陰陽師0のレビュー・感想・評価
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一周回って面白かったです
勝手に平安絵巻的なものを想像していたため、衣装や美術など、かなりイメージと違っていました。
よく言えばオリジナリティがあると言えますが、少し微妙ながらも、おかしさを楽しむことができました。
キャストは実力のある役者さんが揃っていて、そこは全く悪くはなく、与えられた役を素晴らしくこなされていました。
村上虹郎の無駄遣いには少しムッとしましたが、帝役の板垣李光人さんなどとても麗しくて良かったです。この二人はもうちょっと出してほしかったな。
あとひとつ、残念だったのは、山﨑賢人はもっと美しく撮れたんじゃないか? ということです。
安倍晴明役ということで私が期待し過ぎたのかもしれませんが、わー綺麗!と思える表情が少なかったかもしれません。
なんなら『ゴールデンカムイ』の方が、汚いけれどカッコよく撮れていたような気さえします。
派手な「CG」とキャラクターだけで作られたような映画 「CG」にはもう感動はないかも いい音楽も主題歌で全てぶち壊し
最初に、北村一輝が昔の言葉遣いでセリフを発するので、これは面白い!と思ったが、すぐに普通のセリフになってしまって残念。
他には、当時の行政と陰陽師の関わりの解説があり、その辺も非常に興味深かったが、最初の説明だけけで、話の面白さにはつながらずに残念でした。
さらに、晴明が陰陽師の能力、呪いなどを、論理的に説明するところもいいが、ごく一部に終わってこれも残念。
学生時代の安倍晴明の話で面白いですが、冒頭、闇の恐怖を語るが、本編ではそれを感じないのは、終始華やかなCGの姓か、演出の不足でしょうか。
実際、もう、どんなに派手な「CG」でも、しょせん「CG」でしょ、としか感じなくなってきている。
もう「CG」には何の感動はないかもしれない。
一面の花は美しかったが。
全体的に、陰陽師や当時の政治など、せっかくの特別な話の素材の面白さではなく、ただCGの派手さと俳優の演技だけに頼っているところに納得がいかず、のれませんでした。
演者では、奈緒が美しく可憐で印象的。
染谷将太は、中国の巨匠チェン・カイコー監督による日中合作映画『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』で中国語で主人公・空海を演じていたのが素晴らしすぎたことを思い出す。
ラストは美しい音楽が流れ、映画の余韻に浸ろうとすると、いきなりJ-POPの主題歌がかかり、全てぶち壊し。
最近の日本映画は、こんなのばっかり。
タイアップに、映画の命を売り渡さないでほしい。
まぁそうなんだろうけど
こんな映画でも客は大入り
冒頭にナレーションが流れて、「・・・平安時代、人々の何割かは、目に見えないものの存在を信じていた・・・」とかなんとか言うんですけども・・・。
この時点でもうがっかり。
だってねえ、まともな脚本家がここで「人々の何割か」なんて書き方します?
監督・脚本の人、ちゃんとした文学作品なんて一冊も読んだことないんじゃないですかね。
いやマジで。
やっぱりこういうのは、一事が万事なので。
映画の冒頭でこの手のつまづきがあった場合に、他の部分はよくできてて面白かったなんてことは、まずない。
案の定その後も、なんというか、映画という表現の、表面を浅~く削り取ったようなセリフと映像が延々と続きまして・・・。
何でわざわざこの映画を見に行ってしまったんだろう。
他にもいろいろ面白そうなのがやってるのに。
きっとこれはあれだ、誰かに呪(シュ)をかけられたのだ(笑)。
一応VFXが得意な監督らしいのだけど、、それでこれですかねー。
技術が進化しても、結局使う人次第なのだと思わざるを得ない、寂しい出来栄えでした。
要するにセンスの問題なんですかね。
だって、お姫様みたいな人出てくるんですけど、その人の衣装の花柄とか髪を飾る花とか、幼稚園か小学校低学年くらいの子が自分でやってるような感じですもん。
子供レベルのセンスはそのままに、大人の完成度でやってる感じ。
竜のCGとか背景とか、全部ニュアンスはそういう感じで、今一つ冴えないセンスで統一されてるというか・・・、ある意味一貫してました(笑)。
いやそりゃ、こんなものでも、素人は作れないですよ?
相当経験も積んでらっしゃるのでしょう。
ただ、俳優も第一線の人がそろってて、おそらく予算も邦画としては相当高い方の、一流の作品のはずでしょ?
それでもこのくらいの出来栄えで堂々と世に出せるっていうのは・・・。
世の中って案外ちょろいもんなんですかね?
