陰陽師0のレビュー・感想・評価
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後の世に最強の陰陽師と謳われた安倍晴明の若き時代の姿を描いた作品です。登場人物の名前や世界観を理解しながらの鑑賞が少し大変でしたが呪術の描写が綺麗です。
劇場での予告でこの作品を知ったのですが、
主演は誰かと思ったら山崎賢人。
” 体力とスケジュール大丈夫なのか?”
というのが率直な感想でした。・_・;
というのも、
長いシリーズになりそうな予感がする他の作品に既に2本
出演している(※)からな訳ですが、この作品では一体
どんな役なのか興味もあったので鑑賞することに。
(※他2作は「キングダム」と「ゴールデンカムイ」 )
さあ鑑賞開始。
時代は平安時代の中頃。10世紀の後半?。
現代まで「最強の陰陽師」としてその名が伝わる人物の、
大成する以前のお話が描かれます。 ・_・
以下、主な登場人物。
安倍晴明(山崎賢人)陰陽寮の学生。父も陰陽師だったが…
源博雅 (染谷将太) 醍醐天皇の孫で源氏。龍笛の名手。
徽子女王(奈緒) 皇族で元伊勢斎宮。源博雅の従姉妹。
賀茂忠行(國村隼) 陰陽博士。晴明の師であり育ての親。
藤原義輔(小林薫) 陰陽頭。陰陽寮のトップだが更に上を…
惟宗是邦(北村一輝)天文博士。次の陰陽頭を狙っている…?
身分制度の厳しい平安の貴族社会。
天文や呪術をもって朝廷につかえるのが陰陽師。(たぶん)
その陰陽師の集団にもピラミッド構造の上下関係が…。
陰陽寮に属するほとんどの学生は、上を目指して日々の
修練に励んでいるのだが、一人だけ例外がいるようだ。
例外の男が安倍晴明。
彼ひとりだけは、陰陽師の地位に興味を示さず無関心。
まだ年若いのだが、「変わり者」「キツネの子」などと呼ばれ
人との付き合いを避けているかのような感すらある。 ・_・フム
ある日、その晴明を尋ねてくる一人の男(源博雅)。
源氏の姓を名乗るこの男、身分的には晴明より遥かに上。
だが晴明には身分など興味のない事。
” 力を貸してくれ ” との依頼をその場で断る。 返事早っ
” 自分の事ではない
徽子皇女様が困っているのだ ”
何事が起きているのかを聞くや目が輝き出す。 切換早っ
” 面白い 力を貸そう”
興味が無い事には無関心だが、怪異の仕業かと思われるような
事件には無関心でいられない性格のようだ。
かくして、徽子皇女の周囲で起きている怪しい事象
” 琴の弦が金色に光り、切れていく ”
その解明にあたる晴明(と博雅)なのだが…
◇
物語はこの後、複数の事象にスポットが分散して展開します。
・晴明の親を殺した真犯人の究明 (晴明の記憶も曖昧…)
・博雅と徽子皇女の秘めた恋心 (博雅くん 頑張って)
・帝から徽子皇女への召し出し (=妃にという事 ・_・;)
・学生の一人が事故死(呪符も) (晴明に犯人の濡れ衣…)
そして
徽子皇女が金色の龍にさらわれてしまう。 わぉ
精神世界の奥深くに、博雅と共に入り込む晴明。
博雅の姿が見えなくなり一人になった晴明の前に現れる「親殺しの犯人」。
憎しみの炎が燃え上がる。
次第に大きくなる炎に我が身をも焼きながら、犯人を追う晴明。
炎が大きくなり、憎しみにとらわれたままの晴明。
このままでは…
そのとき聞こえてきた笛の音。
正気を取り戻す晴明。
博雅の奏でる「龍笛」の音色が晴明の窮地を救った。
” 自分を含めて学生全体をワナに落とした犯人がいる ”
冷静さを取り戻した晴明の逆襲が始まる。
そして…
◇
こんな感じでお話は進みます。
画面上で起きているストーリーは何とか理解可能です。
ですが
鑑賞後に作品を振り返ってみると
「この作品は一体どんな内容のお話だったのか」
それがどうにも霞みぼやけた印象になってしまっているように
感じました。言い換えると、作品の「柱」となるモノが希薄
なのかも知れない。そんな気がしています。 *_*
主役は安倍晴明。それは間違いないと思うのですが、
晴明のエピソードが余り印象に残っていない …というか
むしろ博雅のエピソードの方を覚えていたり…。
色々と盛り込みすぎなのかも、とも感じました。
