「It's alright! まだまだやれるぜ」帰ってきた あぶない刑事 TSさんの映画レビュー(感想・評価)
It's alright! まだまだやれるぜ
ヨコハマって格好いい街だな。タカとユージみたいな人が居るのかな。行ってみたいなって、横浜から遠く離れた田舎町の小学生は毎週楽しみにドラマ見てた。
就職して初任地がなんと横浜。しかも港の近く!本牧ふ頭、ベイブリッジ、山下公園、赤レンガ倉庫、元町、中華街・・・田舎の小学生があこがれていた風景が日常に。あ、ここでタカとユージが車で、バイクで・・・ここで撃ち合って・・・って思い出しながら生活してた。
ドラマの頃と違って赤レンガ倉庫はオシャレにリニューアルされて。ランドマークタワーができて、観覧車ができて、インターコンチできて。昭和から平成へ。でもあの頃の面影はあって。
何の因果か、数年後、今度は横浜に住むことになって。前作の撮影時、現地ロケする噂聞きつけて現場近くまで行ったけど、タカとユージには会えず・・・。
あれから8年。70歳超えた二人を見るのはちょっと怖かった。
でも、安心した。
オープニングのあの曲から、車に乗って現れる二人は歳はとってもやっぱりあぶ刑事だった。そりゃ、あの頃みたいなキレッキレッの動きはできないし、生身のアクションはしんどい。でも自虐ネタにしつつも決めるときは決める。
タカ(舘ひろし)はほんとダンディ。あの頃よりずっと格好いい。
ユージ(柴田恭兵)もまだまだ走る。
土屋太鳳は、もっとアクションシーンが見たかったな。
ナカさんお決まりの扇子。怒る課長(中条さん・・・)。瞳ちゃん、お茶(令和ではお茶出しはしません)。あー懐かしい。
「3代目」捜査課長のトオルも2人の前では、形無し(笑)でも刑事部長にボディブローかますんだ、スゲー。
カオル(笑)・・・「大都会」がテーマソングかー。あんたには一番笑わせられたよ。トオルの乗った車とぶつかったシーン、声がでそうになるのを堪えるので必死だった!(浅野温子スゲー)。
一番カッコよかったのは、タカがハーレー乗ってショットガン連射、打ち終わった後の白い煙幕の中から現れるシーン。これ、こんなにカッコよく決められる役者、日本には舘ひろししかいない。
オープニングもちゃんとやってくれたから、エンディングは頼むから、あの曲とあのコマ送り早送りのシーンを!と願っていたら・・・
舘ひろしの「翼を拡げて」♪It's alright~と共にあのシーンをちゃんと流してくれたぁ。うれしかった。
音楽も格好いいって再認識。
ああ、気がつけばストーリーに触れていない。でもストーリーについて書くのはやめておこう。
あのとき憧れたヨコハマ。あのとき憧れたタカとユージ。令和になってもそれが見られた幸せ。それだけで満足。
(2024年映画館鑑賞19作目)