あんのことのレビュー・感想・評価
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伝えたいのは絶望か希望か?この映画が伝えたかったもの
なんの情報もなく、予告編を観て観ようと決めていた作品。始まりからどんよりとした映像と心重くなる内容に、この先への腹を括る。
草薙くんと慎吾ちゃんは騒動後も活躍しているイメージがあったが、久しぶりにスクリーンで観た稲垣吾郎ちゃんがとても新鮮であった。あまり丁寧な説明のない登場であったが「あなた誰よ?」とはならない自然な溶け込み方で主張しすぎることもしなすぎることもなく、ちょうど良かったと思います。そして、メインの多々羅刑事役は佐藤二郎さん。最近ではもっぱら福田雄一監督の作品に、なくてはならない曲者役者として活躍されています。今回は普通(失礼かな😅)の役どころで、物語のキーパーソンでした。それでもやはりいつもの佐藤節は健在で、クセはあります。一癖も二癖も…。でも彼の演じる何者かは、いつも現実社会のどこかに存在していそうなキャラなので、そこまでの違和感はないのです。そして、主人公のあんちゃんを演じた河合優実ちゃん。今回初めて彼女の名前を覚えました。並々ならぬ覚悟で今作に臨んだ彼女の決意が感じられる渾身の演技で、心をえぐられました。他の役も観てみたい、今後が楽しみな役者さんです。
さて、内容はというと…
非常に重いです。
ただ救いのないラストにそこまで引きずられなかったのは、この映画が観る側になんの感情も強要することなく、それぞれの立場の登場人物たちに起きた出来事をただ淡々と伝えることに重きを置いていたからだと思えます。
観終わった後すぐに調べたのは、この映画が事実なのかどうかということ。そして本当の衝撃はそこから…。コロナ禍という未曾有の有事の中、ノンフィクションでないにせよ、このような現実があったという事実に、もはや重い宿題をもらったような胸苦しい気分になりました。絶望する者、手を差し伸べるもの、事実を追い求めるもの、それでもそう生きるしかなかったものたちの圧倒的リアルな物語。
伝えたかったのは、絶望か希望か?
目を逸らすことなく
しっかりと胸に刻む。
杏の希望と絶望を分かち合う
河合優実演じる杏の生々しい実在感に終始圧倒される映画。佐藤二朗の熱さと個性、稲垣吾郎の静かな佇まいが、杏の過酷な人生を見守る私たちのいたたまれない気持ちを少しだけ和らげる。
事前に読んだネット記事には、本作をコロナ禍の物語であると評するものもあった。ただ、個人的な印象としては、そのように括るほど単純な話ではないように思える。
杏は、新聞記事に載った実在の女性がモデルとなっているそうだ。入江監督は、コロナ禍の空気を記録しておきたいという思いもあったものの、「コロナ禍と社会的弱者というテーマがあったわけではなく、むしろ記事に書かれていたひとりの女性について、より深く知りたいという動機が先にありました」と語っている。
そして確かに、この映画は杏(ひいてはモデルになった女性)の心に分け入り、彼女の痛みと希望、絶望をひたすら分かち合う映画になっていた。多々羅の罪やコロナ禍でコミュニケーションが分断されてゆく様も描かれるが、それらの描写に何かを断罪するニュアンスはあまりない。杏の人生があのように進んでいった原因について安易に単純化するような決めつけをしないという、彼女へのリスペクトが感じられた。
河合優実に、元になった記事の女性が憑依しているような錯覚を覚えた。
もちろん直接彼女を知っているわけではないし、またあそこまで酷いDVが起こっている家族に現実に接したことはない。それでも、杏の感情の動き、弱々しくも少しずつ立ち上がり、どうにか前を向いた心がまた折られてゆくさまは生々しいリアリティをもって胸に迫ってきた。見知らぬ彼女に出会ったような気持ちになり、気づけばその行く末を心配しながら見守っていた。
彼女を力強く救い出す多々羅にも心を揺さぶられた。彼があの熱さとちょっとしたユーモアで杏の人生に介入したからこそ、彼女に希望の光が差したことは疑いようのない事実だ。行方をくらました杏を多々羅が見つけて抱きしめるシーンには心を打たれた。
