「筋肉は嘘をつかないの源流の人。グリッドの塊だった」スライ スタローンの物語 山川夏子さんの映画レビュー(感想・評価)
筋肉は嘘をつかないの源流の人。グリッドの塊だった
タイトルの「スライ」って何だろう?と思ったら
シルベスタスタローンさんのニックネームなんだそうで、
彼のこれまでの人生を映像とともに紹介するドキュメンタリ映画でした。
ロッキー、ランボーと自分で企画・脚本を書いて監督も主演もこなすというマルチタスクの映画人で、脅威の筋肉!!
最近ではエクスペンタブルズや、ガーディアンズオブギャラクシーへの特別出演で、世界最強級のタフガイを演じてこられたスタローンさん。
ニューヨーク生まれのシシリア移民2世。マフィアが多いヘルズキッチン育ちという、
もう体鍛えて、鍛えまくって、強くなるしかないよね!!という
納得の生い立ちと、どうして「ロッキー」が生まれたのか、どうして「イタリアの種馬」とよばれるのか、どうして闘うのか、どうして映画を撮るのか、どうして? どうして? 何があったの?
という謎が一気に解ける作品でした。
筋肉の人というイメージが強いのですが、大変な研究家で、脚本も書いた脚本の9割はボツという、そこの部分の、映画の脚本を自分で書く方なので、その取材もハンパなくて、だから、この人の作品はテーマがぶれない、だから感動必至なんだなと納得させられました。
アメリカのイタリア移民の歴史をなぞるような人生で、負けず嫌いなんだろうなあ。
ドキュメンタリなので繊細な側面も見せていて、悩むから、悩んでるからこそ、努力を止めないという、「続ける」という、シンプルな生き方なので、言葉に裏表がなくて真実を語って、悩んだら「努力」「続ける」。それでも不幸は襲ってくる。だから、また「努力」「続ける」。
納得させられて、心にひびく作品でした。
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