九十歳。何がめでたいのレビュー・感想・評価
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考えさせられる
恥ずかしながら、主人公の佐藤愛子さんが実在する方だとはエンドロールを観るまで知りませんでした。
年賀状のエピソードも微笑ましく聞いていたのにエンドロールでそのお写真が出できて、「え!?」ってなりました。
朝イチの時間帯で映画館に行ったのですがそれなりに人が入っていて驚きました。
クスクス笑い声も聞こえてきて皆さんも楽しんでいるのがわかりました。
正直自分自身はそこまで長生きしたくないのですが、そんなこと思っていてもどうなるか分からないですよね。
娘夫婦(娘婿さんは単身赴任だそうですが)と同居して、そこまでお金に困った生活でもない。
かなり恵まれているほうだと思いました。
他の方も仰っていますが、これが息子夫婦と同居であるならかなり状況がかわると思います。
娘さんやお孫さんとの相性が良いですよね。
必ずしも実の親子だからといって相性が良いわけではないですし。
佐藤先生は目出度く?昨年、100歳を迎えられたようで嬉しく思います。
マスコミと共に生きた老人の妄想
90歳なら何を言っても説得力あり
私は現代が生きにくい40歳。
何も情報を得ずに鑑賞しました。
観たかった映画の時間が都合に合わないため、星の数でこの映画を選びました。そんなゆるい感覚での幕開け。
90歳かぁ、周りで近いのは最近亡くなったおばあちゃん。
自分が90歳の時はどんなんだろう?
母が90歳の時はどんなんだろう?
今、一緒に鑑賞している人たちは何歳ぐらいでどんな気持ちで観てるんだろう?
普段考えないような事を考えながら観ていました。平日の真昼間の鑑賞、平均年齢こんなに高い映画は見た事ない!
みんながどんな気持ちで見てるのかも気になりましたが、私は自分の無能さも感じる結果ともなりました。
人を笑わせたり感動を与えたり、何か一つの仕事をやりとげたり、誰かの役にも立ってるわけでもなく、何の役にも立っていない私はまさに主人公が小説を新たに描き始める前と同じ状態。
だから色々考えさせられました。。☆
電話のシーンで出てきた昔ながらの電話帳をみて「なつかしい!」と口にしたおじちゃんがいてました。
私も昭和を生きてるので懐かしくなりました。
現代の生きづらさや堅苦しさの無い本音なども主人公がズバッと!最後まで!!言い切ってくれた
のでこちらも最後までスカッと!!観る方ができました(^_^)
動物のシーンに涙もろい私は何回か泣けますし、その後は何回か声も出して笑いました!
おかげでたまっていた何かがスッキリとしました。
今は母兼妻役の木村多江さんの立場に少し近いので、そっちの面でも将来考えないといけないなと思いました。
子供が言った「家にいてるだけで見えてない」みたいな台詞もしっくりきました(?)
久々に色んな涙も流せたので、感情を整えてくれる映画でもあったかもしれません☆(〃´-`〃)
デトックスってやつです☆
生き方、、考えます。
いや、考えてもしかたない。
人生100年時代。。
後悔しない人生を過ごしたい!
まずは今日だけでも後悔しない1日をすごそう!と意識したい☆
最後、エンドロールで流れ始めたポップな感じの曲調、
ご年配の方達が多い中どんな曲であればしっくりおさまるのか。。
ドキドキしていたら聞こえてきたのは可愛らしい声。
あれ?聞いたことある声、、
でもこんな可愛らしすぎる声だったかな?
やっぱ歌い方がそうだよなぁ
やっぱカエラちゃんや!
意外なエンディングの曲でしたが全然ミスマッチな感じがしなくてハッピーなあたたかい気持ちで私の心の幕は閉じました.。.:*・゚
人情とか感情とかそんな言葉が好きだったり、心が揺るぎやすい人には飽きずに観れる映画かなと個人的に思いました!