一方で、自助グループの世話役という立場を悪用し、参加者の弱みにつけ込んだ犯罪を犯すというアンビバレントな一面に困惑した。これは実話で、杏のモデルの女性を親身に助けた元刑事が、実際に別の相談者への性加害容疑で逮捕されたという。
そういったエピソードがフィクションにアレンジされる時、こういう行動をとる人物は、得てして「間違いを犯したけど本質的にはいい人」あるいは「実は悪い人だった」といった感じで単純化されがちな気がする。一見相反する行動に何らかの説明をつけ、わかりやすいように描かれる。
しかし、多々羅の描写にそんな辻褄合わせはない。でも、物語を邪魔するような矛盾は感じない。むしろ人間はそんなものかもしれない、とさえ思わせる。この辺の説得力は佐藤二朗の力量も大きいのだと思う。
物語においては、コロナ禍の孤独も確かに杏にはきつかったが、それより多々羅が杏の前から消えたことが彼女の絶望を後押ししたように見えた。それくらい多々羅の存在は杏にとって大きく、唯一のよすがだった。
ただひとつ押さえておきたいのは、多々羅の犯行を報じた桐野が最後に後悔の念を見せていたが、彼は仕事をしただけで間違ったことはしていない。杏と多々羅の縁を断ち切ったのはあくまで多々羅の行動である。
杏の母親を演じた河井青葉の迫力もすごかった。あの容赦のなさがないと、杏の絶望は観客に伝わらない。母親はなぜあのようになってしまったのか。母親が杏をママと呼ぶことに、祖母との母子関係の歪さが透けて見える。現在は一見穏やかそうな祖母と母親は、親子としてどのように過ごしてきたのだろうかと考えたりした。
気になった点もあった。
ひとつは、後半で杏に無理矢理預けられた子(この子のエピソードと、杏を取材した記者と多々羅の告発記事を書いた記者が同一人物、という部分は創作だそうだ)を演じた子役の扱いだ。杏の実家で母親の剣幕に晒される場面も心配になったが、オムツ替えの時に股間をしっかり映してたのがちょっと……。実の親の許可は当然取ってるんだろうけど、本人はそれが映像に残ることについて理解できない歳だし、見てしまっていいのだろうかという気持ちになった。
ブルーインパルスをあの場面で出すこともちょっとひっかかったのだが、監督のインタビューを読むとブルーインパルスそのものがどうとかいうより、その時それを眺めていた自分たちへの自省がこめられているようだった。
「自分たちがブルーインパルスを見ていた一方で、こういう事件が起こって、こんな女の子がいた。地続きのところにいたにも関わらず、そういった事件に対して全く想像力を働かせてなかった自分に『一体何をやっていたんだ』とショックを受けましたね」
なるほど、と思いつつも、あの描写でそれが伝わるのだろうか、という気もした。
杏に子供を押し付けた母親(早見あかり)も、初登場時は随分勝手な人間に見えたが、最後に出てきた時は物語の締めの台詞のためかすっかり殊勝な態度になっていて、キャラがぶれたように見えた。行動の辻褄合わせの描写がないのは多々羅と同じだが、脚本上の人物描写の精度と役者の力量の差だろうか。
とはいえ、河合優実の全霊の演技でスクリーンに立ち現れた杏の実在感は揺らがない。悲しい最期を憐れむより、彼女がドラッグを断ち、あの実家から脱出して仕事を始め、学校に行くようになった、その頑張りを尊敬し、彼女の姿として覚えていたい。彼女の生きた軌跡を見て、そんな気持ちになった。
とにかく鬱映画
みたいな~とは思っていたものの、重そう…という理由でなかなか見れず。
いやなことがあった日に、そうだ、いっそ落ちよう、とようやく見ました。
想像通りの鬱映画。しかも親からの暴力、虐待系か…。
まごうことなきバッドエンド。救いはどこにあったのか。
これ家庭内暴力受けていた人はつらいな。見れないかも。
フラッシュバックすると思う。
親になんらかの何かがある人、あんまりおすすめしないな…。
見終わった後も気分が鬱で鬱でどうにもならなくなります。
昔を思い出して動機がおさまらなくなるかも。
母親役の方の演技がまあすごい。
