梟 フクロウのレビュー・感想・評価
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中盤からのスピード感や緊張感がハンパ無いメッチャ面白い韓国映画。 本年度ベスト!!
とても良い作品だった!
中盤以降の引き込まれ感が凄い!
終始暗めな映像が手に汗を握る緊張感を増していた感じ!!
難しい映画と身構えて鑑賞したけどストレートな作風がとても良い!
盲目の鍼医のギョンス。
盲目と言いながらも暗闇ではうっすらと見える設定。
ひょんな事から鍼の技術を買われ宮廷で働く事に。
そんな中、ギョンスに優しく接してくれた王の世子(跡継ぎ)が暗殺される所を目撃。
ギョンスが暗殺者と疑われ宮廷内で逃げる中、犯人と首謀者を知らせようとする展開。
首謀者の正体に驚く!
どうすれば良いの?
首謀者の動かぬ証拠を入手する為にギョンスが取った行動が凄い!
実際に出来る事か不明だけど流石の鍼医!
鍼で人も殺せるのか!
恐るべし鍼医(笑)
二転三転する展開のスピード感が凄いんだけど乗り遅れること無く観られる親切設計が良好!(笑)
鍼医のギョンスを演じたリュ・ジョンヨルさんの盲目の演技が素晴らしい!
個人的に主演男優賞を差し上げたい!
ラストは人により是非が問われるけど自分的には納得。
主演のリュ・ジョンヨルさん。
彼のインスタをチェックしたらスクリーンで観た雰囲気とは全く違ったイケメンでした( ´∀`)
もうひと盛り上りほしい
ホラーかと思ってたら時代劇サスペンス。
「見えない」という身体的なハンディキャップと、「見ない」という後ろ向きな態度が、具体的な現象かつメタファーとして並べられているのも上手いし、「(かろうじて)見える」にも条件があることが、タイムリミットの機能も果たすという、観ていて感心してしまう設定。
エンタメとしてすごく良くできているし、面白い。
ただ、冒頭で召し抱えられてからのコメディシーンがものすごく古臭くて雑なのと、宮廷の屋外シーンが「これは城壁や門の内側なのか、外側なのか」「この人は門から入って来たのか出てきたのか」がすごく分かりにくて、前半がモタモタして感じたのが、ノリ難さに繋がった感じ。
後半ももうひと盛り上りあるかと期待してしまったが、比較的おとなしくラストシーンに向かい、そのラストもあまりカタルシスは感じなかった。
そもそも「闇」と言われても、光って「0」か「100」かってものでもないし、その辺り含めてかなり強引に引っ張っていく印象も強くて、「お話」は面白いけど「話運び」はもう少しキレイに納得させて欲しかったかな。
「薬屋のひとりごと」なんかも流行ってるし、もっと注目されても良いとは思うけど。
「見なかったこと」にしない、勇気。
予告編とポスタービジュアルに一目惚れ。
ハラハラ系のストーリー、苦手なんですけど、、、緊張感の中、すっかり見入ってしまいました。
盲人の鍼師ギョンスがあと一歩で宮中から外の世界へ出れるという瞬間、世子様の子を助けるために、踵を返して宮中に戻る場面は痺れました。
スリルたっぷりで息を呑む
王朝もので入りは難しく感じたが、すぐストーリーは飲み込め終始見入ってしまった良作でした。
スリルあり、話も奥行きがあり、かなり面白かったです。
アクションものが得意な韓国映画ですが、Netflixでも多数人気作品があるように王朝ものも得意です。
是非お勧めします‼️
ネタバレ
王様ざまーみろ
嫁さん残念
息子さんは何故島流に?
真相を委ねたあの人は最後どうした?どうなった?
最後が少しモヤモヤ
面白かったけど?
