはおられんのやが、
のりこと結婚した男、あんさん判断誤っとるで!w
京大出て、砂漠の国に地下鉄を通すプロジェクトを任され、
そのために海外赴任が決まってて、意気込みに溢れてる。
ナンボのりこが好きでも、それを捨てて工場入社ってオイ!
それはしたらアカン、単身赴任してでも続けて欲しかった。
そんな半端な気持ちやったんか!ってツッコみたなったわw
エンドロールに佐川満男の名があった。これまた関西人。
そういや先日亡くなったってニュースが流れてたな。
ってどこに出てたの??帰宅後調べたら職人さんだった。
すごくやせ細ってて、全然気が付かんかったわ。
最後にいい作品に出られて良かったねって思った。
シバきまわしたろか!は良く聞きますが
シバき曲げたろか!の方がインパクト強いし、良くよく意味を考えたらシバかれた上に曲げられるわけで、めっちゃ怖いですね(笑)
関西出身俳優達の喋る関西弁ばかりでイライラせずに見れました(笑)
鶴瓶師匠が出てるのもあり、松竹芸能の大阪芸人さんが多数出演されてます。ていっ!(笑)
ラストに向け涙が止まらず、ずっとホロホロ泣いてました…あの頃のあの辺りの光景は脳裏に焼き付いて離れません。
一つだけ疑問は、あんな温和で愛に包まれた家庭で大事に育てられたであろう一人娘が、父親の体たらくな姿を反面教師として育ったとしても、どうしてあんなギスギスした性格に仕上がってしまったのでしょう…やれば出来る子やのに(笑)
なんでも楽しまな!
人情味に溢れるいい作品だった。
…人情味と書いてふと思う。いつ以来に使う単語なんだろうか?山田洋次監督の作品に使ったろうか?覚えていない。
江口さんがべらぼうに凄い。
家族の中にいる時、時折中2に見える。いやどう見てもおばさんだ。中2なわけないんだけど、彼女の内面がそうさせてるとしか思えず、化物かと思う。
彼女の話し方に全く気負いを感じない。関西弁のフランクさもあるのだろうけど…それにしても異次元の性能だ。
人生は辛い事の連続で…今作も様々な不幸が訪れる。なのだが折れない。潰されない。
登場人物達は皆、健気で強い。
能天気な父親が直向きにするポジティブシンキングには、物事は捉え方次第だと学ばされる。
20歳のシングルマザーもへこたれない。彼女が置かれる環境は結構現実離れしていて、結婚相手に自分より遥かに年上の子供がいる。その女性を相手どって初対面から「優子ちゃん」と呼び放つ。
そして、その関係性を何が起こっても曲げない。私はあなたのお母さんになるってスタンスを崩さない。
この居心地の悪いであろう同居生活も、いつしかなだらかになっていく。
不思議なんだけど、関西人ならばそうなっていく現状に頷けてしまう。関西特有のユーモアがそうさせる。日々の中に根付く「笑い」がそうさせていく。
降りかかる不幸に塞ぎ込むではなく、むしろ、負けない。その方程式が体内に染み付いてるような感触があった。
自分もそんな関西人のDNAを持ってて良かったと思う。
台風の中、つい笑ってしまう心理がよく分かる。何が起ころうとどうにかするし、何とかなる。もう乗り越えた先が分かってるから、台風などはただのイベントなのだ。
どうにも出来ない災害は起こる。117…途方にくれる。さすがに笑い飛ばせはしない。その区別くらいはあるが、もう28年も前の事なんだと気付かされる。
まるで、昨年の事のようにも思うのだ。
人生はやはり選択の連続で…エンディングである1年後が微笑ましくていじらしくて涙が止まらなかった。
この手の物語はやはりハッピーエンドがいい。
登場人物達はエンディングを迎えるわけではないのだけれど、笑いを失っていない未来に救われる。
娘は父親の後を継ぎ、およそ40年は離れているであろう弟をあやす。言動なんかは生写しのようだ。
後妻は副社長となり、工場を盛り立てる。
破談になりかけた縁談は、彼氏が工場に就職した事で継続されそうである。
なんとも優しいエンディングではないか。
のっぴきならない出来事が次々起こっているはずなのに、閉塞感を感じなかったのは関西特有の土性骨の強さなんだろうと思う。
あまろっくを眺めながら、義母を胸に抱き「これからは私が家族のあまろっくになる」と言い放つ優子の目がカッコ良かった。
