「少し前のハード機の懐かしい(電源あり)RPGのような展開」リトル・ワンダーズ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
少し前のハード機の懐かしい(電源あり)RPGのような展開
今年392本目(合計1,484本目/今月(2024年10月度)43本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
ここでも多くの方が触れられていますが、16mmフィルムという事情もあってなつかしさを感じるのでしょうか。
子供の3人組がゲーム機(ハード機)を近くの?倉庫から盗んできて自宅まで戻り、それを電源をいれようとしたらテレビに接続してさてゲームスタートと思ったら、テレビにまで起動パスワードがかかっていて、どうやら母親がパスワードを知っているようだと思って母親に交渉したら、ブルーベリーパイを持ってきて、というあらすじでの、ファンタジー冒険もの。
展開がシンプルで、結局冒険の目的等も途中少しずれても結局は「ゲームがしたい」というシンプルな動機に尽きるので、ストーリーとして見やすく、日本でいえばファミコンなどの黎明期にありそうなあまりストーリー性が少なめの(2023~2024年からみたときの)ファンタジーRPGゲームを実際に映画で実体験しているような展開になります。
一応PG12扱いですがそれほど気になる部分はなかったりします(まぁ、倉庫からゲーム機を盗む行為自体がアレなので、そこでひっかかったか)。映画が16mmフィルムという事情もあり、それが盛んであった当時の電源ありRPGの(ハード的な)制約から来たであろう「ある程度は複雑にしても物語自体は単調か多少ハズレルートがある程度」というところもぴったりあっていて、懐かしいところを感じる方も多いのではと思います(ただこのことは逆に言えば、今の2023~2024年に一般的に(常日頃から)RPGをスマホゲームにせよ電源ゲームにせよでやっている当事者を10代20代と取るなら、その層にしてはストーリーが単調に過ぎるという点はやっぱりあるんでしょうね(といっても、スマホゲームだって結局のところ、一見ストーリーがあるように見えてもボタンを「押すだけ」のものもいくつか見られますが)。
そういった事情なので、誰にでもおすすめできるわけではないですが、PG12とはいってもそれほど教育上困るような部分はないし(ゲーム機を盗んじゃいけないというのは常識扱い)、迷ったらおすすめ…といいたいところ、ミニシアターが中心のようですね…。
採点上特に気になる点までないのでフルスコアにしています。