そして、優子IIのレビュー・感想・評価
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瀬戸みちるが良かった
ある島で、父子家庭として育った女子3年高生の優子は、普通が一番心地良かったのだが、彼女をひとりで育ててくれた父親は、ヤクザであり、普通とは違っていた。組員たちも優子に優しく、憎めない者たちばかりだったが、ヤクザ稼業は時代遅れで、しのぎも大幅に減少して組の存続の危機だった。それでも、組員たちの草野球見に行ったり、それなりに楽しく過ごしていた優子だったが、進路の件で父が実母に借金を申し込み、優子と実母が会って・・・さてどうなる!という話。
上映後の舞台挨拶の回を鑑賞した。
ストーリーとしては、島でヤクザは成り立たないでしょ、なんて思ったし、みかじめ料払っても飲み代払わず逃げた客を捕まえ損ねたり、借金の取り立てに行っても回収し損ねたり、冴えないヤクザだなぁ、と思ってたら、案の定解散したし。挙句には父は逆恨みで拳銃で殺されるし。
優子で持ってる作品だった。
主演・優子役の瀬戸みちるが透明感あって可愛かったのが印象に残った。そして、演技も自然で、良かった。
ヤクザの父親役の柳憂怜を北村有起哉に似てるな、と思ってみてた。
何で娘を残して実母は家を出たのかと思ってたら、なるほどそんな背景だったんだね。レイプされ組員に回されて出来た子供だったら怒りが消えないだろうけど、それでも我が子って可愛いもんじゃ無いのかな?
ちょっと実母が冷たい気がした。
スリッパでのどつきあいは面白かったけど。
確かに、親ガチャだなぁ、と思ったし、普通って何、と本作でも考えさせられた。
保険証
良い作品 北野風
渋谷ユーロスペースでの最終日に鑑賞。
客席は満席、そして出演者勢ぞろいのトークショーで盛り上がりました。
舞台が沼津というのはここのレビューで見て知ってしまっていましたが、「どこだか分からないよう富士山は映らないようにした」という逸話で、なるほどと思いました。とてもきれいでした。
3年前に撮影されていた作品ということで、もっと早く観たかった、と思いました。
優子(瀬戸みちる)が良いです。
「幸せでもないし、不幸せでもない」という感じが良いです。ヤクザの娘というと「セーラー服と機関銃」ですが、それとは違う「普通」というのが良かったです。
それを演じている瀬戸さんが合っていて素敵です。
瀬戸さん自身は今はもう年数経って大人っぽくなってしまっておられましたが、その当時の他の作品や他の役を観たかったと思いました。
でも今でも可愛いらしい魅力的な方でした。応援して他作品も観てみたいと思いました。
柳ユーレイ(憂怜)さんがこんなに良い俳優さんになっていたことを失礼ながら改めて知りました。他作品も観てみたいです。
渡辺哲さんや品田誠さんは存じ上げていてさすがでしたが、その他の俳優さんたちの他の作品も観たいと思いました。
北野武監督との繋がりがあると思いますが、オマージュというか、北野作風を感じました。
柳さんが出ていること、(失礼ながら)あまり知られていない俳優さんたちが使われていること、海の近くのロケーション、野球のシーン、ヤクザの残虐さと人間味の両方が表されているところなど、北野武の作品を観ているようでした。
登場人物の皆に愛着が沸いて、このまま変わらないでそれぞれの幸せで過ごしてほしいと思いながら観ました。そうはならない結末でしたが、そうはならない(しっぺ返しが来る)というのもテーマだったのかなと思います。
東京では一旦最終回の上映とのことですが、まだ地方の上映があり、さらに口コミがあれば今後も上映の機会もあるだろうと思い、たくさんの方に観ていただきたいという思いで投稿しました。
「普通に生きることが幸せ⁉」
サメにゃん
田舎町でヤクザの父親と2人で暮らす高校3年生の娘の話。
父親とは仲が良く、組員たちからも可愛がられる主人公が、進路について考えながら日常を過ごす中で、父親の組にも時代の波で変化が訪れることになっていく。
ロケ地は沼津だったし、学校の生徒数も結構いたけれど、一応離島という体ですかね。
そしてしのぎが減って厳しい設定だけれど、暇つぶしに野球ばかりだし、みんな他に仕事はしていない設定ですかね…なんて思っていたら、そんなに金に困っている感じ?
それに母親は、父親に対して言っていることは正にだけれど、実の娘に対してあまりにもクソ女過ぎ。
普通を望む主人公が、炊飯器が切っ掛けで普通とは異なることに憧れる男の子と仲良くなって、そして自分の出自やこれからを考えなきゃいけなくなって…普通ってなんだろうと言いつつも、やっぱり普通のJKな主人公で、可哀想な感じにみせるわけでもなくなかなか面白かった。
続編ではない
とんだマスターべーショ○映画
親ガチャという題材は新しいしそれがヤクザともなればと思い初日に鑑賞。
監督のとんだマスターべーショ○映画を見せられた感じで萎える。
ヤクザの事を調べもせずにこんな感じだろうと演出、シナリオを描いているが底が知れる。
どこかの閉鎖的な田舎町であんな取り立て、殺しなどやっていたら噂は広まるだろう。しかも主人公の女子高生のテーマがそれなのに前半は全くその事に周囲が触れないって?そんなことあるだろうか?テーマが親ガチャなのにファンタジーすぎるし、ストーリーの構成がかなりおかしい。母の存在も昔犯されてとか話しているが、そんな父を女子高生は女性として葛藤はないのか?
ツッコミどころは多くあり、社会風刺的な見出しを付けないでほしい。親ガチャに苦しむ人間に中途半端なテーマ性の映画はかなり失礼だと思う。
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