見ているほぼすべての方の殺意が沸き上がったのでは。
自分があんちゃんを助けたいと何度思ったか。
このままじゃ撲殺されちゃうじゃないか。
心も死んでいく。いや、心はすでに何回も殺されて、とうに死んでいたのかもしれない。
娘と自分は違う人間で違う人生を歩む権利があることを理解できなかった母親。
娘に人権があることがわからなかった母親。
この人もまた、男に自分を売ることでしか生きていけなかったのだろう。
ある意味でかわいそうな存在だったのかもしれない。
今、家族からの暴力にあっている人は家を飛び出してほしい。
世界がある。世界は広い。もっと知ってほしい。
あなたの可能性をもっと知ってほしい。
行政もある、保護施設もある。
友人でもいい。習い事の先生でもいい。匿名の電話でもいい。
まずは誰かにSOSを出してほしい。
(ネットで知り合った性加害目的の人はだめだよ!)
あなたが今の状況から抜け出す最初の一歩を作ってほしい。
虐待で小さい子がなくなるニュースはその場の状況がばああっと見えてきて心臓がぎゅってなる。暴力は、誰も救われない。
親も、子供に手をあげそうになったら、トイレでも車でも漫画喫茶でもいい、いったんその場を離れることが大切だと思う。距離や時間は、自分を取り戻すことができる一つの手段だ。気持ちが落ち着いたら、すぐに戻って、また子供を抱きしめてほしい。
心が元気な時にしか、観ちゃいけない映画。
また1作品、心が折れる映画を観てしまった・・・。
最初の「この映画は実際にあった事件に基づいている」の表記が、観終わった後に心に重くのしかかる。後味が悪すぎる。あの子供のことで救いを出そうとしているのかもしれないけど、もう少しハッピー側に寄せられなかったのだろうか・・・。あくまでもフィクション(基づいているだけ)なのだから。
確かに、河合優実は日本アカデミー賞(2025)の最優秀主演女優賞を受賞するだけの演技をしている。「悪い夏」でもそうだったけど、こういう荒んだ役をやらせたら、河合優実が、いま一番良い演技をするのじゃないだろうか、とも(上から目線ごめん)。逆に、佐藤二朗の演技が大げさすぎるとも思う。そんな人いない感を出すためならば、計算されつくされた演技だと思うけど。他のキャスト陣も、すごくこの映画のテイストと合っていると思った。
願わくば、この入江悠監督が、こんな作品を作りたいと思わないような世の中になってほしいと切に願います。
生々しくて息苦しい、、、
見終わって、重苦しい気分に耐えながら、映画は娯楽として観たい、と思った、、、
時々堪えきれなくなったように固い殻の割れ目から漏れ出てくるあんの感情が、辛い
あんが薬物や売春に至った経緯を聞いても、本人の非なんてないと思った
ただ普通に真面目に生きたいと思っていただけなのに、懸命にもがいてもがいてようやく抜け出せそうだったのに、なんであんなふうになっちゃうんだ
あんが哀れで辛い
出てくる一人一人がリアルすぎて、普通に優しいひとたちにも、助けてくれる制度にもたどり着いてたのに、やり切れなくて辛い
もし自分がそこにいたところで、きっと結局何もしなかったんじゃないかと、思ってしまって辛い
あの記者のように、ただ何かできたんじゃないかと涙を流すだけの偽善者である自分を見つめざるを得なくて、辛い
男の子の母親だけがリアリティなく、あ、これ映画だったわって我に返れた
前半良かったけど…がっかり
前半は良かったけど、
たたらさん捕まったあたりから雲行き怪しくなって
こども預かったあとからは一気に残念な映画となりました。
さいごの面会室のシーンやこども預けにきた母のシーンも蛇足だった気がするな。
胸糞感もさすがに耐えられないレベル。
設定★★★★
脚本★★
演出★★
配役★★★★
好み★★
社会の現実を突きつけられる
最初の方の家庭内の描写から心が締め付けられる。
外の社会に心身の拠り所があることがどれだけ大事なことか。
施設長との最初の雇用面談が印象的だった。
目を背けないで、できることを考えたいと思わせてくれる作品だった。
どんな人が周りにいるかで、生き様が決まってしまうのか・・・
河合優実さんって、ホンっとスゴい!
