アンブッシュのレビュー・感想・評価
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全員ヒゲ面なのは、確かに区別し難いか・・・
イエメンテロリストに襲われたUAE軍兵士の死闘を描く物語。
フランスとの合作とはいえ、アンゴラ首長国連邦製作の映画は初鑑賞です。
描きやすい局地戦とはいえ、しっかりとしたミリタリーアクションでした。
奇襲を受けた偵察部隊。その部隊を囮にUAE軍主力を狙うテロリスト。
装甲車、アパッチ、地雷、迫撃砲・・・
緊迫感もあり、迫力もあり、説得力もあり、ミリタリー好きなら観る価値のある作品だと思います。
私的評価は4にしました。局地戦だけを描いているので、流石にこれ以上は付けにくい作品でもありました。
ヒリヒリする救出作戦
臨場感たっぷりの戦争映画
Return
ジャッジとフレンドシップ
ハデなシーンは少ないけどストーリーに引き込まれる戦争映画。 本年度ベスト!
本作の評価があまり高くないのが不思議。
自分的には満足度は高かった。
UAE軍の装甲車がパトロール中、ゲリラによる襲撃で走行不能。
軍の仲間が救出に向かい、救出部隊もろともゲリラに襲撃され、そこから脱出を試みるストーリー。
本作のタイトルの意味は「奇襲」。
てっきり「草の無い場所」と認識していました(笑)
本作は終始銃撃戦って感じ。
ゲリラに四方を囲まれ、そこからどうやって脱出するのかが見所。
UAEは装甲車が数台のみ。
ゲリラはRPGや地雷、迫撃砲などに加え崖の上のスナイパーが地味ながらも厄介な存在。
UAE軍に戦車が一台でもあれば状況はかなり変わっていた感じ。
装甲車がRPGを数発喰らっても大丈夫な感じが凄い!
乗組員が何とも無い感じも凄い!
でも地雷で装甲車がひっくり返るシーンが豪快。
劣勢の中、戦闘ヘリが登場。
ヘリの破壊力に圧倒される。
空中からのドローンによる地上の様子をモニターで確認して脱出の方法を考えるシーンが熱い!
ラストの戦闘機による地上の攻撃もハンパ無し!
あの破壊力は誰も生きて行けない感じで恐ろしい。
木彫りの馬が伏線を臭わすも、やっぱり涙が出た。
実話ベースの作品という事に驚きました( ´∀`)
物量…
再現ドラマの様相
基本的にはドキュメンタリータッチな再現ドラマの様相で、リアリティある展開。
国連の要請でUAE(アラブ首長国連邦)軍は、イエメン内戦でインフラが断たれた地域へ食料や医療品を運ぶ&村人たちを守るためのパトロールをするミッションを行っていたが、反政府ゲリラたちにUAE軍を殺害した動画を撮って反政府側を鼓舞することと、UAE軍人を人質にとって撤退を迫るor金を要求するという目的で狙われる。
村人の家畜を盗んでUAE軍を誘い出し、通信障害が起きるエリアで待ち伏せ。
UAE軍パトロール隊の3人は完全に孤立してしまう。
救助部隊が出るが、同じ罠にはまってやはり要救助に。
この事態を本当に覆して無事に脱出できるのか、ハラハラドキドキはできました。
ただ、この「UAE軍が無策に同じ失敗を繰り返す」あたりの展開がやや冗長かつ単調に思えました。
実話ベースだし、現場ではたしかにこうなのかもとも思って納得はしましたが。
また、どこまでUAE側視点で創作的に盛っているのか、というあたりは曖昧で「イスラム教とUAE万歳」といったプロパガンダ要素は多少あるなとも思いました。
現代版「コンバット」ですね。
戦争映画、というか戦闘映画。敵ゲリラのなかで擱坐し孤立した装甲車両の乗員3名の救出劇。全編、小銃弾、機関銃弾、RPG、迫撃砲弾、ロケット弾が飛び交いますので半可通ミリオタとしては楽しい。 要するに、かつてWW2を部隊にヤマのように作られた戦争映画やTVドラマの末裔。現代の中東版「コンバット」でしょうね。
実話がベースだそうですが、現代の局地戦、というか小競り合いってこんな感じなんかなという雰囲気は十分に味わえます。ドローンのカメラで後方司令部が前線の情況を共有しながら作戦指揮したり、狙撃兵が現場で高い脅威となっていたりするのはいかにもいまっぽい。対地航空支援が後手後手に回ったり、高額の戦闘ヘリを出し惜しむのはこの手のストーリーの定石か。死亡フラグの立てかたも定石通り。
ただ対HEAT弾の鉄格子装甲巻いているとはいえ、たかが装甲車両がRPGを2、3発も食らって乗員の生存をとりあえず確保しているのはホンマかいなとは思った。
