あまろっくのレビュー・感想・評価
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クスクス笑わせられ、ジーンとくる意外な良作
江口のりこ目当てに鑑賞。もちろん彼女の演技は期待通りだったのだが、意外にも(といったら怒られるかな)良かったのが、中条あやみ。江口と二人のシーンがかなり多いのだが、一歩も引けを取らない。
小さなエピソードの積み重ねと使い方がうまく、過去シーンのはさみ方も絶妙。江口の演技に笑わされているうち、家族の「あまろっく」の存在に、いつしかジーンときてしまう。家族というものを考えさせる、いい映画だ。(江口の彼氏のキャラが、あまりにも都合よすぎるのは、唯一の欠点)
過去もマルっとひっくるめて
ドラマ『ソロ活女子のススメ』の江口のりこさん
このドラマのような彼女の忍び笑いを追い求めての鑑賞
素晴らしく満足のいく作品でした
私は何故だか彼女が笑うととてつもなく幸せな気持ちになるのです
鶴瓶さんや中条さんは普段から笑顔が絶えない方々ですが江口のりこさん、彼女の笑顔は独特で笑うポイントが自身の言動によるものが関わっているように思えてなりません
他者のダジャレやテッパンネタではなく自分が発した言葉を言ってしまってからの忍び笑い、そこがたまらなく好きなのです
『ソロ活女子……』を見ていて気がつきました
もっと彼女の笑顔を見たい、もしかしたらそれだけで世の中は平和になるんじゃないか(そんなわきゃないけど)とか思うこともあったりなかったり
見終わって私の気持ちは晴れやかでただそれだけで満足してしまいました
生きていくには頑張って楽しまなきゃなりませんね
やばいな、もう一回見にいこぅかな
笑って泣けるハートフルコメディ
↑ベタなタイトルを書いてしまいましたが、本当にそんな感じでした。笑えるシーンが多く、ところどころ涙が出ました。
優秀なのに、リストラを機に実家へ戻る優子が、最初は反発しながらも、父の若い再婚相手早希と家族になっていく話。
父はのんべんだらりとしているが、基本温かい両親の元に育って他人にあんなに厳しい子になっちゃうかね?…というのと、後妻のさきちゃんの年齢、せめて25歳ぐらいでも良かったかなちょっと無理設定?と思った以外は、いい作品でした。
鶴瓶の「人生で起きる事は何でも楽しむ」ってセリフが前向き。
色々取捨選択しなくてはならないとして、優子が何も彼と別れなくても…と思ったのでラストが良かったです。
キャストはみんな関西出身で自然。震災については見る人によって思いは色々でしょう。江口のりこが この手で主役、これからも色々やってほしい。普通な人の感じがいいですよね。あと、高畑淳子さんがさすが。
鶴瓶の若い頃が松尾論って違和感なく面白かった。江口のりこの子供時代の子役さんも、雰囲気の似た子で上手でした。
エンディング曲がユニコーンっていうのが、これまた良かったです。
離れる痛み
2024年始まって1番驚いた。この映画がこんなにも大傑作だなんて、誰が予想出来た!?