鍼便利だなぁ
味方は誰なんだ
複数の説の一つであることについて触れて欲しい
今年64本目(合計1,156本目/今月(2024年2月度)17本目)。
(ひとつ前の作品「レディ加賀」、次の作品「ジェントルマン」)
作品に登場する人物ほかは大半は実在する人物ですが、李氏朝鮮の国王は不自然な死をとげた人物が多く、この映画もそれを扱っていますが、一部の例外を除けば原因が明らかになっていないものが多いです。これは、古い時代であるという単純な理由もあれば、李氏朝鮮の後の朝鮮が日本に併合された後に資料が大半散逸してしまったなど、いろいろあります。
この映画もちょうどそれにあたり、この人物については色々な説があります。そのうち「考えられる一つの説」を取ったものですが、この点、かなり多数の説がある上に、この人物は歴史上大きな役割を果たした人物であり、映画化するのは構いませんが「一つの説である」という点は明確に書いてほしかったです(定説のように思われると困る)。
※ この点は、「王の願い ハングルの始まり」でも同じことがいえた(ハングルの成立についての経緯)
かつこの映画は韓国映画ですから当然現地のほうが「先に」放映されたわけですが、またか現地「だけ」「一つの説を採用したものです」などという表示はしないはずなので(勝手に撮影するなだのといった著作権表示、たばこはダメよみたいなもの以外は基本的にどこでみても変わらないはず)、この点、現地の韓国でもこの状況(あくまでも一説である点のみが示されているもの)なのでしょうか…。
ちょっとそこが残念なところです。
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(減点0.4/この映画の上記の事情について
評価の減点の対象は大半ここにきます(ほかはまぁまずもってない。ただし後述)。この映画で扱われている人物は確かに色々な確執がありましたが、当時の中国の清との関係改善に関与したり、ヨーロッパから西洋文化を李氏朝鮮に「直接」取り寄せようといった実績もある人物で、李氏朝鮮の偉人といえば、世宗大王が真っ先に思い浮かびますが、それに同一レベルではないとしても、李氏朝鮮全体でいえば、歴史的にも文化的にも大きな貢献を残した人物です。
そうであれば、なおのさら、こうした事情があるのですから、映画のような結末を迎えるとしても、「一つの説である」点はちゃんと書いておいてほしかったです(なお、上記のように清との結びつきを強くしたり、西洋文化を取り込もうとしたために保守派の怒りを(本件とは別に)かったという説、あるいは、「黒い点がいくつも顔にあらわれ…」という当時の描写からマラリヤ・天然痘にかかってしまったなどの説があります(主に暗殺説、病気説があり、暗殺説の中でもさらに犯人が誰かがさらに複雑に分岐する)。
(減点0.1/「島流し」について)
ここは歴史上はっきりしており、李氏朝鮮においては「流刑」は済州島であり、済州島はこうした事情で発展をとげたところがあります。しかし、済州島はさらに時代が進むと1948年には荒れ地と化した(1948年4月3日の済州島事件)事情ほかもかさなり「済州島差別」(特に上記の流刑の事情から、身分が低い人が住んでいる、といわれた)が「現在でも」あるのは事実で、済州島とこそ映画内では明示されていませんが、少し調べればちゃんとわかることであり(ここは文献上の差異は一切見られない)、また常識的に考えても済州島以外の流刑場所がないので一発でわかります。この点、済州島差別の意図はないものと思いますが、こうした済州島の現在の事情(あるいは、麗水・順天ほかの全羅南道などの地域差別)も鑑みて適切な描写が欲しかったです。
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盲人の目撃者
予告通り面白い映画
韓国映画は良質だね!