あの眼差しに捨てたものと拾い上げたものの全てが詰まってたように思う。
それにつけても皆様、関西弁がお上手で…それだけでもなくツッコミの間とかも達者だった。
おかしなシュチュエーションなのだ。笑うようなシーンでも空気感でもないはずなのに、ツッコミが入る。いれずにおれない何かがある。
そんな関西人の生態も微笑ましく思えてしまう作品だった。
防波堤であるあまろっく。
冒頭の説明にもあったように、異なる水位の場所を繋げる役目もあるという。
父親が言う「俺はあまろっく」人と人との感情の差もなだらかにするようで、そんな意味も含まれていたのかなとふと思う。
家族とは? というデリケートなテーマを扱っていますが、重苦しいだけの展開にはせずコミカル要素もふんだんに盛り込んだ人間ドラマの秀作です。
最初は「鶴瓶さんが出ている作品」程度の認識しか無くて
鑑賞予定もなかったのですが、作品紹介を読んでいる内に
どうにも ” 観なければ ” な気になってしまいまして。
( ※ 私的に良くある話 ・_・; )
気になった作品ならば、観れる時には観ておきましょう。
という訳で鑑賞です。
さて。
舞台は兵庫県尼崎市。
小さな町工場を営なむ父の元に、一人娘が帰ってきた。
娘の表情は渋い。理由は簡単。務めていた会社を
リストラされたからだ。 う~ん。
家の玄関に着いた。
戸を開ける …と 満面の笑みの父の姿。
そして手書きの横断幕。
『 祝 リストラ おめでとう 』 ← 記憶曖昧 ・_・;
憮然とする娘に父。
「人生で起こることは何でも楽しまな」
笑顔の父。憮然とする娘。
そして現在。
父:近松竜太郎(笑福亭鶴瓶) 65才。社長。独身。
娘:近松優子 (江口のりこ) 39才。無職。ひきこもり・_・;
相変わらずの父と娘。…のハズだった。
ある日。食事の最中。
優子に話しかけた最後にオマケのように付け加える父。
「--で、今度再婚します」
「… えっ?」
一瞬固まる優子。
” 本気? 冗談? 何なの? ”
冗談ではなく、父が再婚相手を連れてきてしまう。 わー
” 家族揃っての夕食が夢だったんです ”
そう言う若い女性。
嫁:近松早希 (中条あやみ) 20才。市役所勤務(?)
自分よりも遥かに年下の ” 母 ” が現れた。
どうする? ⇒ 現実から逃避する。
屋台(おでん屋)のおやじ相手にクダを巻く優子。
おやじと言っても小学校の同級生。同い年だ。
割と遠慮なく、辛辣な意見をぶつけてくる。
” どちらかというと、優子の方が邪魔者では? ”
改めて突きつけられる現実に、ゆらゆら揺れる優子。
果たしてこの3人の家族の行く末は?
というお話です。
コミカルな場面をふんだんに盛り込みながら
3人それぞれの想いをキチンと描き切ったとの印象。
しっかりとした人間ドラマでもありました。 ・_・はい。
観て良かった。
満足です。
◇あれこれ
■大事なコトはどさくさ紛れ
大事な事を、関係ない話題の最後におまけのように
付け足して伝える父と娘。・_・;
再婚することを早口で娘に伝えた近松竜太郎。
結婚して海外に行くと早希に伝えた近松優子。
…うん。 親子だ。間違い無い。
■屋台で乾杯
おでん屋を営むのは優子の小学校からの同級生。
人との関わり方がヘタで、孤立しがちな優子のことを
憎からず想っていたのかな …と想っていたのですが
優子にお見合いの話にも、妬く素振りも特になく …あら
優子にとって「溜め込んだもの」を吐き出せる場所が必要で
それがこの屋台なら、この先も提供し続けてあげよう。
そんな風に考えたのかなぁ。
こういう男、キライじゃないです。
■あと30年は働いてな
と、竜太郎に頼られたベテラン工員が高橋鉄蔵さん。
” 俺をいくつやと思てんねん。八十過ぎとんのやで "
” 同い年くらいと思っとったわ ” と竜太郎。
80+30=110。 うーん。
それに、竜太郎さん。年齢設定が65です。
65+30=95。 う~ん。
人生100年の時代。(らしいです)
そこまで元気に働ける程に健康なら、それは幸せなのかも
…とは思いますが。 …う~ん。
※と、ここまで書いた後で何気なく公式サイトを見に行った
ところ、高橋鉄蔵を演じられた佐川満男さんの訃報が。えっ
先行上映の開始日に亡くなられたとか…。何ともはや…。