よくあるゆるーいドタバタコメディと思いきや、まさかの笑って泣けるLv100みたく大きく感情が揺さぶられ、莫大なボリュームを誇るとんでもない満足度の至高の人間ドラマだった。兵庫県尼崎市の魅力を伝えるローカル映画としても、バラバラの家族がひとつになっていく波乱万丈な下町映画としても、しがない主人公が大きく躍進する成長物語としても、目を疑うほど完璧。
そして〈あまろっく〉に隠された真実なんかも、余すことなくしっかりと描いているため、兵庫県尼崎市に住む人達はもちろん、縁のない自分てもグッときちゃう。まさかすぎる壮大なボディブローに思わず声が出てしまうほど、大笑いしては驚いてしまった。マジで今年ベスト級。これだから映画はやめられない...🥰
関西出身の大物キャストの安心感たるや...。江口のりこのどつき回したろか!はがち最高だし、鶴瓶との会話だって一生聞いてられるほど大爆笑笑笑 江口のりこの幼き頃は激似だったし、鶴瓶の若かりし頃が松尾諭はまじ天才か!?キャスティングまでも完璧て、非の打ち所無しだな。
中条あやみ、今までで1番輝いていたよ。こんな楽しそうに演技する人、他に居ないでしょ!!何故か鶴瓶との相性もバツグン。なんで結婚することになったのか、そして、どうしてもそこまでこんなおじさんに惹かれたのか。それが見事に作り込まれた作品なだけに、早希というキャラ、そして同時に中条あやみのことが大っ好きになった😍
こんな設定で、こんなパッケージで、その上地元ネタ満載なのに、昭和臭さも安っぽさも微塵も感じさせないのは、本っ当に凄いと思う。締め方も抱きしめたいほどいい!!!これだよ、これ!こういうのが見たかったんだ!マジモンのおもろいやつ。頼む、みんな見てくれ‼️
人情噺映像版
軽いタッチで笑いあり、ホロリとさせられる部分あり、楽しませてくれました。
欲を言えば時の経過の中に潜む心情の変化が描かれていない所でしょうか。
江口のりこさん扮する優子は、子供の頃からエキセントリックで他者と交わることが不得手な訳で、それが主な理由なのでしょうがリストラの憂き目に遭い尼崎の実家へ戻って来て、父親の庇護の下定職に就かずとも生活には不自由していなかった。
それが「あまろっく」である父がいなくなったからと言って「さあこれからは自分が家族を、会社の皆を護らねば!」とは簡単に変われない、いや、周囲に思いやりを届けられないんじゃないか?もう少しエピソードを交えながら、ターニングポイントとなったあの出来事を明確にしてくれたらなぁと思いました(それは他の役柄の人たちの生い立ちにも通じますね)。
ただそれでも、この作品には悪い人が出てこない。その安心感がモヤっとせず、演ずる様々な人たちに共感できる部分だったのではないかと感じました。
そして、監督さんと脚本家さんも以前にタッグを組まれているのも安心できる作品に繋がったのかと思います。
まるで落語の人情噺を目で感じる、そんな心温まるお話しでした。
泣けるイイ映画
尼ロック?面白そう!と思って観たら、泣けて良い映画だった。所々リアリティーが無いが、温かい気持ちになれた。
対照的な女優2人の組み合わせも良かったし、父親役の2人も良かった。
以前、中条あやみが事故から立ち直りボートに挑戦する映画を観たが、この作品もボートが出てきたので、繋がってる気がした。暗く悲しくなりそうな内容も含むが中条あやみの存在が明るく照らしていて良かった。
尼崎に遊びに行きたくなった
とてもリアルな目線で眺めちゃうと、
鶴瓶さんのような工場経営者なんかおるかいな!と思うし
江口さんのようなインテリならいくらでも仕事始められるハズなのになぜニート?と思うし
中条さんのようなデキた二十歳のお嬢さんもおらんがな、なんだけど、
でも、彼らの自然な演技が、「こんな人たちいるかもな、いてほしいな」という目線に代わり、最後はとっても素直に泣けてほっこりしてしまいました
出てくる人はみんないい人、尼崎の町の人たちもみ~んないい人
あの町に行きたいなぁと、見終わった後に割と真面目に旅行を計画し始めた私がいます
ラストの大団円はどうなるのか予想しながらみていたんだけど
少しずつ予想が外れたうえに、「え~君もか~」という意外性に
さらに☆半分プラスしました
まさに人情喜劇
このジャンルが好きな人には絶対おすすめです
今年度最高傑作!
って4月だけど間違いない!
