ファミリー・ディナーのレビュー・感想・評価
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鑑賞動機:そのままでいいのでは?10割
ちょこちょこ『ミッドサマー』を意識していそうなところはある。撮り方は『シャイニング』…かも。
いろんなことが非常に小規模なのと、別にシミーに危害が加えられる訳ではないのがやっぱり弱く感じてしまう。じんわりと不穏な空気が漂ってくるのは中々良かったと思う。ちょっと優しくされたり気にかけられたりすると、すぐ流されちゃうシミーは、悪い男に騙されそうあるいはダメ男から離れられなそう。
うーん、でもイースターは毎年やってくるけど。これまでどうしてたの&これからどうするつもりだったの? 外部調達?
感情がさっぱり分からん
お、良い感じの嫌~な感じですね!という不穏な雰囲気から始まり、それがしばらく…ずっと…延々と…無限に…
一生続くんか?ってくらい続く。
そろそろドアバーンとか振り返ったら包丁持って誰か立ってるとか突き落とされるとかあれよ。
いい加減なにか起こるだろ。
と、待てども待てども起こらん。
やっっっとなんか出たと思ったらあっという間にエンドロール。
多分やっときたか!と思ってから暗転まで3分くらいしかない。多分。体感かも。
何より主人公シミーちゃんの感情が分からんすぎるのよ。
帰ろうかってなっても帰らんし断食がんばれすぎだし従弟と叔母へどんな感情向けてんのかも分からんしもういっちょ帰れるでってなっても帰らんし逃げるかってなっても呑気に寝とるしいよいよ帰るのかと思ったら帰らんしそんなんサイコパスしかせえへんようなこと最後に平気な顔してするしいやそれ殺さんのかーーーいほんで横座るんかーーーいという謎行動だしもう付いていけへん。俺キミとはもう付き合ってられんよ。
ホラーお馴染みの序盤の嫌な感じが延々と続けば良いのにと願った誰かがスタッフにいて、その願いを執念で形にしたんだと思います。知らんけど。
Die etto
これはカニバリズムものですよと雰囲気を醸し出していたので、まんまと劇場に導かれました。
思っていた通りの事は起こりましたが、それ以上の要素が無くて全体的に薄味でした。こんなに薄味だったら食べログで☆2つ付けちゃいます。
自分の太っている体型にコンプレックスを持つシミーが、ダイエットに精通している叔母のクラウディア元に泊まりにいったらたまたまイースターの時期で、そこの教えに巻き込まれていく…みたいな感じのあらすじです。
全編に渡ってクラウディアが不穏な雰囲気を出しているのはとても良くて、次のシーンでは何をしでかすのかとか、過保護がエスカレートしての行動とか、ピア・ヒアツェイガーさんの演技が光っていました。
家族関係が複雑なので、フィリップは両親共に恨んでいますし、クラウディアはフィリップを過保護通り越して支配しているので不穏ですし、シュデファンはまったりしてますし、そこにシミーがやってくるもんですから、そりゃ関係性もドロドロしていくよなぁと思いました。
終盤になって、逃げたはずのフィリップのメッセージの写真を見ていると奥の方に斧がぶっ刺さってて、もうフィリップはバラバラになってるのがやっと明かされます。儀式で食べた肉はフィリップというのも同時に分かり、否が応でもテンションが上がりました。
不謹慎ですがこういう展開を待っていたので、やっと来た!と思ったら、もうそこからはあっという間に終わりに向かっていきます。
優しい顔して迎えに来たシュデファンの腹部をぐりぐり刺して、家からの逃亡を図るシミーを夫婦で追いかけるシーンになりますが、そこまで緊迫感はありませんでした。
最後もあっさりしてる終わり方だったので、観たいものは観れたけれどコレじゃない感が強かったです。
三角型の藁を何か儀式に用いるのかと思いきや、シンプルに燃やして、クラウディアも巻き込まれて〜みたいな感じなので、それで良いのか?と思ったら、刺されてほぼ逝ってるシュデファンの横でシミーも倒れて引きの画で終わるというので本当に良かったんでしょうか…。
どこか派手なシーンや気色悪さ全開なシーンがあればコアな人気も出たと思いますし、シミー自身のバックボーンがもっと語られていれば良さも増したんじゃないかなと思います。この手の作品を多く観て目が肥えてしまっている自分にはそこまでハマる作品ではありませんでした。
鑑賞日 12/13
鑑賞時間 11:45〜13:30
座席 D-10
女の子はもっと違う方法で痩せれそうだね
ゴヤの我が子を食らうサトゥルヌスは有名な絵ですね。叔母はフィリップに殺られる前に殺った説が出てくるけど、イースターを利用して良い感じの理由で主人公を説得しようとしていたね(当然無理があるよ)。もしかしたらフィリップに対して執着と邪魔が共存していたのかもしれないね。
新しい旦那さんは健康的で真面目に狩猟やってる人にしか見えなかったな。そこからフィリップの解体に繋げるには少し飛んでる気もするけど、叔母のことを病的に愛していたんだと思うしか無いかな。
木でできた三角形のやつは、もっと儀式的で不気味に活躍するのかと思ってたけど、ただの焚き火だったのが残念。ミッドサマーを期待しちゃった。主人公が何故最後までネックレスを大事にしてたのかはわからなかったな。
主人公は無理な食事制限より格闘技とかで痩せれそうだね。強いから。
予想だにしない展開に驚き
主人公のシミーが自らの体型を気にするが余りに料理研究家として働く叔母のクラウディアのところへイースター休暇を利用して泊まりに行くのだが、ダイエットとして提案した内容がまさかの断食でしかも毒出しになると来たら、こんなもん大人でも耐えられないのにティーンのシミーに大人が強制し、挙句の果てには弟子だから云々の話になってくる。
これは、叔母一家がおかしいのじゃなく叔母がおかしい。最終的には、フィリップの命を殺めた末にイースターの晩餐のメインディッシュで出てくるとは…。事実を知ったシミーは逃げ出さなきゃの一心で叔父さんをナイフで刺し逃げ出し森の中へ、そしてイースターのために用意したツリーの中へと逃げ込むが、事実を知られたクラウディアはガソリンを撒き始めるがそのタイミングを見計らったと同時にシミーはクラウディアにガソリンをかけ、そして火を点け夜が明けてシミーと生き残った叔父と車にもたれながら明るくなるのを共に過ごしエンディング。
内容として非常に予想だにしない展開かつ改めて人の怖さ(ヒトコワ)を痛感させる良作でした。
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