お悔やみ申し上げます。
◇最後に
尼崎ロック。=あまろっく。
尼崎の街を洪水から護る最後の砦 だそうです。
劇中で幾度も
” オレはこの家のあまロックや ”
” 普段はどんと構えて動かんものや ”
などと口にしていた竜太郎。
台風の接近で家が水に流されるかも… 大ピンチ。
一晩明けたら全く被害無し。 わぉ。
あまろっくは本当に、最後の砦だった。
それは、とりもなおさず竜太郎の事も肯定しているような
そんな事を感じるエンディングでした。
近松家の未来に乾杯。 ・_・
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
元気が出る映画
高評価だったので鑑賞。
「食べて寝れば大抵のことは大丈夫になる」
「人生に起こることは全部楽しまな」
良い言葉ですね。勿論長く生きていれば“とてつもなくどうしようもなく辛い出来事”だって起こるかもしれないですが、そこまで救いようのない状況は本当に稀だと思うので、
いつでもポジティブでいられるか分かりませんが、でもせめてこの2つの言葉は覚えておこうと思います。
父親の二十歳の再婚相手が何故ここまで「家族の団欒」にこだわるのか、その事情を知った時、とても切なかったです。
自分がこの二十歳の女の子ならどう生きていただろう、もしこの主人公のほうの立場だったら「二十歳の義理の母親」のことをどう思うだろう、どう対処するんだろうとそれぞれ考えながら見ていました。
そして全く予想出来なかったのは、「一緒にアブダビには行けません」と断られた彼のその後の行動。
主人公が真剣に将来を考えた末、父の再婚相手の「自分の娘と言ってもいいほど年の離れた若い義理の母親」と「その子ども=自分とは40近く離れた異母兄弟」を守る尼ロックになろうと決めた主人公と、
その彼女の真剣な想いをあんなふうに受け止めた彼。彼の行動に最後の最後、驚かされました。
見て良かったです!!
関西人がやるとこうなる
人情モノ?うーん、家族モノかな?江口のり子と中条あやみが血が繋がってなくても変則な家族になっていく話。「こんにちは、母さん」を関西を舞台で作ったらこうなるかな。
笑福亭鶴瓶は別格。というか本人そのままで出てきた感じです。
鶴瓶演じる竜太郎が死んでからがこの話の本筋になるけど、とにかく笑わせられ、笑って、笑って、ホロッと泣かせる。
阪神大震災も話に関わってくるけど、心をぎゅっとつかむ台詞がそこに出てきます。それって東日本大震災や他の震災でも言えることを言ってます。是非とも関西以外の人にも観てもらいたい。
人生に起こる事は何でも楽しまな‼️
この作品は特異な設定で家族の真の姿と、家族の本当の温かさを実感させてくれる名作‼️こんなに心が温まるというか、幸せな気分にさせてくれる作品を久しぶりに映画館で観た気がする‼️39歳でリストラされた独身の娘・優子は、実家に帰りニートのような生活を送って早8年、父・竜太郎が再婚すると言って連れてきた相手は20歳の早希だった・・・‼️やはりこの作品のキモは、3人の役者たち‼️中条あやみさんは不幸な幼少時代から家族団欒に憧れ、明るくて楽しい竜太郎と結婚したいと猛アタック、その娘である優子とも家族の絆を持とうと、一生懸命頑張る早希を明るく好演し、好感度バツグン‼️こんなイイ役者だったんだとビックリした‼️江口のりこさんも、父との関係もめんどくさくプライドが高い故に心を閉ざしていたのに、早希や見合い相手の南雲広樹との交流で変化していく様子をイヤミなく演じていてサスガ‼️そして竜太郎役の鶴瓶さん‼️中盤で亡くなるんですけど、回想シーンとかでも出てくるので、全編に渡って鶴瓶さんの存在感、温もりが感じられる‼️竜太郎・優子・早希の漫才のようなやりとり‼️ストレスが溜まると優子がちょくちょく通うらしい、幼なじみが経営する屋台でのやりとり‼️普段、ぐうたらしてる竜太郎が阪神淡路大震災で一生懸命救助活動する姿‼️竜太郎と早希の馴れ初め(早希が竜太郎を無理矢理押し倒すシーン)‼️竜太郎亡き後も早希が近松家に残り、優子の義母として、工場も受け継ぎ、竜太郎の子供を出産する決意を見せるシーン‼️優子と南雲のうどん屋でのやりとりからの愛情の芽生え‼️一