コース料理を頼んで全て出てきたのに何か物足りなくて
” あれ? これで終わり? ” …となったような感じ。
※例えがエラそうに聞こえたらゴメンナサイ。 ・-・;;
コース料理のなんたるやを知らないだけです。・-・;;
カレーにラーメン大好きな根っから庶民です。・-・;;
あ、もう一つ。
導入部が説明臭かった気がしました。ですがこれは
「陰陽師とは?」を余り知らずに観た者(自分です)
にとっては有難かったのも事実な訳なので、うーん。
…この手の作品は、作り方が難しいです。
◇あれこれ
■五行・風水・地脈etc
陰陽師の登場する作品で良く見かける単語との認識
なのですが、理解が遠く及びません ?_?;
この作品では「火の龍」や「水の龍」が登場しましたが
映像表現はとても綺麗で見応えがありました。
※ゴギョウ と聞いて ” ハコベラ ホトケノザ ” と口にしたく
なるのは私だけでしょうか。。 ・_・(春の七草♪)
■源博雅と徽子皇女
心の深いところで繋がっていれば、誰に嫁いでも同じこと。
… という納得の仕方をして、帝に嫁ぐ覚悟を決めた博雅と
徽子皇女の二人なのですが、正直なところ、納得しがたいもの
を感じてしまいました…。
それでは帝が気の毒…。かと。
(もしかして平安の貴族社会は、その辺りを簡単に割り切るもの
だったのでしょうか)
■嶋田久作
陰陽師の一人として出演しているのを観て、嬉しくなって
しまいました。
” 魔人加藤を発見 ” ←違います ☆
” 転生していたのか ” ← 時間逆流です ☆☆
活躍する場面がほとんど無かったのが少し残念。・_・
(「帝都物語」公開から36年経つのか としみじみ)
◇最後に
安倍晴明は和紙でできた札に術をかけ、式神を使役していた
とされ、そのような場面は色々な作品で描かれているかと
思います。 ・_・ハイ
思えば映画のチケットも、「観る者を別の世界へと誘う」術の
かけられた「魔法の札」なのかもしれません。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
暦博士がまさかの加藤保憲❗️
原作や漫画は未読、過去作の2作の映画も未見。安倍晴明は興味がありながら、どちらの神社もまだ行ってない。
観る気無かったんだけど、好評レビューに釣られて観てみる。
山﨑賢人さん以外誰が出てるかチェックもせずに、鑑賞し始めていきなり北村一輝じゃんへーとなり、古語から現代語への変換時の演出に関心して掴みは、オッケーとなった。
しかし、暦博士の紹介で叫びそうになった「加藤❗️」と。
帝都物語を映画で見て、原作を読破して安倍晴明もそこから知ったのですが、よりによって帝都物語の魔人「加藤保憲」を陰陽師に据えるとは、何と挑戦的なと思わず席を座り直しました。
が結局、本作で1番テンションが上がったのは、そこだけでした。
以下、辛口になります。
本作が、お好きな方はごめんなさい。
平安時代の闇を謳うほどの闇は感じれませんでした。
小役人の心の闇だけでした。
途中、陰陽師の仕事を晴明がディスるシーンで、現代的な解釈を話すところは少し感心しましたし、この後どう見せる気だって思ってたら、晴明だけが本物だったって事のようです。
アクションシーンも、アクション監督と演者は頑張ってたのに、見せ方がアクション映えしない等身目線だけで、敢えてそうしてるとしたら、その効果は伝わって無いと思いました。
VFXも新商品8kテレビの宣伝?と何も刺さらないイメージでした。
なぜだろうと、以前の実写版陰陽師2作の部分シーン動画を見てみたら、そちら方が闇を表現しようとしてました。
雅な極彩色のお花畑は、対比として恐怖を纏った夜があってこそだと思います。
夜も明るく、闇の存在なぞ微塵も感じる事がないので、平坦なイメージだったと思います。
陰陽ともに心象から成る、自然や心根から祝も呪も発せられるとしたら、本作品は記号でしかないので平坦で響かないって印象でした。
ひねった設定に整合性の有るシナリオ。期待とは異なる物語に違和感を覚えながらも納得。
陰陽師の前日譚。
