劇場公開日 2024年2月9日

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「卑しき盲目者は“目撃”する」梟 フクロウ regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0卑しき盲目者は“目撃”する

2023年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

興奮

朝鮮王朝の王の息子が暗殺されたのを、盲目の鍼医が“目撃”してしまったことで巻き起こるサスペンス。時代背景やベースとなった史実などに関する知識などがゼロ状態で鑑賞したが、掘り出し物的に面白かった。日本公開は2024年2月だけど、23年に観た作品のベスト10位に選出。
とにかく主人公が盲目という設定が効いている。『座頭市』や『暗くなるまで待って』など、盲目の人物をメインとする数多の映画でも描かれてきたように、視力がない者が陥る危機は常人のそれよりも計り知れなく大きい(まぁ座頭市は危機などものともしないだろうけど)。ただ、本作はそれにちょっとひねりを加えているのがポイント。「卑しい者」と自ら蔑んで生きてきた彼は、座頭市のような剣客でもデアデビルのようなスーパーヒーローでもない。でも追われながらも彼は、ある事を機に“目覚め”ていく。
鍼医役の俳優、および暴君と化す国王役の俳優が『タクシー運転手~約束は海を越えて~』で共演していたあの2人だったと後で知り驚き。我ながら韓国俳優への関心が低すぎるな…

regency