度は実家と工場を売る決意をし、南雲の赴任先である海外へ行くことにした優子が、竜太郎と早希の思いに触れ、早希の娘として、生まれてくる赤ん坊の姉として生きていくことを選ぶ‼️そしてラスト、忙しそうに働く工場内での南雲広樹の鮮やかなサプライズ‼️もうホントに一つ一つのエピソードが胸に沁み、嬉しさと温かさで幸せな気分にしてくれる素晴らしい作品です‼️尼ロックや尼崎城、メリケンパーク、明倫橋、灘丸山公園、北堀運河遊歩道(であい橋)みたいな尼崎の名所も美しく撮られていて、ロケ地巡りに行ってみたくなりますね‼️「俺はわが家の尼ロックや」「人生に起こる事は何でも楽しまな!」みたいに、何気に名台詞も連発されてます‼️私も家族にとってというか、誰かにとっての尼ロックにならなくては‼️
【”人生に起こることは何でも楽しまな!と父は言った。”家族の絆とは何かをクスリと笑えるシーンと沁みるシーンと織り交ぜて見事に描き出した作品である。江口のりこさんの”不機嫌”演技の魅力全開作でもある。】
■優秀が故にリストラに遭った優子(江口のりこ)が、父竜太郎(若い時:松尾諭、今:笑福亭鶴瓶)の暮らす尼崎の実家に帰って来る。そこで待っていたのは”祝、リストラ!”の布を掲げ満面の笑顔の父であった。
ある日、父が再婚を宣言し、早希(中条文美)がやって来るが、ナント年齢が20歳!
優子は、家族団欒を求める早希を邪魔くさいと思いながら、彼女の家族団欒を求める理由を知り、徐々に絆されて行く・・。
◆感想
・待ちに待った、邦画の暖かいホームドラマの誕生である。何故なら、私の好みだから。
・根は優しいのに不機嫌な顔で演技させたらNo1の江口のりこさんの存在感が、圧倒的に良い。
ボサボサの頭。やる気の無い態度。不機嫌そうな顔。けれども、やる事はキッチリやるし、子供達にも勉強を教えてあげる。
■可笑しかった所は多数あれど・・。
・個人的には、優子が苛苛した時に部屋で一人行う、運針する姿である。
ー 教師(高畑淳子)がキビシイ顔で”精神統一!”と言いながら教室内を歩く中、懸命に運針する小学生の優子を含めた生徒達。とても可笑しい。-
・優子と早希の掛け合い漫才のような会話。
ー 早希が完全に勝っているし、会話の中から立ち上る二人の人間としての優しさが良いんだよね。二人とも相手の事を徐々に理解し、距離が縮まって行く姿が嬉しい。
優子の見合い話でも、早希が優子の代わりにエリートサラリーマン南雲(中林大樹)に“_食事行きます!”と答えちゃうし。-
■沁みたシーンは数々あれど・・。
・父が普段は尼ロックの如く何もしないのに、阪神淡路大震災の時に、不眠不休で救助活動をする姿。
このシーンは涙が出たなあ。緊急時にこそ、その人の人間性が問われるのだろうなあ。
ー 故に、早希のような若き美人さんも、美しき早逝した前妻(中村ゆり:変わらず、お美しい。)も竜太郎に惹かれたのだろうなあ。ー
・早希が家族団欒を求める理由を語るシーン。
- 父親が、娘に手を上げるなど言語同断である!母親に対しても、脳内で激しく憤る。-
・早希が竜太郎が亡くなった後も嫁として残ると宣言し、お腹に竜太郎との子がいると分かったシーン。
- 若いのに早希の覚悟は立派だし、優子も早希の事を改めて見直したのではないかな。-
・そして、優子が早希や父が遺した工場の事を考えて、同じ京大卒の心優しきエリートサラリーマン南雲のプロポーズを断る事を決断するシーン。
ー 因みに優子が南雲に惹かれていくうどん屋のシーンなどもとても良い。南雲さん、良き男である。-
<ラストもとても良い。南雲が海外赴任に行ったかと思いきや・・。
工場の皆がとても良い顔をしているんだよね。
勿論、優子も早希と亡き竜太郎の宝物の赤ちゃんを笑顔で抱っこしている。
そして、優子の笑顔を観た時に、それまで堪えていた私の涙腺も崩壊したのである。
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今作は、人間の善性溢れる温かいホームドラマである。
多くの方に、このオリジナル脚本作品を観て貰いたいものである。>
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