陰陽師0のレビュー・感想・評価
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苦悩と欲望の階級社会
小説については全く知識なしで映画を観ました
原作を知らなくても楽しめる内容です
本作は学生(がくしょう)の安倍晴明が
女王の頼みから始まり
陰陽師たちの陰謀にまきこまれていくストーリー
映画としてド派手なバトルアクションシーンを期待していたが
陰陽師は催眠術的な部分が多い設定なので
精神世界ではそれなりに派手なシーンがあるが
全体的に派手さはない
グロいシーンはあまりないが
序盤に呪いによりカエルが爆散するくらい(これも幻術だが)
本作は平安時代なので
階級社会的な時代背景により
そこで苦悩したりする人物が多い
その中で45歳の学生の人や女王の恋心など
階級社会で苦悩したりする部分がリアルに感じられた
安倍晴明だけは、それに無頓着なので
キャラクター的に尊大に感じる
黒幕は陰陽頭だが
グルになっていた炎の龍を操っていた博士とかは
解説されないとどんな人かまったくわからなかった
殺された人は陰謀のために殺されただけで
女王の頼み事も呪術の触媒くらいでそこまで意味はなかったのはちょっとかなしい
画が綺麗
クライマックスの展開は、僕はイヤだが興行的には必要だったんだろうね。
終盤の手前までは純粋に面白い。
基本的に非現実的な魔術など存在せず、すべては人間の思い込みが見せる幻覚だというスタンスの主張が何度もされる。
陰陽師はそれを意図的に引き起こすのだと。
しかし最後のクライマックスでは、人間が宙に浮き、龍が飛び交う、非現実的な現象を起こしまくるのでどういうことかと思っていたら、結局それが全部、別々の場所にいる者まで一緒になって、大勢の心がオンラインゲームみたいにつながって同じひとつの精神世界内に存在して体験していたことだった、で片付けられてしまう。
いくらんでも、そんなことまるで納得できないし、それが許されるなら、もうどれほど突拍子もないムチャクチャな出来事を起こそうとも、あとから全部、精神世界の出来事でしたで済んでしまうので、脚本家にとってこれほど便利な万能のオチはないだろう。
簡単に言うと変則的な夢オチなのだ。
やめてほしかった。
この強引な終盤がなければ、★4つはつけたい面白さだったのに。
でも世間的には、この終盤のような派手なCGのアクションがなければ物足りないと思われてしまうものなのかもしれない。
配役がやけに豪華で、話も面白かった。
主人公の無礼で失礼な、恐れを知らない態度は、貴族に処刑されても文句は言えないレベルだが、観て面白いので良かった。
晴明と博雅はじまりの物語
◯綺麗なVFX
リアル感は薄いが、美しさを意識したVFX。
さすが白組。
◯晴明と博雅はじまりの物語
晴明と博雅の友情を描く。
◯本物の陰陽師"安倍晴明"
安倍晴明だけが本物の呪術を使える世界。
◯意外と心理系
深層心理の世界に入り込む。
◯叶わぬ恋
陰陽師シリーズ恒例の博雅の恋。
△詰め込みすぎ?
博雅の恋が終わったところでお腹いっぱい。
晴明の親殺しの犯人もなんか小物感あるし、
続編に引っ張っても良かったんじゃ?
△呪術?呪?
本物の呪術が使えるのは晴明だけなので、
他の陰陽師は呪(しゅ)という心理テクニックを
使うのだが、これが普通に魔法的に使われており、
本物の呪術との違いがほぼ無いように見える。
晴明の呪術の本物感が引き立たない。
△所々演出が微妙
呪の舞を踊る時に効果をそのまま口に出すのは
カッコ良くない。
晴明のアクションシーンもなんかスローテンポ。
△鬼がいない世界
従来の陰陽師映画とは違い鬼はいない世界観。
俳優と女優の方はいいのですが…
安倍晴明の魅力に惹き込まれる
原作も知らなければアニメ?になってるのも知らない(入場特典に綺麗なポストカードもらった)なんの予備知識もないまま、なんかおもしろそうーと思って観に行きました。めっちゃおもしろかったです。まさに呪術エンターテイメントだわ、って鑑賞しながら思いました。だけど、ハッとするような一言を淡々と安倍晴明が語ったり、歴史情緒も感じられるシーンとか、そういうのもよかった。(映画館を出た後、すぐさま本屋に向かって陰陽師に関する本を買った。)安倍晴明がかっこいいのか、山﨑賢人がかっこいいのか、とにかく彼の魅力に惹き込まれました。映画自体、期待をしてなかったのがよかったのか、呪術とか陰陽師とかよくわからないけどなんか興味はあるからなのか、山﨑賢人のスゴさなのかわかりませんが。☆4つ。
映像美!
1年前くらいに主演が誰かもわからない短めの「陰陽師0」の予告をみてすごーく気になっていたので早速観に行ったのですが…個人的には予告で期待し過ぎたかもしれません。
映像美はとにかく凄い。綺麗でした!
短い時間の中でのことなのでしょうがないところは多いと思いますが、それぞれの関係性の描かれ方が浅いと言いますか…なんか物足りなく感じました。
野村萬斎さんの安倍晴明がとても印象強かったのでどうしても色々と比べてしまうのかもなぁ。
ただ、事実は1つだか、真実は1つではない…的な台詞等、印象的な台詞も多く、その辺は楽しめました。(この台詞は「ミステリと言う勿れ」でもありましたね。コナン君の「真実はいつも1つ」という決め台詞より、こっちの台詞の方が私はグッときます)
とにかく映像に力が入っているので、まぁそれだけでも見応えあるのかな?新しい陰陽師に触れたい方は是非観に行かれてみては?