そんなにあくせくせずに、余裕持ってやってりゃいいのかもしれない、と妙に心安らかになりましたよ(笑)。
他にも思わず笑えてくるような変なとこはいろいろとあります。
先ほどのお姫様の居室は、華やかにしたいのか何なのか、花びらが無駄にまき散らかしてあるんですけど、見ながら思わず小声で「掃除しろよ」と突っ込んでいました。
そしたら別の場面では微妙に片付いてたりしてて。
あ~掃除したのか、て(笑)。
あとラスト近くで山崎賢人と染谷将太が酒を酌み交わすんですけど、持ってるガラスのコップがダイソーで買ってきたとしか思えないような、まったく現代的な透明で綺麗なガラスのやつだっり。
コスプレでお酒のCMやってるみたいで(笑)。
そういうおかしなところは笑いながら突っ込めたし、不思議とイライラしたり不快になったり、てとこはなかったので、、これ実は結構楽しめたってことなのかも(笑)。
山﨑賢人と染谷将太のコンビの続編が待ち遠しくなります
並行している大河ドラマの安倍晴明とは、対極的な爽やかさがあり爽快感のある作品です。
シャーロックホームズの冒険風なところが好きですね。
特に、山﨑賢人と染谷将太のコンビが良く、このコンビが活躍していくところを観たいです。
金色の龍が出てきたので、キングギドラかと思っちゃいました。(笑)
白組のVFXはさすがです。
もしかして・・・次回の国内ゴジラ作品には、キングギドラが出そうですねー。
予想外!!
苦悩と欲望の階級社会
小説については全く知識なしで映画を観ました
原作を知らなくても楽しめる内容です
本作は学生(がくしょう)の安倍晴明が
女王の頼みから始まり
陰陽師たちの陰謀にまきこまれていくストーリー
映画としてド派手なバトルアクションシーンを期待していたが
陰陽師は催眠術的な部分が多い設定なので
精神世界ではそれなりに派手なシーンがあるが
全体的に派手さはない
グロいシーンはあまりないが
序盤に呪いによりカエルが爆散するくらい(これも幻術だが)
本作は平安時代なので
階級社会的な時代背景により
そこで苦悩したりする人物が多い
その中で45歳の学生の人や女王の恋心など
階級社会で苦悩したりする部分がリアルに感じられた
安倍晴明だけは、それに無頓着なので
キャラクター的に尊大に感じる
黒幕は陰陽頭だが
グルになっていた炎の龍を操っていた博士とかは
解説されないとどんな人かまったくわからなかった
殺された人は陰謀のために殺されただけで
女王の頼み事も呪術の触媒くらいでそこまで意味はなかったのはちょっとかなしい
画が綺麗
クライマックスの展開は、僕はイヤだが興行的には必要だったんだろうね。
終盤の手前までは純粋に面白い。
基本的に非現実的な魔術など存在せず、すべては人間の思い込みが見せる幻覚だというスタンスの主張が何度もされる。
陰陽師はそれを意図的に引き起こすのだと。
しかし最後のクライマックスでは、人間が宙に浮き、龍が飛び交う、非現実的な現象を起こしまくるのでどういうことかと思っていたら、結局それが全部、別々の場所にいる者まで一緒になって、大勢の心がオンラインゲームみたいにつながって同じひとつの精神世界内に存在して体験していたことだった、で片付けられてしまう。
いくらんでも、そんなことまるで納得できないし、それが許されるなら、もうどれほど突拍子もないムチャクチャな出来事を起こそうとも、あとから全部、精神世界の出来事でしたで済んでしまうので、脚本家にとってこれほど便利な万能のオチはないだろう。
簡単に言うと変則的な夢オチなのだ。
やめてほしかった。
この強引な終盤がなければ、★4つはつけたい面白さだったのに。
でも世間的には、この終盤のような派手なCGのアクションがなければ物足りないと思われてしまうものなのかもしれない。
配役がやけに豪華で、話も面白かった。
主人公の無礼で失礼な、恐れを知らない態度は、貴族に処刑されても文句は言えないレベルだが、観て面白いので良かった。
晴明と博雅はじまりの物語
◯綺麗なVFX
リアル感は薄いが、美しさを意識したVFX。
さすが白組。
◯晴明と博雅はじまりの物語
晴明と博雅の友情を描く。
◯本物の陰陽師"安倍晴明"
安倍晴明だけが本物の呪術を使える世界。
◯意外と心理系
深層心理の世界に入り込む。
◯叶わぬ恋
陰陽師シリーズ恒例の博雅の恋。
△詰め込みすぎ?
博雅の恋が終わったところでお腹いっぱい。
晴明の親殺しの犯人もなんか小物感あるし、
続編に引っ張っても良かったんじゃ?
△呪術?呪?