最後まで飽きずに観られたので甘めで★4つでもいいんですが、UAEの部隊なんで登場する皆さん濃いお顔に同じようなヒゲで人の区別が難易度大、おまけにヘルメットと戦闘服なので毛量や着衣での識別も困難なんで、★1/2マイナス。 よーく顔の特徴を序盤で憶える必要あり。吹き替えがあれば声で聞き分けたりできるんだが。
タフ
どういう趣旨で見たらよいかは評価が割れそう。光の点滅もやや厳しい…。
今年2本目(合計1,094本目/今月(2024年1月度)2本目)。
一応、映画としては公式には「光の点滅」に関してのアナウンスはありませんが、映画の趣旨上、戦場での戦車どうし、あるいは兵士の撃ち合いのシーンが極端に多いので、ある程度光点滅に耐性がないと厳しいかなといったところです。
結局、すでに書かれている方もいますが、UAE軍(アラブ首長国連邦軍)がなぜイエメン内戦に関与したのかという部分が抜けているので(後述。なお、パンフレットなどといううものはない)、何がどうなっているのかわかりにくく、そのうえにセリフも少なく同じようなシーンが延々続くのが厳しいところです(低予算とまでは言わないにせよ同じようなシーンが出てくるので放映フィルムがぶっ壊れているのかとすら思えるくらい)。
そうすると、いわゆる「戦争もの」あるいは、言い方が悪いですが「ミリタリーおたく」程度でないと戦車がどうだの何だのといったことはわかりようがなく、映画の趣旨として「結果的に」こういった事情から、極論、ガルパンの実写版か?というような様相と化するのがヘンテコで、そこがどうかな…といったところです。
本来はこのイエメン内戦自体は、今のウクライナ侵攻や北朝鮮問題ほかであまり報道されていませんが、2015年からのこの内戦は当時は報道されていたわけであり(今は休戦状態ではあるが、散発的にトラブルは起きている)、この時期の詳しいことを思い出すのも難しいところで、一方、映画としてはこうした説明はほぼないので(「アラブ首長国連邦・フランス合作」とあるので、特にイスラム教域の国では常識扱いなのだろうと思われます)、これを日本で見ても趣旨は理解できるのかどうか…といったところです。
ただヒントはいくつか隠されているのもまぁ救いといえば救いです(これも後述)。
少なくとも「やや光の点滅が厳しい」ので、他の映画とセットにするのはおすすめはしないです(私も「ラ・メゾン」を見て帰る予定だったのに気分が悪くなって帰ってきた…。この作品も何かいろいろ物議をかもしているそうですが…)。
評価は以下の通りです。
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(減点0.5/イエメン内戦についての理解を相当求められてしまう)
映画内では明確に出ますが、イスラム教という語がまず登場します。しかし、例えばキリスト教にもカトリックとプロテスタントがあるように、イスラム教といっても一つではなく、いくつかの宗派があります。それが、高校世界史でも学習する「スンナ派とシーア派の対立」です。 (※映画内では「スンニ派」/詳細は高校世界史で必ず学習するのでここでは省略)。
この点、イエメンで臨時政府として成立した行政はスンナ派であり、これを支持するアラブ首長国連邦と、映画内で登場するフーシ派はシーア派の一つで、これを支持したのがイランです(シーア派。つまり、「スンナ派とシーア派の争い」であったと同時に、同じ宗教の派閥の違いによって発生した「宗教を根底とする国どうしの争い」で、イエメン内戦という扱いではあるものの、実質的にはアラブ首長国連邦とイランとの戦いで(ここに、いわゆる「イスラム国」が乗り込んだり、軍需のチャンスと見て北朝鮮が登場したりと大混乱と化した)、「宗教を根底とするいわゆる代理戦争」であり、「イエメン内戦での国内での争い」を超えたものがそこにあるわけです。
※ シーア派はイスラム教の「宗派」の中では1割程度ですが、その中でも国教と言えるほどにシーア派を支持する国の代表例がイラン(普及率90%)、イラク・バーレーン(同、60%程度)など、少数になります。
このような「代理戦争」は思い返せば朝鮮戦争もそれに当たり(こちらはイデオロギーの事項。資本主義vs共産主義)、こちらも休戦扱いになっているのとまさに同じです。
