「余計な設定を盛り込んで原作の良さを9割薄めた映画」ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ ああるさんの映画レビュー(感想・評価)
余計な設定を盛り込んで原作の良さを9割薄めた映画
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ウィリーズ・ワンダーランドの元ネタであるゲームが原作の映画。
正直、ウィリーズ・ワンダーランドのように振り切った内容にしていれば良かったものにと思わせる酷さ。
主人公と家族を取り巻くいざこざによって絆を深めたり前に進む様子は人間ドラマとしては悪くないのだが、今作にはあまり必要ないと感じた。それらストーリー性が悪い方へ働いていて、明らかにテンポを悪くしている原因でもある。
ホラーらしい部分も、主人公が初めて店に訪れて内装や部屋を確認している時や、主人公の叔母が雇った不良たちがロボットに襲われる時しかない。
妹が一緒に付いてきてからは、ホラーはどこへ行った?と思うほど何も残らなくなる。
原作であるゲームが元々多くを語らずにプレイヤーに考察させるタイプの作品のため、映画に落とし込むには厳しい面が多々ある。
それを補うための女性警官でもあったが、本当に取ってつけたような登場の仕方で首をかしげてしまう。
そもそも、2015年頃に制作発表されたものの、制作者と映画スタッフが脚本で揉めたらしいので、映画自体かなり苦労していたのだろう。
ただ海外での評判は良いらしく、続編も決定しているとのことなので、世の中よくわからないものである。
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