呪術で闘う話と思っていたら、呪術も使う謎解きのお話でした。それゆえ、勝利を確信している黒幕が自ら種明かししたのは残念でした。設定と原因と結果の整合性をかなり意識したシナリオになっており成功しています。途中からインセプションになり、最後に現実世界で呪術は実在することになりました。設定の整合性に関心しましたが、その分、謎が明らかになった時のカタルシスは減じます。
綺麗な画面が多く有り楽しみましたが、雅な画面は見当たりませんでした。安倍晴明が帝に仕える前の怪奇譚にはこの絵柄が適切なのかもしれません。VFXのハイライトは、私にとっては導入部の平安京の鳥瞰です。水の扱いも良いです。
ひねった設定が好きかどうかで観た印象がかなり変わる映画だと思います。
期待を裏切らない世界観
いやまあ、想像(理想)の500倍くらいファンタジーだったけど、陰陽師と聞いて思い浮かぶ要素大分一杯詰め込んでくれていたと思います。
言うて理想を大幅に上回るファンタジーでしたけども。とんだアジアンドリームでしたけどもね。
あとどちゃくそファンタジーなくせに急にフィジカルで解決してくる。そういうとこ、オレ、オマエ、スキ……
あとこれは…現実世界では帝と結ばれて精神世界では博雅と結ばれたということでよろしいか?
とんだ不倫女だ!!!
アッ帝も三股(※二股)だ!
じゃあオールハッピーだ!!!
ていうか"元"斎宮になった時点で嫁にとれよ。くそヘタレがよぉ…
ところで史実とどれだけ近しいのか謎な貴族の生活描写がこれまた平安"風"ファンタジーって感じでめちゃ好き。
でもちょっと何でもアリすぎ。
この世界観を楽しめるかどうかが評価のカギになりそうという点で人を選ぶかもですね。
なんて素晴らしいストーリーなんでしょうか🤗
5月1日映画の日に新宿ピカデリーにて鑑賞しました
良かったです!!
ストーリーと脚本が良かったです!!🤗
この作品のシリーズは全作鑑賞してます
原作の夢枕獏さんも読んでました
「キマイラ」シリーズが好きで読んでました
ここからネタバレします
今回は書きたい事いっぱいありますが
短く書ければ幸いです
今回はゼロバージョンなので阿部晴明
が陰陽の学校の陰陽寮の学生時代の設定です
最初から
この流れだとこの次は?
思わせてくれて展開でもしかして!!かなあと思いましたが、なんと大小の種まきのバランスと撒き方が絶妙で正解するところ
最後までわからないところが
あり楽しめました
こんな映画は初めてでした
設定も良くて深層心理の世界を作りだして
いるので存分にクオリティーの高いCGで
表現していて凄く関心しました
最後までわからなかった
金の龍🐉🐲の正体も明かせれ
納得でした
今回は大好きな染谷将太さんが演じた
源雅博が良かったです
私のイメージでは尖った役げ思いかなあと
思っていましたが1シーンだけ怒鳴ってましたが🤔🤣🤗
それ以外は笛🪈を吹くのが大好きな誠実な役人を見事に演じてました
笛をどのように描くか感心ありましたが
深層心理世界で心がつながる大切な役割になっていたので良かったです!!🤗
この映画の関係者様の皆様お疲れ様です
ありがとうございました
♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪🤗
どうしても吐き出したい。
かなり昔に野村萬斎演じる「陰陽師」を見て面白かったため、今回は陰陽師になる前の学生時代と知り期待しながら視聴。
感想は、少し残念でした。
貴族の頭に花が付いていたり、床に花びらが散っていたりと、現実味が薄い演出が多くファンタジーよりなのかなぁ、それはそれで面白そう。と多少の違和感はスルーすることに。
予告編を見た時もがっつりアクションやCGが使われているシーンだったため、式神とか化け物とか、そういうのが出でくるのかなぁ。とワクワクしながら見ていました。
しかし実際は暗示や催眠をかけることで本人にそう思わせているだけ…
あれ?映像でそれっぽく見せてるけど、言ってること普通では。よくわからない演出で世界観作っている割には、本人達はそうでもないというギャップ。
呪いの木札?みたいなのが登場し、うわぁそれっぽい!と思ったら、実際は呪いに見せかせた毒盛りからの、突き落とし。
安倍晴明普通に探偵やってるし、筆跡真似て罪をなすりつけるもぶ…えぇ妙にリアル。それに安倍晴明冷め切っててちょっと違和感。
