「勘違いじいさんの恋愛と失恋物語」サン・セバスチャンへ、ようこそ ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
勘違いじいさんの恋愛と失恋物語
ウォーレス・ショーン演じる主人公が見ていてツラい。
自身の知性をひけらかすための会話のワード選びなど、
正直、めんどくさい人だなと思ったし、全く感情移入も共感もできなかった。
小説家を目指して執筆するものの、絶対完成しないと自身の夢の中で揶揄されるところが、
自身も暗に認めているからだろうと思う。
そして映画の先生が向いているとも。
奥さんとうまくいっておらず、映画祭中も主人公はまるでそこにいないかの如く扱われ、
そこは悲哀を感じるものの、自業自得とも思えたし、
そこから、反発するように女医に恋していく姿は、哀れでもあり、致し方なくも思えた。
ラスト近くの死神が主人公に言うセリフが
私が通っている病院(内科)でいつも医者が言っていることと同じなので、ちょっとツボった。
優しいやん、死神。と思った(笑)
それにしても、サン・セバスチャンへ、ようこそ・・・というタイトルにもかかわらず
映画祭の雰囲気を味あうことがほとんどできずに消化不良だった。
とはいえ、最後まで意識を失わずに観ることができたのは、
ウッディ・アレン監督作品だったからかもしれない。
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