陰陽師0のレビュー・感想・評価
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後の世に最強の陰陽師と謳われた安倍晴明の若き時代の姿を描いた作品です。登場人物の名前や世界観を理解しながらの鑑賞が少し大変でしたが呪術の描写が綺麗です。
劇場での予告でこの作品を知ったのですが、
主演は誰かと思ったら山崎賢人。
” 体力とスケジュール大丈夫なのか?”
というのが率直な感想でした。・_・;
というのも、
長いシリーズになりそうな予感がする他の作品に既に2本
出演している(※)からな訳ですが、この作品では一体
どんな役なのか興味もあったので鑑賞することに。
(※他2作は「キングダム」と「ゴールデンカムイ」 )
さあ鑑賞開始。
時代は平安時代の中頃。10世紀の後半?。
現代まで「最強の陰陽師」としてその名が伝わる人物の、
大成する以前のお話が描かれます。 ・_・
以下、主な登場人物。
安倍晴明(山崎賢人)陰陽寮の学生。父も陰陽師だったが…
源博雅 (染谷将太) 醍醐天皇の孫で源氏。龍笛の名手。
徽子女王(奈緒) 皇族で元伊勢斎宮。源博雅の従姉妹。
賀茂忠行(國村隼) 陰陽博士。晴明の師であり育ての親。
藤原義輔(小林薫) 陰陽頭。陰陽寮のトップだが更に上を…
惟宗是邦(北村一輝)天文博士。次の陰陽頭を狙っている…?
身分制度の厳しい平安の貴族社会。
天文や呪術をもって朝廷につかえるのが陰陽師。(たぶん)
その陰陽師の集団にもピラミッド構造の上下関係が…。
陰陽寮に属するほとんどの学生は、上を目指して日々の
修練に励んでいるのだが、一人だけ例外がいるようだ。
例外の男が安倍晴明。
彼ひとりだけは、陰陽師の地位に興味を示さず無関心。
まだ年若いのだが、「変わり者」「キツネの子」などと呼ばれ
人との付き合いを避けているかのような感すらある。 ・_・フム
ある日、その晴明を尋ねてくる一人の男(源博雅)。
源氏の姓を名乗るこの男、身分的には晴明より遥かに上。
だが晴明には身分など興味のない事。
” 力を貸してくれ ” との依頼をその場で断る。 返事早っ
” 自分の事ではない
徽子皇女様が困っているのだ ”
何事が起きているのかを聞くや目が輝き出す。 切換早っ
” 面白い 力を貸そう”
興味が無い事には無関心だが、怪異の仕業かと思われるような
事件には無関心でいられない性格のようだ。
かくして、徽子皇女の周囲で起きている怪しい事象
” 琴の弦が金色に光り、切れていく ”
その解明にあたる晴明(と博雅)なのだが…
◇
物語はこの後、複数の事象にスポットが分散して展開します。
・晴明の親を殺した真犯人の究明 (晴明の記憶も曖昧…)
・博雅と徽子皇女の秘めた恋心 (博雅くん 頑張って)
・帝から徽子皇女への召し出し (=妃にという事 ・_・;)
・学生の一人が事故死(呪符も) (晴明に犯人の濡れ衣…)
そして
徽子皇女が金色の龍にさらわれてしまう。 わぉ
精神世界の奥深くに、博雅と共に入り込む晴明。
博雅の姿が見えなくなり一人になった晴明の前に現れる「親殺しの犯人」。
憎しみの炎が燃え上がる。
次第に大きくなる炎に我が身をも焼きながら、犯人を追う晴明。
炎が大きくなり、憎しみにとらわれたままの晴明。
このままでは…
そのとき聞こえてきた笛の音。
正気を取り戻す晴明。
博雅の奏でる「龍笛」の音色が晴明の窮地を救った。
” 自分を含めて学生全体をワナに落とした犯人がいる ”
冷静さを取り戻した晴明の逆襲が始まる。
そして…
◇
こんな感じでお話は進みます。
画面上で起きているストーリーは何とか理解可能です。
ですが
鑑賞後に作品を振り返ってみると
「この作品は一体どんな内容のお話だったのか」
それがどうにも霞みぼやけた印象になってしまっているように
感じました。言い換えると、作品の「柱」となるモノが希薄
なのかも知れない。そんな気がしています。 *_*
主役は安倍晴明。それは間違いないと思うのですが、
晴明のエピソードが余り印象に残っていない …というか
むしろ博雅のエピソードの方を覚えていたり…。
色々と盛り込みすぎなのかも、とも感じました。
コース料理を頼んで全て出てきたのに何か物足りなくて
” あれ? これで終わり? ” …となったような感じ。
※例えがエラそうに聞こえたらゴメンナサイ。 ・-・;;
コース料理のなんたるやを知らないだけです。・-・;;
カレーにラーメン大好きな根っから庶民です。・-・;;
あ、もう一つ。
導入部が説明臭かった気がしました。ですがこれは
「陰陽師とは?」を余り知らずに観た者(自分です)
にとっては有難かったのも事実な訳なので、うーん。
…この手の作品は、作り方が難しいです。
◇あれこれ
■五行・風水・地脈etc
陰陽師の登場する作品で良く見かける単語との認識
なのですが、理解が遠く及びません ?_?;