彼女の魅力で、初っ端から惹き込まれ、最後まで目が離せなかった。
シャブ中で、ウリをするドン底の女性が苦悩しながら、普通の生活を手に入れようとする様を見事に見せつけてくれる。凄まじい作品で、終始、切ない思いにかられてしまった。
【ネタバレ】
人は、1人では生きていけないってよく言うけど、そうじゃないね。周りにいる人で、大いに影響されるってのを、特に感じた。
河合優実演じるあんは、寝たきりのお婆さんの面倒をみているのだが、同居する実の母親から、虐待を受けている。そればかりでなくウリまで強要され、学校にもほとんど行けていない状況だった。ある事件をきっかけに、佐藤二朗演じる刑事と出会い、更生施設で立ち直ろうとする。
普段オチャラケ満載の佐藤二朗さんですが、本作ではかなり真面目な印象を受ける。何かやってくれるんじゃないかと、期待しつつ(普通の演技でも笑えちゃうんだけど)、終始、好感の持てる刑事でした。ところが、実はパワハラ職権乱用で女性に関係を迫る一面も持っていて、そのおかげで、更生施設は機能しなくなってしまった。
介護施設で懸命に働くあんだったが、母親に居場所を突き止められ、押し掛けられるピンチにも陥ってしまう。経営者の機転により、何とかその場は収まったのだが、その後、コロナが蔓延したことにより、職を奪われてしまう。
居宅に引きこもる事となったあんは、近隣の住民から無理やり子供を預けられてしまうが、その触れ合いの中で新たな感情(使命感?母性?)が生まれ、生き甲斐を感じる。ところが、そこで偶然、母親に接触してしまい、子供を人質に、ウリを強要されてしまう。
やむなく、事を済ませて帰宅したあんだったが、そこに子供の姿は無く、再び絶望の底に突き落とされてしまった。
為すすべも無く落ち込むあんは、再びシャブに手を付けてしまう。全てに絶望し、自暴自棄となって、自らの命を絶つのだった・・・
ホンっと、健気なあんが切ない。
希望の光が見え始める度に、絶望の底へと突き落とされる。
寝たきりのお婆さんは可哀想だが、屑の母親にイライラのしっぱなし。これからって時に限って現れて、暴力で抑圧する。この母親の娘であった事が彼女の不幸であり、全てだった。
包丁を持って反撃しようとする場面もあったが、優しいあんには手を下す事も出来なかった。人を傷つけるなら自分が傷を負う。
今は亡き自分の両親が、普通の人でホンっと良かったな〜と、つくづく思い知らされた。
子供達も元気で、それぞれの家庭を持つほど円満に過ごしている。
高校を卒業して勤めた職場も、気の良い人ばかりで、仕事は大変だったが、無事定年を迎えることができた。
ご近所問題で揉めることもなく、自分はホンっと周りの人に恵まれていて、感謝しかない。
この、何もないって事こそが、幸せじゃないかと実感できる一本だった。
話を盛る必要はなかった
今時、不幸な現実を描いた作品は多々あるが
主役の演技が素晴らしく、よりリアルに、より深く物語に引き込まれた。
ただし、子供を預かるエピソードについては創作らしい。
この手の作品において、事実にさらに不幸な要素をプラスするのは悲劇の盛り過ぎ、エンタメ化に感じる。
確かに子供を最後の希望とし、それを奪うのは一番効果的だろうが、それは安易でもある。