占いとかで犯人を探そうを必死になっている他の学生の方がよっぽど世界観にあっていた気がします。
物語が終盤になるにつれ、意識下の世界で話が進んでいきますが、意識下だからなんでもあり感がすごい。あとVFX多用しすぎなのでは。ここぞとばかりに花と水のシーン、あそこそんなに大事だったのでしょうか…。
あとラスボスの印象が弱かったです。嫉妬で両親殺して、安倍晴明も邪魔だからみたいな。
あんなに顔見えない演出するので、もっと安倍晴明と繋がりが強い人だと思っていたのですが、ただのお偉いさん。
最後、催眠をかけて色々やっていた中ボスに、安倍晴明が意識下から現実世界に直接攻撃してひと段落。
意識下から水龍がやってきて現実世界に作用し、今までの催眠とか、思い込みとは違う、ついに安倍晴明が他とは一線をかく存在に。
あぁそうか、今まで冷め切っていた晴明が遂に力に目覚めて、神とか仏とか、怨念が存在する世界??に気づくのかな
と思ったら、菅原道真を使った落雷のシーンでは、落雷の跡は一つもなく、お偉いさんが倒れているだけ…
落雷の跡は??梅の木は??現実世界に直接作用できるんじゃなかったの???
あれ?攻撃だけ??それともまだ催眠の範囲内?
とどっちつかずな結果に。
そのままメイン2人が、酒を交わしながら物語の演出足らずな部分を説明で回収。一応は納得したのですが、そういうことだったのか!!て感じではなく、よくわからないところを補足説明って感覚ですっきりしませんでした。
そのまま龍ごとに説明が始まり、
炎の龍が嫉妬の念で、水の龍がなんとかで…
金の龍がよしこ女王のお前を思う気持ちだよみたいな…
それに納得して、「そうだったのか…フフ」
そうだったのかじゃないでしょ。
え、恋心で金の龍ができちゃうの?
神に使えてたから神力がみたいな?だから、笛から出てくる仏様見えてたのか、いやそもそも唯一そういうのを信じてたのよしこ女王だけでは?
みんな呪いなんてないよ、思い込みだよ催眠、催眠
みたいな雰囲気だったし、
感想としては、ファンタジーに寄せるならもっとガッツリしてほしかったです。物語も演出もどっちつかずな要素が多く、ところどころ引き戻される感覚があり、すんなり世界観に入ることができませんでした。
あと中国映画を彷彿とさせる感じ…昔の陰陽師と比べるのも違うのですが、あのザ昔の日本、和、闇、明らかに人間離れしているオーラを放つ安倍晴明が好きだったので、今回は全体的に明るく、現代に寄せすぎたのではという印象でした。
あとVFXも、演出自体が良いものであればもっとレベルが高かったはずなのに…という感じでした。
俳優が豪華なだけに勿体無い。
帝の女慣れしてる青年の色気は百点満点。
呪の話になると何だかわからなくなってしまうよ
原作はかなりの数あるので、どのエピソードが映像化するのかと思っていたら、前日譚なんだね。
だから陰陽師0なのか。
面白いような、期待外れのような。
井戸の周りに足跡があるから殺人だ!とか
蛙を潰したように見せ掛けていけすかない貴族に水掛けてやったぞ。蛙の血だと思っただろう。
みたいな事を言い出して陰陽師ってそういう話だっけ?となった。
さらに途中からこれは現実ではない的な展開で、もう何が何だか…
「呪の話になると、俺はどうにもわからなくなってしまうよ」という原作の博雅の心持ち。
個人的には、人間が犯人って話よりも怪異を相手にする話の方が好きだな。
シリーズ化するなら、今後に期待。
ハリウッドに負けない 雅×最新映画体験
CGがとってもすごい映像が綺麗
音響もすごい映画館でしか体験できない映画
設定が意外と魔法や呪術を否定するもので、安倍晴明は科学的根拠に基づいて陰陽"風"の知恵を使う
ちょっとガリレオちっくなイメージ
けど科学の根拠を羅列するのではなく、陰陽を信じる人にはネタバレしない達観して割り切った部分もある
ストーリーと展開はちょっとついていけない箇所もあり
残念。予備知識あればもっと楽しめたかな。
逃亡シーンのアクションはなくても良かったのかな、、
すいません。
BUMP OF CHICKENの主題歌は最高でした。
帰りの電車でダウンロードしました。
ヨシコ女王の気持ちなのかな〜、
消去法とか言ってごめん!