江口のり子と中条あやみファンなので見に行ったら
泣けるし笑えるし最高でした。
江口さんはソロ活女子の雰囲気そのままに、やっぱあの雰囲気面白い好きです。
鶴瓶さんも中条あやみさんもみんなそのまんまの味が出てるいい作品でした。
下町の香りがいい感じ
中条あやみが、こんなにいい感じだとは!と。
江口のりこは思っていた通りというか、ラストに向かってどんどん良くなって。
悪い人が出てこなくて、人情がつながっていく感じ。
ワンシーンの高畑淳子もピッタリ。
U子はオバQ
父親の再婚で家族になった39歳ニートの娘と20歳の母親の話。
養子縁組しなきゃ戸籍上は他人ですけどね。
尼崎で鉄工所を営む明るく楽しく人の良いボンクラ社長の父親が、再婚すると言い出して、物好きなおばちゃんがいるもんだと思っていたら、家族団欒に強いこだわりのある20の継母が現れて拗らせるストーリー。
戸惑いつつも家族として3人で暮らしていたけれど、1ヶ月後まさかの展開になって、寧ろそのおかげで母娘の関係が強まっていく感じですね。
西のノリ満載で笑い処もたっぷりなハートフルドラマで終始明るく温かく、いくつかちょっと時間経過をみせるのにグズったところはあったけれど、とても楽しかった。
明るい役どころの中村ゆりを久々に観た気がするw
包み込む温かさと可愛らしさ 幸福感や鑑賞後感抜群
2024年劇場鑑賞26本目 傑作 77点
2024年、52ヘルツのクジラたちぶり2回目のそこまで注目してなかったけど、期待以上の満足感を得られた作品
良かったね〜〜、万人に勧められる良い物語とはこのことで、面白くしようとしてない面白い会話劇やキャラクターの人間像とその成長物語の完成度、話の背景に社会的事柄を組み込んでセンシティブにして共感性社会性が混じっている点、少々中弛みを否めないがそれでもよく出来た気持ちの良い起承転結といい、総合的に良作と言わざるおえない
経営者には二種類いて、バリバリ仕事できるか、対照的だが人が良いかと仲間が言っていたが、江口のり子の立場で言えば、個人で掴んで突き進める仕事できる人か、周りを巻き込んで協力して仕事ができる人かで、これはどっちが正解とかじゃないと思うし、その正解はいる世界によると思うけど、物語冒頭にもあった通り、屁理屈ばかりで腰を上げている姿を目にしない父を尻目に、反面教師として勉強や行事、競技に出席レース等、自ら個人として力をつけて勝ち取ることで、正解だと自負して生きてきた中、独りよがりとわかっていながらも正しさで生きてきてしまった人に残るのは人より金なんだねという、残酷でもあり皮肉でもある始末
決してその生き方と性根は間違ってないし、当方もそっちよりだから深く理解がある
そんな中での彼女との出会いをきっかけに変わっていく価値観と懐の温かさ、自身に足らなかったことへの気づきと柔軟に変化できたきっかけにあたる記憶や言葉の数々
魅力的な人って難しいね
多分、相手の懐に入って欲しい言葉を言える人なんだろうな
起きることみんな楽しまな!が震災での災難で多くの人を亡くし、尽力したが自然災害には抗えず無念故の言葉で、そんな背景があるからこそ、生きていたら喜びも悲しみも味わえるが、そうでなくなればそれらさえも何も感じることが出来ないのを目の当たりにしたから、生を感じる限り何事も前向きにと思う様になるのもそうだし、そんな自然災害から暮らしを守るのがあまろっくなのも、わかりやすい表現で説得力がある
中条あやみもキャリア最高作になったよね、カラっとした愛嬌あって自身の美貌にあぐらを描かない素敵な女性でした
3人の会話劇や受話器を通した会話劇はちゃんと面白かったね、江口のり子の少し鼻にかかった声が面白いんだろうなあ
終盤の少し前の映画の様なお後がよろしい感じは、思わずニヤけますよね、鑑賞後感高まります
アマプラで見れる様になったんですね、早いなぁ
関西の人情ものに留まらないドラマの完成度
登場人物の会話や動きだけで、
その人となりが全て表現されているので、
ドラマの中でのストーリー展開に
全く無理がない。
いや、理屈ではなく
本当に久々に観た「良い映画」だった。
リアルに尼崎で
こんな人たちがいたと思わせてくれる
気持ちが暖かくなる映画だったのだ。
鶴瓶さんと中条あやみさんが夫婦役で、
リストラで出戻った娘が江口のりこさん
という部分がクローズアップされているけれど、
それが宣伝の全面に出ているのが
ちょっと違うなと思わせるほどに
それだけじゃない映画なのだ。
江口のりこさんが演じる娘の父親の鶴瓶さんが
なぜあんな風に振る舞うのか、
それでも、その人柄で
街の人たちから、なぜ愛されるのか
家族の過去が描かれながら展開していく。
自分たちの実生活の中で接する人たちにも
そのように振る舞う理由や背景がきっとあるんだろう
と思いを馳せるきっかけになる気がする。
世界の見方が少し暖かくなる映画だと思います。
たくさんの人に観てほしいです。
元尼崎市民としては「良く出来ていて」嬉しい・・・。
表題の通り、10年くらい前までの約10年間、仕事の都合で尼崎に住んでおりました。映画の舞台は海沿いの阪神電鉄沿線ですから良くも悪くも「濃い地域」、私の住んでたのは阪急→JR沿線の良くも悪くも「比較的綺麗な(笑)地域」です。あまろっく・・・お恥ずかしい話ですが、知りませんでした、、、。
この映画で私自身、新たな尼崎の魅力が発見出来て、また監督、演者さんはじめ映画制作に携わる方々には、全国の映画を愛する皆さんに尼崎の良いところを発信いただいて感謝しております!
