劇場公開日 2024年6月21日

九十歳。何がめでたいのレビュー・感想・評価

全174件中、21~40件目を表示

3.5練達の役者二人の演技の掛け合い

2024年8月16日
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鑑賞方法:映画館

断筆宣言をした90歳の作家・佐藤愛子と、彼女に連載エッセイを書いてもらいたい窓際の中年編集者の攻防を描いたコメディ・ドラマです。
二人の年齢設定からして、その攻防は昭和レトロ感に満ちたやり取り交渉になり、懐古志向を漂わせて進行していきますが、展開は全て室内での会話で進みます。アクションも謎解きもなく、まるで舞台劇のような印象でした。
ただ主役の草笛光子の意固地な“静”、相手役の唐沢寿明の口八丁手八丁の“動”、練達の役者二人の演技の掛け合いは、仄々とした中に頑固者同士の生き生きした迫力があって、つい惹き込まれてしまいます。
草笛光子80歳、唐沢寿明60歳、それぞれの熟練の滋味が巧く沁み出していたと思います。

佐藤愛子氏の同名エッセイが原作ですが、その自然流の生き方とポリシー、変に人生哲学めいた大仰な構えでもない、ブレない確固たる人生への捉え方は印象的でした。価値観が急速に変容している現代においては、その確かな生き方が鮮やかにくっきりと浮かび上がってきます。激動の昭和をしなやかに生き抜いた強かさと狡猾さが透けて見えるようにも思います。
本作は、己の信念に従って生きることの美しさ、尊さ、清らかさ、高潔さを、面白おかしく訴えているのではないでしょうか。

観賞後、1979年に107歳で亡くなった文化勲章受章者の彫刻家・平櫛田中氏の晩年の言葉を思い出し、改めてその意味を咀嚼したしだいです。
曰く「60,70鼻たれ小僧、男盛りは100から100から」
曰く「いまやらねばいつできる わしがやらねば誰がやる」

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KeithKH

4.0編集者の功績が大きい

2024年8月10日
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楽しい

幸せ

断筆宣言し、筆を進めていなかった大作家の意欲を盛り上げることは簡単なことではなかったと思う。編集者の力量が試され、見事に良い方向へ進んだのだろう。御年九十歳で主演の草笛さんの演技も素晴らしいが、吉川編集者を演じた唐沢さんもよかった。
チョイ役でも個性豊かな俳優が顔を出すし、泣き笑いのあるストーリー展開で非常に面白かった。

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ちゃ坊主

5.0次は百歳になった草苗光子を観てみたい!

2024年8月7日
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楽しい

幸せ

草苗光子さんを観に来ました!
朝ドラのあぐりを見て、草苗光子さんの魅力に惹かれました。
本当に90歳なのかと思うくらい、溌剌とした演技が素晴らしい!
私にも大きな声で喝をいれて貰いたい(^◇^;)
不勉強のため、佐藤愛子さんが実在する方とは知りませんでした^^;
90歳を過ぎてなおご活躍されている事がただただ驚嘆に値します!
ファン目線で楽しく見れました!

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すいか

3.5病床の母が元気に

2024年8月5日
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鑑賞方法:映画館

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楽しい

幸せ

母が入院しており、病院に行く合間に鑑賞してきました。
そして佐藤愛子先生パワーを母に伝え、入院中ですので映画を見に行くことは
できないので「九十歳。何がめでたい」「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」
を差し入れしたところ
それまでなかなか好転しない病状にしおれていた感じでしたが、
本を1日1冊のペースで読み。急に気力が出てきたので助かりました。

映画の内容は前半は作家活動をやめていた佐藤先生が描かれ、張り合いもなく
体も弱る一方。動くのは新聞を門まで取りに行くぐらい。
この様子を草笛さんがノーメイク?に近い状態で
一番最初は先生がご存命とも知らずおそらく晩年の様子なのか…と勝手に想像する
ようなシーンが撮られていました。
そこから時代遅れの編集者に押しまくれ、作家活動を再開するいきさつ。
これも非常に面白かったです。
そして「九十歳。何がめでたい」というエッセイ集が完成。
これが大ベストセラーとなり、記者が押し寄せ先生もどんどん張り合いを取り戻す
という元気が出る話。

かいつまんで映画のあらすじを入院中の母に伝えたところ
「そりゃ映画も面白いだろう。目に浮かぶわ」とのこと。
大病ですので映画にはいかれないけど前述のとおり、本を持ち込んだところ
元気をいただき、無事退院することができました。

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花鳥風月

3.0生き甲斐

2024年8月4日
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ムービー好き

4.5言いたい事は言う

2024年7月29日
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鑑賞方法:映画館

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草笛光子、素晴らしいにつきますね!
本当にいつまでも現役で活躍してほしいものです。
本当に良い映画です。