本当に決定的なのはやはりコロナだろうし、そこをもうちょっと掘り下げるべきではなかろうか。
このエピソードが無かったとしても、モデルとなった女性がそれを選んだという重い事実と、それを表現できるだけの力がこの女優さんにはあったはず。
ラストシーンもどういう解釈が正解なのだろう。
自分にはハヤトの将来を暗示しているように見えて最後まで胸糞悪い。
そうでないなら、早見あかりのセリフはあまりにも無責任で軽い。
どちらにしても要らないと感じた。
こういう作品を観ると現代社会に対して悲観的になりがちではあるが、数々のセーフティーネットが存在していることも描かれている。
それを悪用する者や機能不全によって、そこからすり抜けてしまう人々がいることもまた事実だろうが、それを非難するのは安易だ。
実際に福祉に取り組んでいる方々への敬意は欠かさないようにしたい。
胸が締め付けられる作品
1人で見る映画。
病んでる時に見るものでは無い。
生まれる場所を子供は選べない。
毒親のせいで自分の人生を生きれない。
希望の見える瞬間もあったが、子に執着するする親のせいで引き戻される。自死するしか最後は救いがなかった。
あんのことを考える
映画を鑑賞し終わり一夜明け、自然とあんのことについて考えている自分がいる。その時点でこの作品の狙いは達成できたのかもしれない。
具体的な評価ポイントとしては、それぞれの役者の演技に感情移入することが出来たこと。あんの母親には鑑賞中何度もイライラしたが、これはあんの母親の演技がそれだけ巧いからだし、あんがどう感じてるかの感情移入ができたのはあんの演技の巧さ。記者が崩れ落ちるシーンもとても共感できた。
一方気になったのは、終盤の、あの子供を押し付けた母親の演出。なんであんなに平然と、まるで子供を押し付けた一面が無かったかのような態度としたのだろうか。おそらくは刑事と同じように「一見して分からない人の多面性」を描くために敢えてそうしたのだとは思うが、少し胸糞悪い終わり方だと感じた。
あんのことを考えると、もちろん映画として脚色してる部分はあっても、同じような状況の人は実在するのだろうし、コロナの時期に同様の状態となった人もいたのだろうと想像できる。人との繋がりを持つこと、誰かの役に立てているという感覚を持つこと、これらは心の支えとして誰にでも必要なことだというのを、改めて感じた。
生きてて欲しかった
あらためて両親に感謝した。
ちゃんと親として愛情たっぷりに育ててくれて
お金にも不自由なく育ててくれて、
今更ながらにありがたみを感じた。
ありがとうございます😊
晴海なんてヤツ、警察が逮捕してくれないかな。
この俳優の顔見るのも嫌になる。
この俳優こんな役多いよね。
杏、生まれるところが違えば、
明るい表情で屈託なく日々を送ってたんだろうなあ。
大学にも行っていただろうなぁ。
同年輩の友達と遊びに行ったりもしてただろうなあ。
未来があっただろうなあ。
杏自身に何か瑕疵があったわけじゃない。
字が読めなくても意味のわからない言葉があっても、
おばあちゃんたちにちゃんと敬語を使っていた、
いい子だな、と一目でわかる。
ただあのサルベージであまりにも淡々と
12でウリしてました。
クスリは15の時から…‥、
言うのって、
周りと自分の違い、わかっているのかな?