尼崎を舞台にしたハートウォーミングな下町人情もんとして変な偏見?を持たずに鑑賞していただきたいです。
特に関西女子の壮絶な口喧嘩は態度、口振りを含めてリアルさが半端なく・・・ほんわかした空気がガラッと変わって良いスパイスになってたと思います。見どころですね!
そんな中でちょっとだけ脚本に違和感があったのは次のふたつの点だけですが、当方のエセ関西人気質を発揮しツっこんでみたく思う次第。
・京大出身の能力高いエリートは、「あの理由」では大企業のリストラはあり得ない。業績不振な感じもないので不当解雇にあたり、訴訟を考慮してそんなことは出来ないし、しない。あったとしても配置転換(左遷)でワンクッションおきますよ。幅広く知識ありそうな強気な彼女に不当解雇されてるという認識がないわけない〜。
・冴えない親父が若くて別嬪さんの嫁もらったら、周囲(特に若いもん)に妬まれるし、死ぬまで一生イジられます。いくらなんでも、あんなまるで当然みたくスルーするような「嫌な優しい気質」は尼にはないんちゃうかなあ。
とは言え、つっこむところ以上に笑い泣きさせられました。皆様ぜひご鑑賞を!
人生は心持ち
バリキャリ東京で働いてたけどリストラ食らって尼崎の実家で燻ってたら、昔から能天気な父親が20歳の嫁 (中条あやみ) を再婚相手に連れてくる
登場人物がほぼほぼ地元で完結してるし大阪弁もフルスイング、リズミカルで小気味良い
いい映画だったなー、人生は心持ちが大事
高評価どおり、笑って泣ける
笑って泣けるホームドラマ。
設定はベタ、、、そうに見えて斬新でした。
展開もベタ、、、そうでちょっと以外。
細かい設定はさすがにベタ。
でも十分楽しめました。
声出して笑ってしまった。
笑えるのは予告で確定してましたが、まさか泣けるとはね。
果 はたして、駿河太郎は家族になれるのか、、、
笑って泣いて。
予想とは違う方向にいく映画でした。
話のオチも良かったです。
気になった事としては、
中条さんが20歳には見えないかなぁー。
松尾さんと鶴瓶、年代違いを演じてますが
意外とシンクロしてました。
「人生に起こる事は楽しまなあかん」
今の自分にも言い聞かせて、
明日から過ごしていこうと思えました。
人情物語として良作
今週の本命作品「陰陽師0」と「ブルーロック」は、舞台挨拶中継のある2日目の上映回で鑑賞することにして、公開初日は本作を鑑賞してきました。フライヤーから地味な印象を受け、さほど期待はしていなかったのですが、笑って泣いてほっこりする素敵な作品でした。鑑賞後の満足感はかなり高く、観てよかったです。
ストーリーは、子どもの頃から負けず嫌いで、会社でも有能な人材であった近松優子は、その厳しすぎる言動が不興を買ってリストラされ、実家の尼崎に戻って父との二人暮らしを始めるが、そこに父が再婚相手として20歳の早希を連れてきたことから始まる新たな生活の中で、自分よりずっと年下の母に反発する優子と、家族団欒を夢みる早希の二人の姿を通して、家族のあり方や大切なものを描くというもの。
タイトルの「あまろっく」は、”甘酒のロック”かと思ったのですが、全然違いました。尼崎市を水害から守るための尼崎閘門の通称らしいです。水量・水位の調節をする水門の中でも、水位の高低差の大きい運河や河川などで船舶を通過させるために水を調節する役割をもつものを閘門と呼ぶようです。勉強になりました。
その“あまろっく”を自称する父・竜太郎が、本作のキーマンです。竜太郎は“そこに動かず存在している”ことを自身と重ねていましたが、実際にはそれだけではありません。その笑顔と明るさと人に寄り添える優しさで、家族や工場や従業員をしっかり守り、大切な人たちの仲をとりもっています。あれほど年齢差と温度差のあった優子と早希を出会わせ、結びつけて家族とした竜太郎は、まさに“あまろっく”です。
