「31年ぶり!」瞳をとじて 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)
31年ぶり!
ビクトル・エリセ監督、31年ぶりの新作とあっては観ないわけにはいきません。「ミツバチのささやき」(73)のアナ・トレントの出演にも感慨深いものがありました。しかしながら、ストレートに腑に落ちる感じはなく、どこか遠い異国での手の届かない話のような印象を受けました。実は、初めて「ミツバチのささやき」や「エル・スール」(83)を観たときも捉えどころのない感触で、何度も観ているうちにかけがえのない世界観にすっかり魅了されてしまった経験があるので、今作も年数をかけて何度も観ないとその深淵に届かないのかなという感じがしています。
コメントする
赤ヒゲさんのコメント
2024年4月29日
hum様
こちらこそ共感いただき、ありがとうございます。
なかなか私は消化不良ぎみでした(汗;)。
単純すぎてわかりやすすぎるのも物足りないので複雑な話の方が面白みを感じるのですが、感覚的によくわからないときは、消化不良になってしまいます。そういうことも含めて、色々な作品との出会いが楽しいですよね。
赤ヒゲでした。
humさんのコメント
2024年4月27日
共感ありがとうございます。
遠い異国での手の届かない話のような感じということばがとても似合う気がしました。旅のあいだに迷い込み石造りの壁の脇に立ちそっと眺めているような、古い木戸のすきまから覗いてしまったような、そんな感じでした。ある意味保守的でなかなか自分のものになりきらないもどかしさに操られまたそれが魅力なのかもしれないなとなだめながら?苦労して観ました。