日本公開の韓国映画はすべておもしろいので、本作も期待して鑑賞してきましたが、その期待を超えるおもしろさで大満足です。
ストーリーは、盲目の鍼医ギョンスが、その腕を見込まれ宮廷内の御医の下で働くことになるが、ある夜、体調の異変が起きた王のもとへ御医とともに訪れ、実は完全な盲目ではない彼は、そこで驚愕の事実を目撃し、王の死の真相を知ることになり、我が身に迫る危機から逃れながら、真実を明らかにするために奔走する姿を描くというもの。
17世紀・朝鮮王朝時代の記録物「仁祖実録」に記された“怪奇の死”にまつわる謎を題材にしているということで、その知識がある方にはかなり興味深い作品だと思います。私はそんなことは全く知らず、というよりその記録物さえ知りませんでしたが、それでもとてもおもしろかったし勉強になりました。
序盤は、ギョンスの有能ぶりから宮廷内勤めとなるまでを、彼の置かれている状況も交えながら簡潔に描きます。ここでのテンポがよく、あっという間に作品世界に誘われます。また、宮廷内の先輩的ポジションの男のコミカルな立ち回りがおもしろく、これが後半のシリアスな展開との対比になっており、伏線の役割も担っています。
そして、舞台が整ったところで清国との関係をめぐる意見の相違があらわになり、と同時にギョンスがひた隠しにしていた秘密も明らかになり、物語はいよいよ大きく動き始めます。ここからは緊迫シーンの連続で、スリリングな展開に圧倒されます。事件の真相、その裏での駆け引きなど、二転三転する展開から目が離せません。ラストの闇を感じさせる幕引きも悪くないです。
ただ、ストーリー上しかたないことなのですが、画面がほぼ暗いのは残念です。おそらく細部までこだわっていたであろう宮廷内セットや調度品や衣装などが、しっかり見えなかったのはもったいなかったです。とはいえ、巧みなライティングでギョンスの視界をうまく表現していたと思います。タイトルの意味にも納得です。
主演はリュ・ジュンヨルで、盲目のギョンスを好演しています。脇を固めるのは、ユ・ヘジン、チェ・ムソン、パク・ミョンフンら。中でもユ・ヘジンは、「コンフィデンシャル」の時とは別人で、暴君ぶりがお見事です。
フクロウの気持ちで観よう〜!
ドキドキハラハラ系は
寿命が縮まりそうなので
敬遠しているが、
「〇〇賞受賞!」とか、評判がいいと
じゃあ行くか…の気持ちになる。
ドキドキハラハラポイントとして、
主人公が犯行現場を目撃したシーンくらいかな?
という感想。以降は平気だった。
満足度が高く、
敬遠せず鑑賞してよかったと思える作品。
あらすじ
宮廷で殺人事件が起きた。
目撃者は鍼師の盲人 チョンのみ。
犯人は?チョン盲人はどう動く?
という話。
本題に入るまでが長い!
という意見も見受けられるが、
個人的にもちょい長いかな。
ただ、宮廷ものに馴染みがない自分にとっては
説明が丁寧で、
人間関係も読み取れるから
端折れる部分はない!必要!
という感じ。
伏線回収!みたいな大層な言葉にするには
ちょっと違うが、
アイテムの使い方が上手いなーと。
「毒だから安易に触っちゃいけないよ」とか、
白杖、灯り…とか。
五感の一部がないと
他のなにかが優れている、
みたいな話を聞いたことがあるが
優れているというより
与えられた情報を得るために
「研ぎ澄ませている」という印象。
もともと歴史に疎いのもあるが
宮廷ものに触れる機会がないので
関係性や言葉も字幕だけでは
読み取れない部分はあった。
しかし、各キャストの演技や音楽から
読み取れることは多く、
視覚と聴覚を研ぎ澄ませて観賞した。
字幕に関して。
主人公のことは皆「チョン盲人」と呼んでいる。
作中、差別的な目を向けている人もいれば、
優しい人もいる。
主人公の周りには彼の実力を買い、
優しい人のほうが多い印象のため
実際にそう呼んでいるのかは不明だが、
このように称されていることにより
馴染みのない他国の名前でも
誰を指している名詞なのかわかりやすかった。
作中一度も フクロウの姿は出てこない。
鑑賞中「なんで タイトルが梟?」と思い
自分の知り得るフクロウの情報を総動員させた。
首の可動域が広い!夜目が効く!ネズミを食う!
鑑賞後 フクロウの生態を検索し、
フクロウの知識が増えつつある。
「梟」このタイトル以外 考えられない。
卑しい者は見て見ぬふりをして=目を閉じて生きるしかない…のか?
途中からドキドキハラハラずっと目が釘付け ✕ 地に足の着いた形で思ったよりずっと格好良い作品だった!! この面白さに刮目せよ!