この作品では「火の龍」や「水の龍」が登場しましたが
映像表現はとても綺麗で見応えがありました。
※ゴギョウ と聞いて ” ハコベラ ホトケノザ ” と口にしたく
なるのは私だけでしょうか。。 ・_・(春の七草♪)
■源博雅と徽子皇女
心の深いところで繋がっていれば、誰に嫁いでも同じこと。
… という納得の仕方をして、帝に嫁ぐ覚悟を決めた博雅と
徽子皇女の二人なのですが、正直なところ、納得しがたいもの
を感じてしまいました…。
それでは帝が気の毒…。かと。
(もしかして平安の貴族社会は、その辺りを簡単に割り切るもの
だったのでしょうか)
■嶋田久作
陰陽師の一人として出演しているのを観て、嬉しくなって
しまいました。
” 魔人加藤を発見 ” ←違います ☆
” 転生していたのか ” ← 時間逆流です ☆☆
活躍する場面がほとんど無かったのが少し残念。・_・
(「帝都物語」公開から36年経つのか としみじみ)
◇最後に
安倍晴明は和紙でできた札に術をかけ、式神を使役していた
とされ、そのような場面は色々な作品で描かれているかと
思います。 ・_・ハイ
思えば映画のチケットも、「観る者を別の世界へと誘う」術の
かけられた「魔法の札」なのかもしれません。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
メンタリスト山崎賢人
暦博士がまさかの加藤保憲❗️
原作や漫画は未読、過去作の2作の映画も未見。安倍晴明は興味がありながら、どちらの神社もまだ行ってない。
観る気無かったんだけど、好評レビューに釣られて観てみる。
山﨑賢人さん以外誰が出てるかチェックもせずに、鑑賞し始めていきなり北村一輝じゃんへーとなり、古語から現代語への変換時の演出に関心して掴みは、オッケーとなった。
しかし、暦博士の紹介で叫びそうになった「加藤❗️」と。
帝都物語を映画で見て、原作を読破して安倍晴明もそこから知ったのですが、よりによって帝都物語の魔人「加藤保憲」を陰陽師に据えるとは、何と挑戦的なと思わず席を座り直しました。
が結局、本作で1番テンションが上がったのは、そこだけでした。
以下、辛口になります。
本作が、お好きな方はごめんなさい。
平安時代の闇を謳うほどの闇は感じれませんでした。
小役人の心の闇だけでした。
途中、陰陽師の仕事を晴明がディスるシーンで、現代的な解釈を話すところは少し感心しましたし、この後どう見せる気だって思ってたら、晴明だけが本物だったって事のようです。
アクションシーンも、アクション監督と演者は頑張ってたのに、見せ方がアクション映えしない等身目線だけで、敢えてそうしてるとしたら、その効果は伝わって無いと思いました。
VFXも新商品8kテレビの宣伝?と何も刺さらないイメージでした。
なぜだろうと、以前の実写版陰陽師2作の部分シーン動画を見てみたら、そちら方が闇を表現しようとしてました。
雅な極彩色のお花畑は、対比として恐怖を纏った夜があってこそだと思います。
夜も明るく、闇の存在なぞ微塵も感じる事がないので、平坦なイメージだったと思います。
陰陽ともに心象から成る、自然や心根から祝も呪も発せられるとしたら、本作品は記号でしかないので平坦で響かないって印象でした。
待望の夢枕獏原作の!
GWは特に用事もなく、新しくなったシネコンのメンバーシップで安く入れるので探してこちらを観に。
夢枕獏の小説は前に好んで読んでたんで、セレクトしました。
獏さんの小説は映像化難しいと、当時は思ってましたが、現代の技術で実現されて嬉しい限りです。『陰陽師シリーズ』もよく読んでました。
先週、ゴジラ×コングを観たんで、日米のCGの違いを改めて思いました。スケール感のハリウッド、精緻さと美しさが日本が極まって素晴らしい。
そして、内側を掘り下げて人の心象を鏡に映す日本の描写力は断然、日本映画です。まぁ日米どちらも好きだし、仏映画も露映画も好きですが。
内容は書きませんが、言葉の数々が珠玉でした。これは、また観ます。言葉を噛み締めたいです。人生経験を重ねるほど言葉に心を揺さぶられるようになりました。
キャストで少し気になったのは、純粋さと合わせて無骨さが欲しかった源博雅役の染谷将太の繊細なイメージに違和感。これは独善的な思い込みのイメージですが、今回のストーリには合ってました。
さて、これから夢枕獏さんの大好きな作品、『キマイラ・吼シリーズ』、『サイコダイバー・シリーズ』、『餓狼伝シリーズ』、『神々の山嶺』も映画にして欲しいです。
山崎賢人っすげぇ
陰陽師は最高だなぁ
陰陽師の説明が分かりやすかった。
『陰陽師0』鑑賞。
*主演*
山崎賢人
*感想*
山崎賢人のファンなので、初日に観に行きたかったんですが、スケジュールの関係で観るのがだいぶ遅くなってしまいました。最近知ったんですが、この作品の監督の方が、山崎貴監督の奥さんだったとはビックリしました!