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run05

4.0ぼやきは不思議と嫌な気がせず面白い

2024年7月27日
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鑑賞方法:映画館

ある意味理想的な90歳と思える。ご本人の発言は身体的な部分を含め本音なのでしょうが、それが不思議と面白く感じる。嫌みがなく、ストレートだからこそ気持ちいい。
前田監督は何故か三谷監督を役者として使うが、これも面白い。
こんな時代だからこそ、こういう映画で笑い飛ばすのが、極上のストレス解消と思います。
佐藤先生、草笛さん、どうか長生きしてください

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ダルメシアン07

4.0見ていて思わず笑っちゃいました

2024年7月26日
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鑑賞方法:映画館

高齢化社会☆彡

最後まで現役大事な事ですね!

草笛さんは、まさに、佐藤愛子でした。

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Billy

4.5大ヒット上映中!こりゃめでたい!

2024年7月25日
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幸せ

原作本は私のバイブルでございます!
映画化されたらなぁと常々思っておりましたし
愛子先生は草笛光子さんしかいないだろうと!
なので映画化が決まった時はめでたいモード炸裂でしたよ!

唐沢さん演じる記者・吉川と草笛さん演じる愛子先生のバディ感が最高!
ひょっこり登場するキャストに爆笑!

松竹映画らしい昭和気質と令和世代思想を組み込んだコミカルで優良そのものの娯楽作品に拍手!

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ねもちゃん

4.0満席に近い状態

2024年7月25日
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iYiHedP8PmIUPr5

3.5予告編で感じた通りの作品

2024年7月24日
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楽しい

90歳の作家佐藤愛子と古い時代の微パワハラ系の編集者吉川の物語。
断筆宣言したはいいもののなんとなく陰鬱な生活をしていた佐藤愛子が左遷された吉川に乗せられて復帰する話。

古い時代の人間である佐藤愛子が現代的な編集者では復帰しなかったのに、古い時代の編集者である吉川の押せ押せに乗せられてしまうところ、それにより生きがいを取り戻していくところは良かった。
また吉川についても古い自分本位の考えを左遷や離婚や佐藤愛子との関わりなどを契機に見直していくところも良かった。

ただあまりにもテンプレ過ぎて素直に感情移入できないところがあった。
佐藤愛子や吉川のキャラがテンプレなのは良いとして、会社や病院の対応や子どもの言葉なんかはテンプレ・シンプルなお役所対応的な形に素直に感情移入できずイライラもやもやした。
テンプレに逃げずにもう少しウェットで現実的な形にしてほしかった。

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たこつぼ

4.0エンドロールで立たないで最後まで観てね。

2024年7月21日
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泣ける

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楽しい

この監督と草笛光子の前作「老後の資金がありません!」では
「助演の草笛光子が出ている場面だけ面白い」という
所謂「怪獣映画の怪獣出てないドラマ部で退屈している未就学児童」状態に陥り困りまくったのですが
今回は「ゴジラ×コング 新たなる帝国」のコングのように草笛光子が出ずっぱりで大暴れなので楽しいことこの上ないです。

まあ、このヒロインが近くにいたら「有難くない」のですが
寅さんしかり
「釜石ラーメン物語」
しかりで
そういう方を愛おしく想わせるのが人情喜劇の基本なので
余計な事考えずに楽しみました。

興行収入10億という松竹的には大ヒット(東宝だったら鼻糞でしょうが)
こういう「松竹でござる」な作品が興行的に成功するのは喜ばしいことで
また同時期に「とても松竹とは思えない」大問題作(あの「やらかし」に関しては悪い意味で「大手とは思えない」のですが、今後の問題提議になったのもまた事実でしょう)を公開している松竹はあなどれません。
私は仁義として同じ日に鑑賞いたしましたが、観る順番を誤るととんでもない事になります。

さて、ここからネタバレしないように頑張りますが
草笛光子(=佐藤愛子)と孫の間にあるセレモニーがあり
これとても微笑ましく嬉しいのですが
エンドロールで、佐藤愛子ご本人による「本物」を魅せて(誤植じゃないです)くれます。
逆にいうと「エンドロール」だけで元がとれるので、最後まで観ることをお勧めします

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吉住くん

4.590歳。 何がめでたい

2024年7月18日
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楽しい

初週に違う映画(バッドボーイズ)を見ようとしたら多分「90歳何がめでたい」だよねと言う行列でした
なので3週間後ぐらいに見に行きました
本編の感想にうつります 草笛光子さんの演技上手いしパンフレット読んで気づいたけどやけに脇役豪華だし笑えるしこの映画すごい

