「知らない人でも入りやすいのでは?」帰ってきた あぶない刑事 N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
知らない人でも入りやすいのでは?
往年ファンの期待にも応え、
本放送を全く知らない世代にも入りやすかったのではなかろうか。
一番難しいハードルを軽々越えてきた感触にニンマリしてしまった。
そもそも二人が探偵でカムバックしてきた地点で新シリーズなのだから、さもありなんだ。
そして本編、軽妙でクールなコンビに今回は老いが加味されるわけだが、
尖りまくっていた若かりし頃とは異なり
「マイルドな余裕」が自然、醸し出されるかたちとなっており、
これが新しい魅力となってとてもいい。
年上男性からのパワハラ、セクハラ、モラハラとうるさい時代だが
不思議なほど二人の間から微塵も感じることはなかった。
この空気感だけでも一見の価値ありである。
またスピーディー、トリッキーで物量戦なガンアクションもいいが、
本編でのシンプルなここぞ手練れのガンアクションにも見惚れた。
「役でやっている」のではなく、そういう人物が存在しているような説得力に満ちて見え、
とても鮮明に映った。
タカとユージは本当にどこかにいるんじゃないのか。
思わずにおれない。
それはきっと「演技」が百パーセントのキャラクターではないからだと思える。
こうしたエンタメが減った今、本当に楽しかったし、見てよかったと振り返る。
そして今回、女性陣も本当にくまなくイイのだな!
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