「なんで知らなかったの?」あまろっく えんげいさんの映画レビュー(感想・評価)
なんで知らなかったの?
さっき、アマプラで全然別の作品を観ていて、そっちは面白くなかったんですけど、嫁さんが遊びに行って居ないので、夕食の準備をしなきゃならないので、再生してたタブレットをそのままにしていたら、勝手にこの作品が始まった。
「あまろっく」と言う作品名はなんとなく覚えていたけど、尼さんがロックをするような、どっかの洋画のパクリ映画とばっかり思っていた。
ところが、不機嫌な関西弁を喋らせたら日本一の江口のりこがてでくるし、こないだ劇場で見た「35年目のラブレター」の鶴瓶師匠が出てくるし、「侍タイムスリッパー」の住職のお節介な奥さん(すんません、なんとか〇〇〇(関西三文字)さん)とか、とにかく関西弁の機微が達者な方ばかり。そこに、中条あゆみがベタベタの関西弁で出てくるなんて、もう、どうしたらいいのやら。
ストーリーはオープニングシーンから考えて、だいたい予想はできるんだけど、いろいろ、「ちょっと予想を超えてくる」。それぞれ、ほんのちょっとなんだけど、偶然観始めたにも関わらず、引き込まれてしまった。
悪い人間がだれも出てこない、ファンタジーなんだけど、江口のりこの「不機嫌なおばちゃん関西弁」と、中条あゆみの「空気読まない関西弁」のマリアージュは、もう、昇天ものでした。
ラストシーンも、物語の大筋に影響はないんだけど、最後の1カットで不覚にも涙が出てしまいました。
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