楽しかった!!
美術よし
平安時代も大好き
前回の野村萬斎がとても良い作品でした。
今回は映像も含めパワーアップしてますが、話としては続いているので、未鑑賞の方はぜひ。
今回は、結構現代風にアレンジしたところはありますが、それでも着物は色彩綺麗だなぁと思いました。
そしてお花のヘアアレンジ、とても素敵
冒頭の平安京の説、陰陽師の説明は急ぎながらも楽しくて、もっと続けて欲しかったです
手紙のシーンで思わず泣きました😭
闘うシーンが少なく感じたけど、良き良き
帝役の板垣くん、少ししか出てなかったのに光ってました。ティモシーシャラメ並みの光沢感。今後も出演作品が増えることを期待します
VFXを惜しげもなく駆使した躍動感溢れる呪術合戦
夢枕獏の陰陽師シリーズを原作にして、若き日の天才陰陽師・安倍晴明が天皇の陰陽師になるまでの前日譜を描いている。VFXを駆使した、躍動感溢れる映像で、現実世界と精神世界を往来する白熱の呪術合戦が繰り広げられる。それだけではなく、芸達者な演者達による、恋愛、友情、権力闘争、ミステリー等の多彩な要素を盛り込んで、見応えのある作品になっている。
本作の舞台は平安時代。呪いや祟りから都を守る陰陽師の育成機関でもあり行政機関でもある陰陽寮が政治の中心となっていた。陰陽寮は階級社会であり、最高位は天皇の陰陽師であり、今は空位の最高位を巡ってしのぎを削っていた。そのような状況の中で殺人事件が起こる。事件を解決した者は昇格できるので、皆、必死になって犯人を探し出そうとする中で、主人公・安倍晴明(山崎賢人)と貴族・源博雅(染谷将太)は独自の方法で真相に迫っていく・・・。
主人公は講義をろくに受けないが天才的な陰陽師スキルを持っていた。上位者に媚びず、同胞とも交わらず、天皇の陰陽師になる野望もなく、唯我独尊の生き方をしていた。そんな主人公を山崎賢人が眼光鋭い何かに挑むような表情と遠慮のない単刀直入の台詞回しで好演している。源博雅役の染谷将太は、主人公とは真逆の人当たりの良い明るい性格を感じさせる演技が巧い。正しく柔と剛であり、二人は事件を追う中で徐々に友情を深めていく。
本作の格闘シーンは、平安時代という時代背景に合致した殴り合いではなく優雅さを感じさせる。特に、主人公のしなやかな身の熟しが際立つ。
豪華俳優陣だが、善、悪のイメージが定着している演者を起用しているので、事件の顛末、犯人は察しがつく。博雅とよしこ女王の恋愛模様も作品に華を添えているが、あくまで、本作の見せ場は呪術合戦である。特にラストの呪術合戦は、圧倒的な迫力で、邦画のVFXの到達点の高さを存分に堪能できる。
本作は、VFXが、邦画が世界と戦う武器になることを実感できる作品である。
VFXの映像はきれい。
駄作!!!
楽しめました。
主役請負人、山崎賢人。晴明をしっかりと演じてました。が、どうしても野村萬斎と比較してしまいますね。なので過去作は先ず消してから観たほうが良いと思います。比較すると先入観から入ってしまうので。でも晴明ってこんな性格なの?原作知らないからぶっきらぼうに感じました。そこが山崎賢人流ならそれでいいか。染谷将太の助演はとても良かったです。お見事。味がありました。奈緒さんが若かりし蒼井優に見えたりしますがかわいいから良しです。
さて「呪」というものがどれだけ理解されるでしょうね?精神世界まで掘り下げて作られているのでかなり難しいと思います。人は心の奥底で繋がっている。とてもスピリチュアルな内容も含んでいるので理解できない人はいると思います。そこを語ろうと決めた監督すごいです。この作品が好きになれた理由はそこにあります。人の想いはとても大きなものです。良いものもあれば悪いものもある。精神的な念というものは現実に関わってくるから馬鹿にはできないのです。人を恨んだら自分に返ってきますので止めましょう。
キャスティング・・・
舞台挨拶中継付き上映にて鑑賞
上映前の奈緒さんと佐藤監督が「一気に平安時代にいざなってくれる平安時代顔のお笑い芸人さん」のお話をされていて、その方々の登場で笑ってしまった。本当にそうだった(笑)
まず冒頭にわかりやすい説明があります。
津田健次郎(呪術廻戦の七海健人の声の主でもある)さんによる素晴らしい声により映画の世界へスムーズにいざなってくれました。
悪役がね、誰であるかが冒頭でわかってしまったのはちょっとがっかり。
あまりにも予想通りだったんだもん…
役者さん達はそれぞれ素晴らしい
染谷将太の博雅さまのちょっと抜けてるところや話し方が可愛いらしくてキュンとしました。染谷将太は良い役者だと思う!
山崎賢人はキリっとした感じも良いです。アクションシーンは少な目でしたが、髪がバサッとロン毛になってからがとても美しかった!
呪術のポーズもカッコイイです(呪術廻戦の五条悟もやってるやつ!)
VFXに関してあまり評判良くない口コミも拝見しましたが、私は気になりませんでした。
平安時代という設定に関して、リアルは求めていないのでファンタジックでとても美しかったと思います。
ちなみに大河ドラマ「光る君へ」ではユースケ・サンタマリアが晴明を演じています…
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