「ストーリーが良過ぎる(о´∀`о)」梟 フクロウ 雨雲模様さんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーが良過ぎる(о´∀`о)
実際にあった史実を下に架空の盲目の医師が巻き込まれていくサスペンスだが、これは見ていて非常に面白かったヽ(=´▽`=)ノ
主人公ギョンスは、盲目でありながらも鍼医として天才的なスキルを発揮すると念願の王宮入りを果たす。晴れて王に仕える身となってから内科院に勤める鍼医として忙しい日々を送るのだが、次第に盲目ではなく、明かりのある時だけが盲目になり、暗闇になると視力が回復するという病であることが次第にバレてしまうと、王の息子であり世継ぎ候補であった世子が謎の死を遂げてしまうのだが、この死には不可解な点があった。
最初に感染病ならば、どうして出血の痕跡があるのかを先ず怪しんでからの毒針により世子は毒殺されたのではないかと踏んだギョンスは、息絶えたと知った瞬間にひょっとしてと思いもう一度世子が眠る部屋に入ると、頭に毒針が刺さっていることに気付くと、サッと毒針を抜き退散しようとした際に足を棚に引っ掛け足を負傷してしまう。
最終的に犯人の正体が分かり、ただただ結末が恐ろしいなあと感じて終わるかと思いきや、そこは上下関係に厳しい韓国の社会そのものを風刺している内容であり、結局は権力を持つ人間に対しては反旗を翻す事もできず、ただただ時間の経過と共に島での生活を過ごしていた時に危篤の情報が舞い込むと待ちに待っていたとばかりに最後は治療に当たるが決して毒をもって毒を制すことはせず真っ当に治療に当たるも最後は亡くなってしまう。
死因が感染病だったというのも皮肉ながら、権力を持つ人間の権力に対する執着心の恐ろしさは言うまでもないだろう。
一部が実話でストーリーの大半がフィクションではあるが、非常によく構成されていて、韓国歴史をあまり知らない私でさえも見ていてめっちゃ面白いと思った。映画を見終えた後に何回も有料のパンフレットを見ては、映画で触れられていた世子の怪死事件についても学ぶことが出来てとても良かった。