また、一見するととっつきにくく、こじらせ気味の優子ですが、自分に素直で心根の優しい大人に成長できたのも、竜太郎の子育ての賜物でしょう。母の死には無骨なおにぎりを差し出し、リストラされた時には横断幕とケーキでお祝いをする、常に相手の心を察して接する竜太郎だからこそ、優子は父の深い愛を感じながら何でもぶつけきたのではないかと思います。子育ては何かをしつけたり教え込んだりすることではなく、親としての接し方そのものなのではないかと思わされます。
物語は、娘・優子と父の再婚相手・早希との関係の変化が主軸となります。かなりの年齢差のある二人なのに、年下の母に反発する優子が子供のように見え、それを受け止める早希は余裕ある大人に見えるのが不思議なほどです。二人の演技力が、突然家族が増えた優子の戸惑いと早希の喜びを見事に醸し出しているように思います。
そんな二人を中心に、周囲の人物と交わす会話がとにかく楽しいです。キレのある関西弁でまくし立てるスピードと間が抜群で、おもしろさとともにテンポのよい流れを生み出しています。主要キャストを関西出身者で固めたからこそ生まれる雰囲気が、演者全員を家族のように包み込み、作品テーマに通じているように感じます。
全体的にとても満足度の高い作品ではありますが、欲を言えば、優子の心情の変化やそのきっかけがもう少し丁寧に描かれていたらと思います。気がついたら早希のことをすっかり家族認定しているように感じました。とはいえ、自宅と工場の売却を切り出しながら“赤の他人だ”と悪態をつく優子に、もはや早希が大好きじゃん!こんなん泣くわ!って感じで胸が熱くなりました。ラストのオチもほっこりしましたし、工場の新人もナイスでした。下町人情ものとしては申し分ない出来栄えです。
主演は江口のりこさんで、彼女の魅力と演技力が遺憾なく発揮されています。共演の中条あやみさんも、一皮むけた演技がよかったです。また、笑福亭鶴瓶さん、息子の駿河太郎さんも、役にピタリとハマる好演を見せています。他に、中村ゆりさん、松尾諭さん、中林大樹さん、久保田磨希さんらが脇を固めます。
どハマりな江口のりこが凄い。
鶴瓶と江口のりこと中条あやみが家族になる話なので、笑って泣けそうだなとハードル上げて着席。
始まってすぐ、1990年代にあまろっくを家族で通過する。そこであまろっくとは何なのかを説明してもらえる。へぇ〜、日本にそんな施設あるの知らなかった。ん、なんだか、この子愛想悪くね?と感じたら、すぐ2000年代に。あらら、大人になっても変わってないじゃん。こんな上司まずくねと思ったら、首になって実家へ。本人は仕事に自信あったと思うんだけど、なんで転職しないで帰ったんだろう。帰ったら、親父が喜んでくれてた。普通ではないリアクションだ。親父の哲学は、人生に起こる事はなんでも楽しめ。めっちゃ優しい人だな。だからこんな娘でも楽しいのな。なんて感じていたら、親父が8年後に20歳の女性と再婚する事になった。えっ!自分より遥かに若い子が継母に。えっ!優子はまだ働いてない?こりゃ複雑だよね。驚きなのは中条あやみ演じる早希が、まるで年上の様に会話してた事。なんでこんな爺さんと結婚する気になったのか、説明はあったけど、ちょっと謎。
過去と現在を行ったり来たりの苦手な展開なんだけど、役者が違っていたので分かりやすくて良かったです。鶴瓶の若い時を演じた松尾諭、とても良かったです。実の息子の駿河太郎がやっても良かったんじゃないかなとは思ったけどね。感情をぶつけ合えるのが家族。全てを前向きに考えて生きていきましょう。
笑って泣けて共感できて、とても楽しかったです。
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