無性に映画が見たくなり、でもお目当てのホラーはGW映画に押されて予定が合わず、ということで、実は渋々選んだ作品
夢枕獏と野村萬斎の陰陽師で育った身としては、あまり原作無視してくれるなよーという感じでした。……いえ、ここで博雅との出会い編が出てくる時点で違うのですが
始まってみると、VFXの精密さにびっくりしました。
特にラストの梅の木は素晴らしかったですね、流石日本
原作に出てくるのと似たエピソードもいくつかあり、少し嬉しかったです
話題にはなっていましたが、呪術廻戦滅茶苦茶意識してますね
陰陽師なんだからそりゃあ多少被るだろうと思っていたら、まさかの道真と無量空処
あれは仏教がモデルなんだから陰陽道とは関係ないよ……
仕方なしと選んだ作品でしたが、物語もしっかりできており、とても楽しめました
大変失礼いたしました!
正直、山﨑賢人以外の晴明が観たかった。ライト層向け陰陽師
何で今、安倍晴明なのか?というと
タイトルにつく「0」といい
監督・脚本が佐藤嗣麻子といい、
呪術廻戦の人気、監督の旦那さんであるゴジラ -1.0の山崎貴、VFXが同じ白組という
人気と話題に乗っかってるにすぎないという…。
で、中身は?というと
一言でいえば「中途半端」
呪術や陰陽師の扱う「まやかし」みたいなもんだった。
まず演出だが、冒頭で平安時代における陰陽師の役割や呪(しゅ)・呪術といった説明が
ツダケンボイスで語られ、字幕表記がされる
で、「1000年前の言葉では…なので、ここからは現代語で…」と進むのだが
やはり要所要所では詠唱など昔言葉が入るわけで、予告CMでは『封』の詠唱や水面に陣を描く詠唱の際、文字表記されていたのに
本編では詠唱のみで聞き取りにくいし、「術」を使ってる感、迫力にかける
なぜ予告ティザーみたいに文字表記しなかったのか。
セリフは現代語で進むのは良いが、場面・場所なり人物などにもテロップつけるべきなのでは?
原作では博雅の龍笛の音には、もっとシャーマニズムというか本来の神楽・雅楽として優れた能力があることが伝わる描写があったと思うが、
博雅の龍笛に晴明が助けられたと礼をのべるシーンや幼き頃の微子女王が聞き惚れる描写ぐらいしかなく博雅の「私はいつも好きな時に好きな笛を吹く」というセリフのせいで
ただ笛好きの笛の上手い人…ぐらいになってるのが残念だ
ストーリーだが
コナンは「真実は一つ」だが晴明は「真実は人の数だけある」で
晴明の父親殺しの犯人、特業生の泰家(村上虹郎)殺しの犯人、都に渦巻く妖の正体を暴くミステリー的な要素と博雅(染谷将太)と微子女王(奈緒)の恋愛が絡み合う。
まぁ最初に陰陽頭や晴明が、呪とは「暗示、催眠術」だったり「人の心・感情が生み出すもの」という説明が入るが、呪術廻戦で負の感情からくる呪いやミステリーを良く読む方には
……である。笑
どの呪が誰の感情か?
