「HERDER(笑)」スイート・イースト 不思議の国のリリアン カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
HERDER(笑)
アメリカ国内のみで世界にはなかなか報道されないような事件や陰謀論、風変わりな集団などをパロってるので日本国内にいる我々には全くもってして理解しづらいスーパーサブカル映画。
鑑賞後に町山さんの解説が付いていたので監督の製作意図や意味については何となくわかり助かった。
サウスカロライナの女子高校生リリアンが修学旅行でワシントンDCに行ってから様々な変わった人と出会い、東海岸の都市や森を巡り、一通り冒険し数日後に戻ってくると言うまさに現代のアリスインワンダーランドのようなお話。
本作がデビューの監督ショーン・プリンス・ウイリアムズは超映画オタクのカメラマンだったらしいが、アメリカ人が何となく知ってたり覚えてたりする幾つかの出来事をパロディにしクスッとさせたいというのが先ずあり、それをストーリーとして一本串を通すためにアリス方式?を採用しただけなので、ストーリー自体に対しては評価すべき部分はほとんどない。
ただ、自分がある程度長くアメリカに住んでいたとしたら相当好きな映画になるんだろうなと思う。
主演のタリア・ライダーは角度によってはウィノナ・ライダーそっくりに見えるので子供なのかと思って観ていたがどうやら全く関係ないよう。
線は細いが物憂げな雰囲気が良いし美形なのでこれからもお目にかかれそう。
ネオナチのローレンス教授役だったサイモン・レックスの童貞感は何だかちょっとだけ笑えた。
紐解くキーワードの一部はHPで見ることができるが(配給する側も不安なのw)、それ以外にはANTIFA、D・W・グリフィス、國民の創生、東海岸南部の女性などです。
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