笑って泣ける優しい映画
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佐藤愛子は88歳で最後の小説を書いて引退した。
そこからは退屈で全てが面倒臭く感じる日々だった。
編集者の唐沢は気性が荒く、昭和的仕事人間過ぎた。
で家庭も崩壊、職場でもパワハラ認定され転勤に。
そんな中で、佐藤を口説き落としエッセイの連載が開始。
唐沢と佐藤の衝突や苦悩なども描かれつつ、
佐藤のエッセイは見事大ヒットして脚光を浴びる。
そしてついには国から旭日章を送られる。
その会見にて、佐藤は唐沢への感謝の意を述べる。
しつこい編集者のせいで連載開始になったおかげで、
また生き甲斐を感じられるようになったと。
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佐藤愛子の書いた同名小説の映画化ではなく、
佐藤愛子が同名エッセイを書いた頃の出来事の映画化。
どこまでが事実でどこまでが脚色なんかは不明やが。
佐藤愛子・・・そういう作家がいるのは何となく知ってた。
「ribbonのメンバーと同姓同名」って位置づけ程度にw
90歳で本を書いたことも、現在100歳なことも今回知った。
いやー、文壇にそんなスゴい人がいたんやなあ。
この作品は草笛さんの生誕90周年記念映画とあって、
草笛さんの演技が素晴らしく、本当に魅力的。
口も態度も悪いが根が優しい役を見事に演じてる。
佐藤さん自身も多分本当にそういう人なんだろうね。
そんなことに感動してもて、ずっと泣きながら見てたわ。
本来はコメディタッチの映画なんやけどな。
お二方が積み上げて来た人生の深さ、というのかね。
大阪駅併設の映画館で見たからもあるだろうが、
平日昼間なのに満員だった。そして95%くらいが爺婆w
皆さん楽しそうで、しょっちゅう笑い声が起きてた。
こうして日本中の爺婆達を楽しませ、勇気を与えてる。
それを100歳と90歳のコンビがやってのけてる。
本当にスゴいなあって感じてやまんかったな。
もちろん他の俳優さんや裏方さんの力添えも含めてね。
本の方も読みたくなり、早速図書館で予約したわ。
10年経った今も、映画効果なのか予約で一杯だった。
九十歳。何がめでたい・・・と言える幸せ。
草笛光子、1933年生まれ、おふくろと同じ年齢、でも、おふくろはすでに他界。
唐沢寿明、1963年生まれ、自分と同じ学年、還暦 。
真矢ミキ、1964年の1月生まれ、僕がほんの少しお兄さん(笑)、だから還暦同級生。
ふ〜〜〜、ええやん、生きてるだけええやん。
不満言えるだけええやん・・という映画。
草笛光子の立ち姿が、あまりにも「90」には見えないので、
羨ましさばかりが、心の中を駆け巡った映画でしたよ〜〜。
・・・こんな姿でいてほしかった・・・(泣)。
まぁ、でもしかし、
あいも変わらず松竹的なドタバタや必要もない声のけたたましさ、どうにかならないかね。
ということで、『老後の資金がありません』に続いて
草笛光子を拝みに行って、還暦過ぎてもマザコンを自覚するにはいい映画かな(笑)。
何せ、永遠のおかぁちゃんやし!・・百恵の母よ!
草笛光子さん、素晴らしい演技に脱帽!!!
ハチの件は、ちょっと涙が出ましたが・・・
佐藤愛子さんのエッセイは何作か読んだことがありますが、なかなか割切りのいい思考をする方で、優柔不断で心配性でネガティブ思考の私には新鮮にうつりました。
今回、この作品を観るにあたり、びっくりしたのは、まだ御存命だったということ(失礼しました)、完全に自由で面白い婆さんだったということです。
今年でなんと101歳をおむかえになるということで、やっぱり人生を面白おかしく遊べる余裕のある老人はちがうなと思った次第(それもこれも文化勲章をもらうような売れっ子作家さんは一般ピープルとは段違い)です。
それから吉川さん、妻子に逃げられたといって妻子に媚び諂わず仕事に生きて(活きて)せいぜいやり甲斐を感じつつくたばって欲しいですね、年寄りの後悔なんて百年遅いわ。
まあ、私には本作は典型的な隣の芝生です。
これからの人生の参考に
90歳になった作家さん、引退したものの、編集者に懇願されて、再び執...
驚きの九十歳!
草笛光子が見事にハマってる
いい爺さんじゃなく面白い爺さん。よしそれで行こう!