そこさえ理解してれば何も難しくはない
博雅が乙骨くんで微子女王が里香ちゃんで…はい。
あと違和感、晴明が逃げる時のアクション
急に晴明は体術も凄いんだ?ってなるのは何?
派手なアクションで誤魔化されたにしか感じなかった。
数年前の野村萬斎版「陰陽師」のほうがCGは今よりもショボいが断然良かった
若かりし安倍晴明ということで、実写化俳優の山﨑賢人なのかもしれないが
キングダムやゴールデンカムイの記憶が新しいだけに
山﨑賢人には、ちょっと冷めた(というか達観した)感じの晴明が似合わないというかしっくりこない。
個人的には、まだキングダムでの嬴政の吉沢亮をそのまま持ってきた方が雰囲気があるんじゃないかと思った。
山﨑賢人だったり呪術廻戦の人気にあやかって若い世代、ライトなターゲットを「陰陽師」の世界に導こうという意図はわかるがうーん
がっつり好きな人などからしたら
やっぱ、ちょっと弱いというか密度が…
残念というかもったいない気がする
唯一の陰陽師
おそらくならば日本における陰陽師第一人者の夢枕獏原作「陰陽師」に興味があって鑑賞。
なかなかに興味深かった。
陰陽師寮なる学校があるのだが、それに携わる者達は総じて詐欺師で…暗示と催眠術によって他者の不安を食い扶持にするイカサマ集団と位置付けられている。
そら安倍晴明が「興味がない」と断言するわけだ。
どういうプロセスなら「陰陽術」っていう特異な能力を継承できるのか興味もあったのだけど、知識と技術に付随するもならば育成も可能なわけだ。
そんな中で唯一本物の陰陽師である安倍晴明。
ちゃんと描き分けが出来ていて、彼だけが呪文を唱え印を結ぶ。
もはや彼を陰陽師と呼ぶならば他の者には別称を与えるべきだと思う程に差がある。
彼には人の情念を可視化する能力があって…姫の感情が見えるのならば、他の感情を感知する事もできるのであろうと思われる。
今回の話の核に、人の業というか欲望や野望に端を発するモノがあって、ファンタジーだけにならない作風も好感触であった。
物語の筋はちょいと面倒で…ある瞬間から脳内世界へと飛ぶ。後述はされるが広範囲の集団催眠にかけられるのだ。ヒロマサが馬を連れて駆けつけた以降は脳内世界なのである。
そこから更に晴明の深層心理になるのかな、そんな世界観が提示される。夢の中で夢を見るような状態だ。何が起きても不思議ではない世界。だって想像の中なのだもの。
その世界をぶち破る安倍晴明。
どういう仕組みなのかは知らないが、陰陽師寮に住まう水龍を物質化させ、催眠術をかけた術者を打ちのめす。どうやら精神世界では時間も距離も座標でさえ無視できるものなのらしい。
精神干渉しか出来ない陰陽師寮に対して、精神世界のモノを現世に物質化させられるという真の陰陽師・安倍晴明。鵜呑みにするべきかちと迷う。
その台詞はラス殺陣で発せられ第三者がいないのだ。いや、第三者がいたとしても、同じ映像を見せればすむ。…フィクションではあるのだけれど、なかなか陰陽術の本質は見せてはくれないみたいだ。
CGとかも頑張ってた。
結局のところ陰陽師は安倍晴明以外は全員胡散臭い存在だったのがお気に入りポイントだった。
日本人って平安の時代から騙されやすい民族だったんだなぁ…。
映像が美しい
陰陽師の神秘の世界に浸かりたくて見に行きました。CGが安っぽいところも多々ありましたが、全体的に映像がとても綺麗です。
大画面で見る価値はあります。野村萬斎さんバージョンも原作も未読でしたのでストーリーも新鮮に見ることが出来ました。
実写は何でもかんでも山崎賢人と言われるけれど、やはりこの役は彼が適任だと思います。
アクションシーンや顔の美しいドアップでも嫌な感じは受けず長髪の時に余りの美しさに息を吞むほどでした。
染谷サンは安定の流石の演技力です。何気に可愛らしくもある役ですね。笑
小林薫が悪役やるのも珍しいけどやはり何を演じても上手いですね。
評価が余り高く無いので期待していなかったのですが、娯楽作品としてとても良くできていたと思います。
安倍晴明って口が上手いね
若かりし頃の安倍晴明を山﨑賢人が演じている。ってか邦画における山﨑賢人の主演率高くね?!
