劇場公開日 2024年6月21日

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「佐藤愛子という作家は2025年現在101才でご存命であるという。 佐藤愛子の経歴を見てみると、 多額の謝金を背負ったこと、 北海道でのポルターガイスト現象など、 興味深い話がいろいろとある。」九十歳。何がめでたい ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 佐藤愛子という作家は2025年現在101才でご存命であるという。 佐藤愛子の経歴を見てみると、 多額の謝金を背負ったこと、 北海道でのポルターガイスト現象など、 興味深い話がいろいろとある。

2025年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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楽しい

動画配信で映画「九十歳。何がめでたい」を見た。

2024年製作/99分/G/日本
配給:松竹
劇場公開日:2024年6月21日

草笛光子(佐藤愛子)
藤間爽子(杉山桃子)
真矢ミキ(杉山響子)
唐沢寿明(吉川真也)
木村多江(吉川麻里子)

佐藤愛子という作家は知らなかった。
2025年現在101才でご存命であるという。

佐藤愛子の経歴を見てみると、
多額の借金を背負ったこと、
北海道でのポルターガイスト現象など、
興味深い話がいろいろとある。

前田哲監督と言えば、
「大名倒産」「ロストケア」「老後の資金がありません!」
「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」
を見たことがある。
手堅い映画を撮る印象がある。

予備知識なしで見始める。

数々の文学賞を受賞してきた作家の佐藤愛子は、
90歳を過ぎた現在は断筆宣言して人づきあいも減り、
ただ無為に日々を過ごしていた。

彼女のもとに、昭和の生き残りのような中年の冴えない編集者・吉川が
エッセイの執筆依頼を持ち込んでくる。

生きづらい世の中への怒りや戸惑いをつづったエッセイは思いがけず大反響を呼び、
愛子の人生は90歳にして大きく変わり始める。

途中で気づいた、
この映画は作家佐藤愛子の自伝的な物語だ。

Amazonで見てみるとエッセイ「九十歳。何がめでたい」は、
2017年上半期ベストセラーランキングの総合第1位。
2017年11月7日、発行部数が100万部となる。
2017年オリコン年間本ランキング総合部門で1位。

8年前のことだが、
世の中でこのような本が売れていることは全く知らなかった。

90才にして主演映画を撮られる草笛光子、
実写映画では、ラストコップ THE MOVIE(2017)以来8年ぶりに見る唐沢寿明の上手さ、
どちらも職人芸だなあと思った。

いい話だった。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

ドンチャック
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