本物の呪術が使えるのは晴明だけなので、
他の陰陽師は呪(しゅ)という心理テクニックを
使うのだが、これが普通に魔法的に使われており、
本物の呪術との違いがほぼ無いように見える。
晴明の呪術の本物感が引き立たない。
△所々演出が微妙
呪の舞を踊る時に効果をそのまま口に出すのは
カッコ良くない。
晴明のアクションシーンもなんかスローテンポ。
△鬼がいない世界
従来の陰陽師映画とは違い鬼はいない世界観。
俳優と女優の方はいいのですが…
安倍晴明の魅力に惹き込まれる
原作も知らなければアニメ?になってるのも知らない(入場特典に綺麗なポストカードもらった)なんの予備知識もないまま、なんかおもしろそうーと思って観に行きました。めっちゃおもしろかったです。まさに呪術エンターテイメントだわ、って鑑賞しながら思いました。だけど、ハッとするような一言を淡々と安倍晴明が語ったり、歴史情緒も感じられるシーンとか、そういうのもよかった。(映画館を出た後、すぐさま本屋に向かって陰陽師に関する本を買った。)安倍晴明がかっこいいのか、山﨑賢人がかっこいいのか、とにかく彼の魅力に惹き込まれました。映画自体、期待をしてなかったのがよかったのか、呪術とか陰陽師とかよくわからないけどなんか興味はあるからなのか、山﨑賢人のスゴさなのかわかりませんが。☆4つ。
映像美!
1年前くらいに主演が誰かもわからない短めの「陰陽師0」の予告をみてすごーく気になっていたので早速観に行ったのですが…個人的には予告で期待し過ぎたかもしれません。
映像美はとにかく凄い。綺麗でした!
短い時間の中でのことなのでしょうがないところは多いと思いますが、それぞれの関係性の描かれ方が浅いと言いますか…なんか物足りなく感じました。
野村萬斎さんの安倍晴明がとても印象強かったのでどうしても色々と比べてしまうのかもなぁ。
ただ、事実は1つだか、真実は1つではない…的な台詞等、印象的な台詞も多く、その辺は楽しめました。(この台詞は「ミステリと言う勿れ」でもありましたね。コナン君の「真実はいつも1つ」という決め台詞より、こっちの台詞の方が私はグッときます)
とにかく映像に力が入っているので、まぁそれだけでも見応えあるのかな?新しい陰陽師に触れたい方は是非観に行かれてみては?
楽しかった!!
美術よし
平安時代も大好き
前回の野村萬斎がとても良い作品でした。
今回は映像も含めパワーアップしてますが、話としては続いているので、未鑑賞の方はぜひ。
今回は、結構現代風にアレンジしたところはありますが、それでも着物は色彩綺麗だなぁと思いました。
そしてお花のヘアアレンジ、とても素敵
冒頭の平安京の説、陰陽師の説明は急ぎながらも楽しくて、もっと続けて欲しかったです
手紙のシーンで思わず泣きました😭
闘うシーンが少なく感じたけど、良き良き
帝役の板垣くん、少ししか出てなかったのに光ってました。ティモシーシャラメ並みの光沢感。今後も出演作品が増えることを期待します
VFXを惜しげもなく駆使した躍動感溢れる呪術合戦
夢枕獏の陰陽師シリーズを原作にして、若き日の天才陰陽師・安倍晴明が天皇の陰陽師になるまでの前日譜を描いている。VFXを駆使した、躍動感溢れる映像で、現実世界と精神世界を往来する白熱の呪術合戦が繰り広げられる。それだけではなく、芸達者な演者達による、恋愛、友情、権力闘争、ミステリー等の多彩な要素を盛り込んで、見応えのある作品になっている。
本作の舞台は平安時代。呪いや祟りから都を守る陰陽師の育成機関でもあり行政機関でもある陰陽寮が政治の中心となっていた。陰陽寮は階級社会であり、最高位は天皇の陰陽師であり、今は空位の最高位を巡ってしのぎを削っていた。そのような状況の中で殺人事件が起こる。事件を解決した者は昇格できるので、皆、必死になって犯人を探し出そうとする中で、主人公・安倍晴明(山崎賢人)と貴族・源博雅(染谷将太)は独自の方法で真相に迫っていく・・・。
主人公は講義をろくに受けないが天才的な陰陽師スキルを持っていた。上位者に媚びず、同胞とも交わらず、天皇の陰陽師になる野望もなく、唯我独尊の生き方をしていた。そんな主人公を山崎賢人が眼光鋭い何かに挑むような表情と遠慮のない単刀直入の台詞回しで好演している。源博雅役の染谷将太は、主人公とは真逆の人当たりの良い明るい性格を感じさせる演技が巧い。正しく柔と剛であり、二人は事件を追う中で徐々に友情を深めていく。
本作の格闘シーンは、平安時代という時代背景に合致した殴り合いではなく優雅さを感じさせる。特に、主人公のしなやかな身の熟しが際立つ。
豪華俳優陣だが、善、悪のイメージが定着している演者を起用しているので、事件の顛末、犯人は察しがつく。博雅とよしこ女王の恋愛模様も作品に華を添えているが、あくまで、本作の見せ場は呪術合戦である。特にラストの呪術合戦は、圧倒的な迫力で、邦画のVFXの到達点の高さを存分に堪能できる。
本作は、VFXが、邦画が世界と戦う武器になることを実感できる作品である。
VFXの映像はきれい。
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