呪術、衝突。
フライヤーにはそう謳われているが、正しくは呪術というより騙し合いが正解かもしれない。
陰陽師ってそんなうまく説明は出来ないけど、要は暦・天文学・占星術等における知識が求められるのが陰陽師で学者のほうがイメージとしては近いかもしれない。博識があると認められれば認められるほど官僚として出世する事ができる時代において安倍晴明は類稀な才能を発揮し狐の子と称された。
本編では呪術のシーンにおいてCGを駆使してより人間の潜在意識に入り込めるように作られているのが印象的だったが、では呪術って魔法なのかという声も上がっているが、呪術と魔法は違う。
ちょっとネタバレするが呪術の授業の際に呪いかけることを呪(しゅ)をかけると話していたがこれが答えなわけで、蛙を殺したと見せかけての実は逃がしていて死んでいると見えたのは、殺したと思わせるための錯覚だったというように、口が達者じゃないとそこまで人は騙せない。
ありもしないことを糸も簡単に人の潜在意識に入り込み騙せてしまう。序盤の鼠のシーンも圧巻だったが、魔法との決定的な違いは視覚化するのが思い込みによるものか現実世界なのかだろうか。
だから、安倍晴明って相当口が上手いんだなあという印象。人を惑わせ、錯乱させる事においては天才なスキルを発揮した。霊感があり、鬼とも対峙した逸話がある云々の審議は別にして相当頭の回転がはやいから色々な場面で活躍出来たのかもしれない。
大人になってからは御参りには行けてないが映画を観て改めて晴明神社に御参りしたくなった。
なかなか烏帽子とらない
ポスターがかっこよかったのと、夢枕獏原作ということで見に行った。
色々ごちゃごちゃしていて楽しかった。
犯人捜し要素だったり、身分違いの恋愛だったり、スーパー呪術バトルだったりと2時間くらいの映画にたくさん詰め込んでいて、どれもそんなに不必要さを感じずに楽しめた。
夢枕獏はすごくハッタリが上手いと思う。
陰陽師の呪術の設定が、最初は手品っぽい胡散臭いものだと思わせておいて、実は人はすべて潜在意識で繋がっているから潜在意識から暗示をかけるもの、という設定に発展したと思いきや、最後は潜在意識から物質を引っ張り出すというハイパー呪術パワーを安倍晴明だけが使えるようになるという流れが作中であったけど、最初からハイパー呪術パワーが使える、というよりすごくハイパー呪術パワーに説得力が出てきて面白い。
個人的にはマーベルのヒーロー映画とかもお金をかけて、こんな大味なハッタリをやっているのかなぁと思った。日本の有名な俳優がたくさん出演していたし、これが日本版ハリウッド映画なんじゃないかと思う。ちなみにどっちも大好きですよ?