周りよりも想像できないくらい悲惨だということ、
わかっているのかな?
普通の生活を知らなさ過ぎて、
こんなもんだと思って諦めていたのかな?
もし、そうなら辛過ぎる。
公的機関とか、知らなかったのか⁉️
どうにかできなかったのか⁉️
自分の娘に小学生から売春させる母親だよ、
お得意の児相が現れて、親子分離できなかったのか⁉️
多々良という人物をどう捉えれば良いのか。
偶然杏と出くわし、
サルベージや食事や市役所に連れて行き
杏のこと、親身になっていたのに、
陰で別の女の人を泣かすことをしていたとは。
稲垣の罪は、
コロナ禍であっても多々良が逮捕されても、
杏の身近にいてあげて母親に打ち負かされても
そっと寄り添ってあげてれば良かったんだ。
なぜしてあげなかったんだ?
多々良のことを週刊誌に載せたからじゃない、
杏を見守っていなかったことだ。
杏が飛んでから来たって遅いんだよ。
サラと最後に話していた刑事の言葉、
「子供(昇太)にケガは無かったですか?」
どういう意味だ?ムカッとする💢
昇太が無事に母親の元に帰って来て良かったけれど。
杏ちゃん、、、
最初はすごーく暗いけど、、、、どんどん見てくと、どんどん杏ちゃんが好きになる映画。
子供を産んだら、育てなきゃいけないって普通に思うけど、そう思わない、それを放棄してしまう親って本当にいるんだって思った作品。
杏ちゃんが堕落していく姿をもう少し詳しく見たかったけど、ポジティブに復帰していく姿はとても泣けるものでした。最近、泣けてなかったから涙活には是非おすすめの作品。
でも、最後は生きてて欲しかったなー。
自立していく、杏ちゃんもう少し見たかったなー。
河合優実の熱演に圧倒され、ただただ引き摺る
不条理な現実とどうにもならない社会を描いていてとにかく胸が苦しい。コロナ禍も重なり居場所が失われていくことで繋がりも減っていき閉塞的になっていったあの時期にこの2025年からタイムスリップしたようでそれもしんどかった。
娘のことを『ママ』と呼ぶ気の狂った母を始めとする登場人物がみんなめちゃくちゃな中で、杏ちゃんの根底にある素直さと優しさに締め付けられる。
家庭環境のせいで正常な判断が出来ないのかもしれないが、頼らず、投げ出さずに1人で必死に他人の子供を育てるところに愛情深い人物像が見え、ラストを思うと本当に不条理で苦しい。
『あんぱん』から河合優実さんを好きになり、その繊細な演技力にハマって『ナミビアの砂漠』に次いで拝見しましたが、こちらの方が自分は好きでした。
万引きしようとして思い留まるシーン、多々羅刑事に「大丈夫、大丈夫だから」と抱き締められ嗚咽するシーン、お給料でケーキを買って帰るシーン、利用者さんとのシーン、必死におむつ替えするシーン…書き出したらキリがないですがどれも観る人の心を揺さぶる素敵な役者さんだと思い、河合さんをもっと好きになりました。
しかし母親からの虐待はしんどかった。
福祉施設で働き学校で学ぶことで光を取り戻していく杏ちゃんがとても美しかったです。
一度落ちると這い上がるのは難しい
淡々とわりと早めな時間進行なんだけど、所々ですごいことが起きている演出が上手い。自殺するシーンなんかは東京オリンピックを祝う自衛隊のブルーインパルスに導かれるように自然な流れの落下で、ここが最高の演出。責任感が強すぎる主人公だからこそ、シャブ再発や今までの苦労を水の泡にした自責の念が強かったんであろうことが伺える。
メインの男二人もコロナ以降は全く出てこず、突然子供とのやり取りにシフトするというなかなか思い切ったストーリー。
母親が映画内で絶対悪になっており、そこだけはもうちょい情状酌量の余地があっても良かったかな。母親の苦労している匂わせをさりげなく混ぜるとか・・・して、誰も悪くないことを強調すればもっと無念感が強まって、作品のクオリティも上がったのではないだろうか。
