「もはや若干ギャグになりつつある「なんでもかんでも山﨑賢人問題」」陰陽師0 えすけんさんの映画レビュー(感想・評価)
もはや若干ギャグになりつつある「なんでもかんでも山﨑賢人問題」
都を呪いから守る陰陽寮が政治の核だった平安時代、安倍晴明は呪術の天才と呼ばれていた。陰陽師に興味もない晴明だったが、ある日、源博雅に皇族の子女を襲う怪異の解決を頼まれる。貴族と衝突しながらも真相を探っていく一方で、都を巻きこむ陰謀が動きだす(映画ナタリーより)。
もはや若干ギャグになりつつある「なんでもかんでも山﨑賢人問題」だが、本作でも良し悪し両方の意味で「なんでもやります、仕事なんで」よろしく、山﨑賢人が美しく躍動する。脇を固める役者も味わい深い。奇行が過ぎるかつての天才・安藤政信は相変わらず存在感が強烈で、小林薫、北村一輝、國村隼あたりで別な映画が一本撮れそうだし、染谷将太演じる博雅に晴明の叶わぬ想いが伝わって欲しいと願う。奈緒の醸す「女に嫌われそうな女感」には、デビュー当時の吉岡里帆をちょっとだけ思わせる。
古風な日本っぽさをベースにしたSFって確かにあんましなかったかもしれないので、シュピシュピシュピーンと五芒星が煌めいたり、金の龍が立ち昇ったりする魔訶不思議な演出がお好きな方にはおすすめ。
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