ショータイム！

アイディアとしては、悪くはないと思うのですけれども。
芸人さんには出演の場を。
近隣の生産者たちには、産物の卸先を。
そして、自分の農園には興行の収益を。
別作品『近江商人、走る』でも描かれていた「三方良し」の商売としては。

実話に基づく作品のようなので、そう派手な脚色もできないんでしょうけれども。
ただ、映画作品としては、盛り上がりに欠けると言うか…。

しかし、「これ」といった見せ場がなかったのが残念な一本でした。
評論子には。

困難の中からの立上り・再起というこの手の作品では、別作品で、酪農家（リメイクでは漁師）の娘のサクセスストーリーを描いた『エル！』・『コーダ　愛のうた』が良かっただけに、同じシリーズのサクセスストーリーものとして比較されると、本作には辛いものがあるように思います。

評論子が入っている「映画を語る会」でお題作品に選ばれたことから劇場鑑賞と相成りましたけれども。

良作としての評価にとどまってしまいました。
評論子的には。
残念ながら。

農場キャバレー！？
という奇想天外な話に思えて、実話だったりするんですよね。
日本の農家さんでこれをやるのは難しいとは思いますけど、新鮮な産品食べつつ楽しいショーを見て楽しむなんてなかなかに贅沢だとも思えます。
地方創生、こういうふうにはいかないかなぁ。

　フランス。農場が経営難のダヴィッドは、納屋をキャバレーにしようと計画。ダンサーのボニーを招き、手品師、催眠術師、歌手らを集め、オープンに向けて準備に苦労する。
　実話をもとにした物語。辺鄙な農場にキャバレーなんて、と思いますが、結構楽しめました。子供も楽しめる、野外キャバレーが楽しそうです。
　いつも思うけど、優雅に見せるポールダンスってすごい。

　借金まみれで潰れかけの農場を救う為に一か八かのキャバレー営業を納屋で始める実話物語。こんな事を本当に考えた人が居るという事が痛快だし、結末は分かっているけど、新年らしくお目出度い気分で映画館を後にするにはピッタリ。華やかなショー場面をもっと見たかったな。　（2024/1/8 鑑賞）