「アリスが超魅力的」リトル・ワンダーズ ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
アリスが超魅力的
KODAKの16㍉フィルムで撮影していて、
画質のザラっとした感じやコマ割りの荒さみたいなアナログ感がすごく良かったですね。
フォントなども80年代以前を彷彿とさせるデザインで、音楽も懐かしく、
観客に童心にかえってほしいというのがメッセージなのかなと思いました。
悪ガキは悪ガキですが、
ゲームはお店の倉庫から盗むわ、ゲームがやりたいがために、病床に伏せっているお母さんに
テレビのパスワードを聞きまくり、結果、お題として出たパイ作りに取り組むことになったのを
きっかけに、冒険が始まるんですね。
この動機ややっていることというのは到底看過できないわけですが、
映画なんで細かいことはいいかなとスルーして映画世界に没頭することにしました。
魔法の剣一味を率いる魔女(リオ・ティプトン)が本当に魔女だったりして、
現代×ファンタジーで、若干ダークなファンタジーではありますが、
物語に幅を持たせられたというか、この設定がなかったら凡庸なストーリーに終始して
面白くできなかったように思います。
もうひとりのちびっ子魔女のペタルを演じたローレライ・モートの演技も迫力がありましたし、
なんといってもアリスを演じたフィービー・フェロが超魅力的でしたね。
この子は今後大活躍しそうな予感がしました。とにかくビジュアルが素晴らしいです。
ファンタジーもありながら、ちょっぴり甘酸っぱいほのかな恋心なんかにも触れていて、
大人に童心を感じていただきたい、そんな作品でしたね。
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