映像もハリウッドほど大迫力ではないけど、潜在意識世界に入ってから凄い綺麗だった。竜とか男女がハグすると凄い繁殖する植物とか。あと菅原道真が登場する前に対象を拘束する梅の大木とかが凄いかっこよかった。パッと梅が咲いたときのアツさが印象に残った。
キャストについては、僕個人として山崎賢人という俳優に過去一度も心を掴まれたことはなく、今作上映中も「こいつずっと棒読みだな」とか「たくさん実写化映画で経験積んだはずだろ」とか思いつつ、その顔とスタイルの良さだけに主人公としての価値を認めていた。
ひろまさ役の染谷将太が主人公分の感情表現をひっくるめて熱演してくれていたので、顔と身体がかっこいいだけの俳優でも主人公役は十分務まっていたように見えた。けど最後の最後にずっとひろまさに無愛想に接していた山崎賢人がちょっとデレたシーンが、作中の安倍晴明の冒険をひっくるめたうえでの、安倍晴明としてデレに見えて、山崎賢人という俳優と安倍晴明というキャラクターがばっちり重なったみたいで凄くよかった。「山崎賢人はこれで飯を食ってるんだ」と確信した。最初からキャラに入り込むのではなくて、ストーリー全部棒読みで演じて、ラストシーンで完璧にキャラクターになりきる調整をしているタイプの役者だった。
あと帝がティモシーシャラメに似ててなんか面白かった。
陰陽師実写化史上一番の再現度
私は小説版のファンで、野村萬斎バージョンの『陰陽師』にがっかりしていた当時の私に安心してと教えてあげたい作品。
平安時代の、京都の、和の美しさというものを日本人の繊細な感覚で表現しつつ、小説の中に存在するぴりっとした緊張感を残して再現していて、監督やスタッフさんの、美意識の素晴らしさを感じました。
紫と黄色は帝にしか許されない色ではなかったかいな?透明な硝子の酒椀はあったのかいな?という疑問はあったけれど、【光る君へ】より上下社会をリアルに表現していたと思います。
本当は帝や上位貴族といち陰陽師が直接話すなんて無かっただろうし、絶対同じ座にはいなかった。砂利に座って待機していたのはリアルで良かったと思います。女性が御簾越しに会話したのまで表現してしまうと、絵に収まらないのでそこはしょうがないと思えるけれど。
博雅と晴明の関係性は小説の通りしっかり描いていて、原作読んでる人ならニヤリとする台詞が沢山盛り込まれていて嬉しく思いました。
原作どおりなら式神や晴明の屋敷の描写もしたかっただろうけど、『呪』をテーマにするなら整合性合わなくなるところも混乱する観客も出てくるだろうからもう出さない!という思い切りも好感がもてました。
『安倍晴明』を世界へ紹介することを意識してるのかなという意図をすごく感じて、海外の『安倍晴明』を知らない人には羽生結弦が演じた『SEIMEI』は確実に入り口だったわけで、
そのファンに、【これがSEIMEIですよ、羽生結弦はこれを演じていたのよ】と説明しつつ日本の良さ(日本映画の良さ)をアピールしたのかな、と思いました。
夢と現の境目が曖昧だったという時代やそれを原作で表現されていたのをちゃんと表現されていることにめちゃくちゃ感銘をうけたし、
晴明と博雅のキャラクタがしっかり反映されていた。この点をツッコむ人がいたら、原作読んだらいいよと伝えたいです(笑)
脇役も良かったですね。大御所俳優あれだけいると犯人が誰かすぐには分からないっていう(笑)そして鬼滅の刃思い出したの私だけじゃないはず(笑)
アクションや呪のシーンもとにかく無駄なく美しく必要なだけ入れる。マーベルとかハリウッド映画のアクションに慣れてる人は物足りないかもしれないけれど、物語の緊張感を保つのにダラダラしないのはとても良かったと思う。
パンレット読めば分かるけれど、『呪文』に関してもこだわりがあり、聴いていて耳触りもよかった。
この映画はまたお金払って観たいし、何かしらの動画配信で家庭の大画面で観られるようになるのが待ち遠しい。
バンプのエンディングテーマも良かったな〜。
原作ファンなら観るべきだし、話題になるし考察やりとり楽しそうなのでカップルにもオススメ、山﨑賢人ファンは絶対観るべき作品。一部グロシーンあるので未就学児は注意必要。
山﨑賢人と染谷将太のコンビの続編が待ち遠しくなります
並行している大河ドラマの安倍晴明とは、対極的な爽やかさがあり爽快感のある作品です。
シャーロックホームズの冒険風なところが好きですね。
特に、山﨑賢人と染谷将太のコンビが良く、このコンビが活躍していくところを観たいです。
金色の龍が出てきたので、キングギドラかと思っちゃいました。(笑)
白組のVFXはさすがです。
もしかして・・・次回の国内ゴジラ作品には、キングギドラが出そうですねー。
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