若き日の安倍晴明(山崎賢人)は、天才的な呪術の才能を持っていたが、人嫌いで変わり者、ある日、貴族の源博雅(染谷翔太)から
徽子女王を襲う謎の怪奇現象の真相を追うにつれ、平安京をも巻き込む陰謀に巻き込まれるストーリー。
安倍晴明は聞いたことがありますが、安倍晴明=陰陽師のイメージだけで、詳しくは分かりません。。VFXを駆使した映像が美しくて華やかさもあって、迫力もあって、素晴らしかった。
世界観にすぐ入り込めたのは、津田さんのナレーションと陰陽師のわかりやすい親切な演出。観る前は難しそうで、少し不安があったので、心配してましたが、すぐに入り込めたので、そこは、ほぼほぼ問題がなかったです。
ミステリーと和風テイストなファンタジーを掛け合わせたような映画で、とても面白かった。山崎賢人が演じる安倍晴明が美しくカッコ良く、相棒の博雅のキャラクターが魅力的だったし、博雅と徽子女王とのロマンスもあって、個人的にはとても良かった。
安倍晴明のアクションは、素早い動きで華麗に相手をねじ伏せ、飛び跳ねるアクションがカッコ良かったな~
総じて、想像以上に面白かったです!
平安時代の陰陽師たちの活躍を、現代の技術で描く
ひねった設定に整合性の有るシナリオ。期待とは異なる物語に違和感を覚えながらも納得。
陰陽師の前日譚。
呪術で闘う話と思っていたら、呪術も使う謎解きのお話でした。それゆえ、勝利を確信している黒幕が自ら種明かししたのは残念でした。設定と原因と結果の整合性をかなり意識したシナリオになっており成功しています。途中からインセプションになり、最後に現実世界で呪術は実在することになりました。設定の整合性に関心しましたが、その分、謎が明らかになった時のカタルシスは減じます。
綺麗な画面が多く有り楽しみましたが、雅な画面は見当たりませんでした。安倍晴明が帝に仕える前の怪奇譚にはこの絵柄が適切なのかもしれません。VFXのハイライトは、私にとっては導入部の平安京の鳥瞰です。水の扱いも良いです。
ひねった設定が好きかどうかで観た印象がかなり変わる映画だと思います。
もはや若干ギャグになりつつある「なんでもかんでも山﨑賢人問題」
都を呪いから守る陰陽寮が政治の核だった平安時代、安倍晴明は呪術の天才と呼ばれていた。陰陽師に興味もない晴明だったが、ある日、源博雅に皇族の子女を襲う怪異の解決を頼まれる。貴族と衝突しながらも真相を探っていく一方で、都を巻きこむ陰謀が動きだす(映画ナタリーより)。
もはや若干ギャグになりつつある「なんでもかんでも山﨑賢人問題」だが、本作でも良し悪し両方の意味で「なんでもやります、仕事なんで」よろしく、山﨑賢人が美しく躍動する。脇を固める役者も味わい深い。奇行が過ぎるかつての天才・安藤政信は相変わらず存在感が強烈で、小林薫、北村一輝、國村隼あたりで別な映画が一本撮れそうだし、染谷将太演じる博雅に晴明の叶わぬ想いが伝わって欲しいと願う。奈緒の醸す「女に嫌われそうな女感」には、デビュー当時の吉岡里帆をちょっとだけ思わせる。
古風な日本っぽさをベースにしたSFって確かにあんましなかったかもしれないので、シュピシュピシュピーンと五芒星が煌めいたり、金の龍が立ち昇ったりする魔訶不思議な演出がお好きな方にはおすすめ。
事実と真実の違い
史上最強陰陽師、安倍晴明の若かりし頃、
陰陽師になる前を描いた本作。
陰陽寮と呼ばれる学校で陰陽師になるべくして学ぶ
学生(がくしょう)の一人安倍晴明だが、本人はその気なし。
占術や呪術に対しても、現実的に、論理的に解析。
ただ、持ち合わせている呪術の才能はホンモノ。
いろいろな陰謀に巻き込まれていった彼は・・・
変わることのない不変の事実と、
人々の主観により形成される無数の真実
そして心の奥底、深層心理で人はつながる
なかなか難しい話でした
主演の晴明、山崎賢人さん、強くてきれいでかっこよかった
野村萬斎さんとはまた違う晴明でした。
源博雅役の染谷将太さん、この人もうまいよな。。。
大河ドラマの信長役もすごかったけど、こちらは全然違った役柄を
見事に演じていた。
徽子女王の奈緒さん、かわいらしい。
映像がとにかくきれい、そして戦闘シーン、アクションもすばらしい。
頭の中のどこかで、呪術廻戦がかけめぐっていた。
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