「胸が高鳴り一気に“あぶ刑事”の世界へ没入させられる」帰ってきた あぶない刑事 和田隆さんの映画レビュー(感想・評価)
胸が高鳴り一気に“あぶ刑事”の世界へ没入させられる
オープニングのテーマソング「She's So Good」が流れると胸が高鳴り一気に“あぶ刑事”の世界へ没入させられます。日本の名作刑事ドラマは数多くありますが、こんなにも記憶と聴覚に刷り込まれている作品は他にないのではないでしょうか。
前作で刑事を定年退職し、ニュージーランドで探偵事務所を開設していたはずが、どうやら現地の警官と問題を起こして探偵の免許をはく奪され“出禁”となり、横浜にふたりが戻ってきたところからはじまります。映画第2作の「またまた」から「もっとも」「リターンズ」「フォーエヴァー」「まだまだ」、そして「さらば」と言っておきながらまた「帰ってきた」のなんて邪推は、タカとユージが横浜の埠頭に立つ姿を見た瞬間に吹き飛びます。
ともに70代とは思えない舘ひろしと柴田恭兵のダンディさとセクシーさは円熟味が加わってさらにアップ。ハーレーに跨ってショットガンを放つタカと、全力疾走するユージの雄姿、さらにふたりの愛車だった日産レパードの登場に胸が熱くなるでしょう。
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