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ゆうゆう

3.5「生誕90年記念映画」に驚いた

2024年7月17日
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鑑賞方法:映画館

主人公が90歳のお話しと思って見に行ったら、演者の歳も同じだった。

草笛光子さんもお元気なら、唐沢寿明が上手、って当たり前か。

愉しく観られる映画でした。あまり映画を観ない嫁さんが観たいといって一緒に鑑賞。

お客の年齢層は高い。たまにはいいね!こういうふぉわっと観られる映画。

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myzkk

4.0幅広い年齢でも元気になれる作品

2024年7月17日
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泣ける

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楽しい

ほぼ満席に近く、平均年齢70歳?というくらいの人の中に混ざって鑑賞。
結果、観て良かった。70歳の半分以下の年齢でも元気で楽しくなれた。

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ももか

3.0生誕90年記念

2024年7月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

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単純

のつかみは結構良かったと思う。
そこ⁉︎とツッコミを入れたくなった。
佐藤愛子さんメインじゃないんかいw

例によって消去法による苦渋の選択で観賞したのだが、
冒頭からエッセイに関わるエピソードまでは良かった。
痛快だったり胸にじんわり染みたり、原作を読んでみたいと思わせられた。
だが、本を出版してからの余りにもわざとらしいくだりや
編集者のどうでもいいと感じられるプライベートは冗長で鼻白んだ。
それは最後まで持ち直せずに終了。

矍鑠としたお年寄りは悪くない。
だが、個人的には相応に枯れて行く方が好みで凄みも感じるかも。
故樹木希林さんは別格として。
いずれにせよ原作はチェックしよう。

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みみず

3.0長生きは尊い

2024年7月16日
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幸せ

長生きするだけで、尊いですね。
どの世代にとっても生きやすい社会を目指しましょう。

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おっけ

3.5サクッと

2024年7月16日
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鑑賞方法:映画館

すごく観たかった訳ではないけれど、なんとなくサクッと鑑賞。

やはりご年配多い

毎年の年賀状、面白かった

やはりただぼーっとしているだけではダメですね

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M U

5.0九十歳。何とめでたい

2024年7月16日
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ちょっぴり涙して、笑って、ほんわかして、楽しい気持ちになって、ホント観に行って良かった!。これで数日は気分上向きで過ごせるわ。草笛光子と唐沢寿明の掛け合いが絶妙でおもしろ過ぎる。最高のキャスティング!。高齢になってもクリエイティブな仕事があって、お金を稼げて、自然体で誰にへつらう事無く生きて、遊び心があって、孫と楽しい思い出作って、素敵!。本も読んでみたくなった。

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ダリア

3.0怒鳴る人は嫌い

2024年7月15日
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鑑賞方法:映画館

草笛光子さんがキュート
この方、こんなに可愛らしい女性とは気づきませんでした。
そして、佐藤愛子さん、失礼ながらご存命なんですね、素晴らしい!

やりすぎでしょ、と思うところ多々あって、声上げて笑ってしまいました。

言いたいことを言って周囲に毒づいて、甘いもの大好きお肉もがんがん食べちゃう
娘と孫娘と暮らしていて、孤独でもないしストレスも少なそう。
はあ、お元気な方はこういう感じなんですね、なんか羨ましい。

愛子先生はばっさり割り切る感じで陰湿なところがないので嫌われないんでしょう、というか、富も名声もある大御所ですからね、皆さん持ち上げますよ。

吉川さんにはツンデレ気味で、良いトモダチみたいでした

愛子先生が家電修理を依頼したら結果的に故障じゃなかったのに出張料を取られた、昔はよかった、と文句言ってたけど、出張者の手間暇かかってる。専門知識と技術と能力を利用し、車出させて燃料もかかってるし、その人の時間も使った。
日本人って形のないもの、専門知識とか技術とかはタダだと思ってるってよく言われますが、形のない自分の「能力」でもって食ってる作家であれば、それこそ形にならないものの価値にお金払うのは当然だとむしろ積極的に払いそうだと思いました。

あと、まあ、便利なものは使えばよいのでは、と思う。
便利なものがあろうがなかろうが頭使わない人は使わないんじゃないでしょうか。

時代遅れの編集者ですが、怒鳴る人、特に怒鳴る男性は私も嫌いです。
怒鳴れば相手は言うことを聞くかもだけど、渋々従ってるだけですから。
よりを戻せないかと聞いたら奥さんに「ありえない、私あなたが嫌いですから」と言われてしまうのは痛快。戻らないままなのが新しくて良いと思いました。
彼も意地が悪いわけじゃないし良いところもあるが、友達ならもしかしたら面白いかもだけど上司とか夫にはしたくないです。

桃子ちゃんのファッションが、TBSとか昭和のホームドラマとかで見かける記号みたいな若者ファッションで、10年くらい前でこんな人いる?と思ってしまいました。

三谷幸喜がノリノリで楽しそうでした。

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かばこ
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