こういった知識がないと、「なぜ突然UAEが出てくるのか」の理解が難しく、後半エンディングロール直前に出てくるお葬式ほかもスンナ派に立った立場でのものですが(作品参照。ただ、高校世界史をみっちりやっていないとわからない)、このことも前提知識がないと「何の葬式でも同じ」(人が亡くなったら弔うのが当然、という当たり前の理解)になってしまい、ますますこの映画が「リアルでガルパンを見ているような状態になってしまう」という特殊な一面を持ってしまいます。
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緊迫感が伝わってきて面白かった。観賞後、実は宗教戦争ではないことを知った。
◆戦闘で敵に囲まれて孤立する部隊の緊迫感を感じた。装甲車が思ったより頑丈だと思った。迫撃砲やロケットランチャー1発食らったら一撃で大破炎上のイメージがあったが、結構耐えて頑張る。砲弾の火薬量と、どこに命中したかにもよると思う。フィクション映画が盛り上げるために大袈裟なのかもしれない。さすがに横倒しになったり、機関銃やられるともうお手上げだけど。
ただ敵も、まずは人質にしようと考えてるふうなので、サッサととどめを指されて一貫の終わりとはならないので取りあえずは一安心。だけど外に出れば撃たれかねないので手も足も出ない。助けを待つしかない。
◆敵の指揮官が優秀で、助けに向かった第2陣もやられちゃいそうでハラハラする。
負傷者もいるし早く助けないとドンドン状況がワルくなるから時間との戦いでもある。ドローンやアパッチが到着するまでの10分、20分がもどかしい。
◆しかし敵も時間との戦いだ。モタモタしてっと救援が次々に駆けつけて来ちゃうから、「早く早く」なんて思ったりして、なんか途中で敵を応援してたりする。
◆表面上はシーア派 vs スンニ派の宗派戦争。あと、現在はサウジとイランの代理戦争という一面があるのも確かだが、最初はやはり内発的なものだったようだ。 つまり貧困と政情の不安定(政府がポンコツ)が主因と思われる。
他の国の内戦に介入し窮地に陥ったUAE軍の兵士
2018年、内戦中のイエメン南部に駐在するUAE軍の兵士アリ、ビラル、ヒンダシは、装甲車に乗って戦闘地帯の住民に支援物資を運びながら渓谷部をパトロールしていた。
しかし、待ち伏せしていた敵に奇襲され走行不能となった装甲車で窮地に陥った。ゲリラ戦を得意とする敵は、渓谷の岩陰に身を隠しながらロケット弾や地雷で総攻撃を仕掛け、負傷して武器も残りわずかとなり、完全に孤立してしまった3人を救い出すため、装甲車、ヘリコプター、F16戦闘機と敵陣へ突入するUAE軍はどうなる、という話。
イエメン内戦にUAE軍が介入するからこんなことになったんだという思いが強く、どうも入り込めなかった。
もっとUAEが軍事介入しなくてはいけなかった理由、背景などをわかりやすく紹介してくれればUAE軍を応援出来て、入れたかもしれないが。
内戦なので、苦しめられるのは一般の民衆だというのはわかる。それにUAEが援助しようとするのも人道的にはわかる。ただ、イエメン内戦でUAE軍が襲われたのはフーシ派なのかな?
いずれにせよ、2015年から続いている内戦が早く終結し、民衆が安全に暮らせる国に早くなって欲しいとは思った。
2度目が危険!
イエメン内戦が続く2018年、物資を届けるUAE軍部隊をゲリラが襲い闘う物語。
最序盤は兵達の関係性をサラッと見せ、あれよあれよと言う間に戦闘が始まっていく。
戦闘自体は手に汗握るものですが、ちょっと似たようなシーンが続き過ぎですかね?
それでも、救援まであと1時間…もしかしたら自分の人生が1時間以内に終わってしまうかもという危機感はゾクゾク伝わってきますね。
そして、対ゲリラ戦は想像以上に大変ですね。
当然実情を知らないワタクシは、相手はいち組織でしかないんだから、正規軍なら余裕で勝てるんじゃないの?ぐらいにしか思っておらず、昔からテロ戦が長引くニュースを見るたびに不思議に思ってたんですよね。
でもやはり、相手は地の利があるし、小規模だからこそそれ相手に装甲車やヘリなどがやられたらねぇ…良くない言い方ですが費用対効果がわるいですもんね。アパッチを退却させる司令は非情に見えて苦渋の決断なんですかね。
そんなことを思わされた作品だった。
我々日本人が忘れかけてる所でも、こんな闘いが行われているんだなぁ…。
手に汗、力入りました。
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