佐藤愛子氏の文章に初めて触れたのは随分昔の新聞のエッセイだったか人生相談だったか。その軽妙かつ一刀両断型の男気溢れる文体。でもどこかおっちょこちょいでついツッコみたくなる可愛さ。湿度の低い可愛らしさというのかな。これに一時期とてもハマって、こんな女友達いたら退屈しないな、でも彼女にしたらキツイか…など勝手な妄想を膨らましたものだ。同じく奔放かつ長生きのWet代表瀬戸内寂聴とは対極にある感じかな。
そして久々に再会したスクリーンで「この毒舌オバさんまだ生きとったんかい!」を一辺の違和感も無く体現する本当に90歳の草笛光子女史の熱演!その矍鑠とした姿に爆笑しつつ涙が溢れ、そして己の老後にも幾ばくかの希望を持つのであった。
それはそうと三谷幸喜、あんな喋り方できるんだな。演技力あってびっくり。
『ミドルエイジクライシス』のおっさんの生き方、生き様も伝える物語
個人的な思いですが・・・
佐藤愛子さんが八十八歳で断筆宣言をしたのち、九十歳の時に書いたベストセラーエッセイ集を原作に、今年生誕九十歳を迎えた草笛光子さんの主演で映画化された本作。けっこう映画の口コミ評価が高いので、期待していたのだけれど、まあ、佐藤愛子さんの気っぷの良さと、九十歳で現役バリバリ草笛光子さんの生誕九十歳記念映画、っていう以外は、これといって何もない作品だった。ほんとに何もなかった、としか言い様がない。評価は★3.5かなあ。
せめて、大きな夕焼けでも見つめながら、晩年を生きる佐藤愛子さんの悲哀とか、郷愁とか、そういう人生の晩年に佇むような情景のひとつでもあれば、もっと深まった映画になっていたのではと思った。よけいなお世話かな(笑)。
私は45年ほどまえに、北海道の日高の修験寺院で半年ほど暮らしたことがある。M先生というそれはそれは痛快で同朋磊落な行者さんのお寺だった。その先生の霊能に魅せられたのか、豪放磊落ぶりの人柄に惚れたのか、日高の浦河町に別荘を持っていた佐藤さんは先生の信者さんだった。それで佐藤さんの(一部で有名だった幽霊)別荘にも2度ほどでかけて、お会いしたことがある。シャキシャキとして、淑女っていう感じの、気持ちのよい作家先生だった。
あれから半世紀が近く経ち、M先生もお隠れになり、お寺も今や廃寺となったのだが、いまなお矍鑠と元気に活躍されているという佐藤先生は、ほんと凄いなあと思うしかない。大したものである。そうそう、主役を張られた草笛さんも大したものだ・・・という感想でもある。これは、映画の評論ではないけどね(^^;)
ほっこりした気持ちになる
書く才能のある人って尊敬する。そのトップにいるのが作家だよね。
佐藤愛子さんと草笛光子さん、雰囲気が似ていらっしゃるので、ぴったりの配役。
高級住宅街に娘と孫娘と三人暮らし。うらやましすぎる。作家って儲かるのかなぁ。
くすっと笑ってしまうところもあり(どういう場面かは失念した)、ほっこりするところもあり終始面白かった。
佐藤愛子さんがちょっと自虐的なんだけど、言葉に上品さと知的さがうかがえる。
近所に住んでいるお婆さんになんか似てるなぁなんて思いながら見ていた。近所の人も人生に対して諦めている感じ。「生きていても楽しいことなんてない。」というようなことを以前言われたことがある。今なら「作家の佐藤愛子みたいですね。」と思ってしまいそう。
母に勧めたい映画。ぜんぜん面白くなかったと言われそうだけどね。
鑑賞動機:予告8割、草笛さんがリアル90歳!?2割
昔(ピアース・ブロスナンの頃)007を劇場で観た時に「観客の平均年齢高すぎ?!」と思ったが、その時の比ではなかった。
なんかもう佐藤先生と草笛さんがカッコ良すぎる。毒舌でもチャーミングさを失わないのが素敵。
ああ、あれはそこに繋がるのか。
佐藤先生にとっては書くことが生きることなんだろうな。
ただおもしろおかしいコメディではなく、ちょっと我が身を振り返ってみてしまう。
そして『ルックバック』へ。
泣いた
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