盲人は"見た"!ポスタービジュアルにシンプルなタイトル、そしてあらすじからもっと残酷で殺伐とした作品かと期待していたら、前半かなりウェットで心配した。始まって暫くはむしろほのぼのと牧歌的ですらあって、途中主人公が誰か忘れてしまいそうなくらい王とその息子にスポットが当たる時間が続くときなどは正直タルかったくらい。
けど、その我慢の時間すらも、実はこの作品は皮を被っていたのだ!…と夜になってからの目を見開くほどハッとする緩急の付け方で一気に気付かされる。そこからは最後の最後まですごく面白かった!! 素直にコレはやられたな、という感じで、すごく新鮮。興奮気味に言いたい、まさしく"NEW"!作品中盤からは夜の時間が続くので、もはやモノクロ映画的ですらある。
私は確かに見ました!主人公の前に立ちはだかる巨大すぎる壁に葛藤するさまからの成長と決断!"その他大勢"になって黙り込むのでなく、声を上げること。というテーマに添った目の見えない設定。市井の人々、小市民の反骨精神がすごく格好良かった。
王様役で珍しく威厳出しまくるイ・ヘジュンだけど、ちゃんとコミカル(?)な瞬間・シーンも用意されているのでご安心を。ストリーミングに向いていない映画だから是非映画館で見るべき!この作品を真価を味わうために、部屋で見るなら最低限部屋真っ暗にするのはのめり込むためのマナー。感染症です。
それを証明しただけで真実は明らかになるの?
中盤からの圧倒的な熱中サスペンス
【朝鮮王朝時代に鍼医となった、闇の中でのみ少しだけ目が見える男が見た、清から戻って来た王子に行われた恐ろしき事。今作は史実に基づいた歴史サスペンスであり、一人の男の生き様の変遷を示した物語でもある。】
■1645年朝鮮王朝時代、8年もの間清に人質となっていた国王の嫡男、世子が王宮に戻って来る。国王仁祖(ユ・ヘジン)は、寵愛していた妾の進言や、自身の玉座に固執し、清との関係を深めるべきと進言する世子をお抱え鍼医イ・ヒョンイクを使い、鍼の先に毒を塗り、毒殺する。
お抱え鍼医の弟子ギョンス(リュ・ジョンユル)はその場にいたために、闇の中、微かな視力でその現場を目撃してしまう。
◆感想
・朝鮮王朝では、多くの毒殺事件が発生しているが、この映画が扱った事件もその一つである。
・ギョンスは、その見事な鍼治療の腕が認められ、王宮に鍼医として入るが、そこは権力抗争に塗れた魑魅魍魎が跋扈する世界であった。
だが、世子はギョンスの鍼医の腕を認め、彼の為に文字がもっと良く見えるようにルーペを上げたりするのである。
・王がお抱え鍼医に世子を毒殺させるシーン。お抱え鍼医は1本だけ毒の付いた鍼を世子の頭に残してしまい、ギョンスはその鍼を抜き取り部屋を脱出する。
・ギョンスはその事実を王宮内で権力を誇るチェ大監に進言し、王が鍼医に渡していた毒殺の指示が書かれた紙を渡すが、チェは“王の字が違う。”と言って否定する。王は左手で指示書を書いていたのである。
・更に、世子の息子スクチョルがイ・ヒョンイクの”治療”を受けていると知ったギョンスはスクチョルの身体に刺さっていた毒鍼を抜き、スクチョルを背負って逃げ出すのである。
■ギョンスが王の右手を麻痺させるために行った鍼治療。王は弔辞を左手で書く。ギョンスはそれをチェ大監に渡すが、王と話しを付けていたのか、反乱を止める。
だが、ギョンスは皆の前で国王仁祖が世子を毒殺した事を告白するのである。
・斬首を免れたギョンスはスクチョルと共に再び村で鍼医として仕事を始めるが、ある日王宮から使者が来る。
国王仁祖は孤独な中、精神を患い臥せっている。
ギョンスは、躊躇なく王の身体に毒針を打ち込み王を殺した後、その場を去るのである。
<今作は、自分を卑下していた盲目の鍼医が宮廷内の恐ろしい事実を知り、最初は怯えていたモノの、徐々に男としてやるべきことを自覚し、自身を可愛がってくれた世子の仇を打つ物語なのである。
それにしても、チェ大監の強かさや、世子の妻の最期などは、あんまり気持ちの良いモノではなかったかな。
何処の国でも、毒殺って昔からあるんだねえ・・。>
属国王朝の足掻き
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