こんなどんでん返しは望んでいなかった。
売春してシャブの常習犯であった杏が多々羅刑事との出会いから、心の傷を癒していく。ムロツヨシ演じる人情と温かみがある刑事役めちゃくちゃいいな〜と思っていたら、まさかの展開。。。こんなん信じられませんよ。彼女が老人ホームで働いた事、一時的ではあるが赤の他人である子供の世話をした事。そのどれもが多々羅刑事がいなければなし得なかった事であるのだが、結局は心の根底にある醜欲に従っていただけなのだろうかと思ってしまう。ただ杏を慰めている様や杏の死を知った時の様を見るに、悪い人には見えず恨めないのがなんとももどかしい。桐野の記者として真実を明るみにしなければいけないという責務とそれに従って彼女の死を招いてしまったのではないかという
葛藤に苦しむ姿も見ていて心苦しいものがあった。こんな悲劇のような彼女の人生であったが、見るものを夢中にさせ、余韻をここまで残せる所に今作の凄みを感じた。
辛い…
実話が元になっているのが、辛い。
小学生の時に万引きさせられていた。その時点で、なぜ児相に繋がらなかったのか…。そこで保護されていたなら、違う人生になっていたかも。
12歳で売春
周りの大人の中に、善意ある大人はいなかったのか?
アル依存の親で、小学校も通えなかったから、自分でその場から抜け出せる知識も知恵もない。
今でもそんな人がいるのが、辛い。
本当に必要な人のところに助けの手が伸びていない。生活保護の申請も、実態を調べる前に門前払い。
話に引き込まれるけど、辛すぎた。
あん役の河合優実さん、素晴らしい!
この映画を観た後に朝ドラ「あんぱん」観たら、出演されているじゃないですか。全然気付かなかった。
なりきり具合が凄すぎて、印象強すぎて、「あんぱん」観ててもあんがチラつく。
しんどい
素晴らしい、と表現するのが相応しいのか、わかりませんが、心に残る作品でした。
ただ、幸せになって欲しかった。
主人公への感情移入が大きかっただけに、この結末は、しんどすぎる。
心身ともに万全な状態でのご鑑賞をお勧めします。
出演者の皆さんの演技は流石。特に主演の河合優実さん!凄かった。
逃げ場がどんどん無くなる地獄映画🪦
日本の作品にしてはセット感の無い家の中だったり
アホみたいなセリフも無く効果音もほとんど無くストレスフリーでストレスがかかるのを満喫できました!
似たような作品だと遠いところがほぼまんまの内容でそちらも相当イヤーな気分も満喫できるナイス👍な作品です。(イヤな気分🟰映画を観て最も味わいたい感覚😂アクション映画の痛快感とか笑えるコメディよりも自分にとっては重要な要素です🫡)
この作品に関しては見た人の家庭の事情も含めて胸糞度合いにかなりの差があるとおもうんですが自分はそこまで胸糞でも無く普通に皆様の上手い演技を堪能するって感じでした!(とはいえ母親役の人のクソバカゴミっぷりには感動しましたよ!こんなバカクズゴミムシはとっとと死ねよって思いながら見てる時点で演技が上手いが故にイライラさせられて感情を突き動かされているって😱😡😭証拠ですから👍)
そういやあそこでアイツが逮捕されてなかったらあんは死なないで住んだのかもしれないけど あんが性犯罪の被害者になってたのか?(最後に刑務所で自殺したと聞いて泣いてる場面があるって事は あんに対してはそういう感情で助けた訳では無いからレイプはしなかったんだろうと自分は思いました😢
あと超個人的な意見ですが胸騒ぎの600倍はこちらのほうが胸糞です🤣
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