劇場公開日 2024年6月7日

「話題性、過激性、マーケティングに問題あり」あんのこと amycinemaさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5話題性、過激性、マーケティングに問題あり

2024年12月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

河合優実主演で話題作になるかと思えば都内なのに上映劇場は少なく配信もすぐ終わった。
これでは観ないでくださいとでも言っているよう。

やっとPrimeビデオで観れたので見た。

PG12なのに性的なシーンなど皆無
ただラリってる風なシーンのみ
暴力シーンも軽微なものしかなくPG12にする必要あった?

せっかく河合優実が主演を承諾したなら
「闇の子供たち」くらいの事したら良かったのに。

新聞記事が元だと言う事だから活字からの実写化だからかリアル性にも欠けるような淡々さ。
杏は薬物中毒者であるがSEXワーカーを強いられている虐待児なのに
体を売るのが日常であった事が1ミリも描かれておらず
現実を知らない脳天気日本人にキレイなところだけ見せて終わりにして可哀想を誘う映画。

馬鹿なの?

この手の事実はいつだってあるし、他にもニュースになった実話は沢山あるよね。
最初から最後まで救いがないようにたんたんと流れていくが、
心臓がびっくりしないように活字だけから作った淡白なお話。

同じSEXワーカーを描いた「エゴイスト」はフィクションであれもリアル性にはかけたがまだマシだった。

この手の映画は人に観てもらわなければなんの啓発にもならない。
もっとまともな作品作りをすれば河合優実の代表作にもなったかもしれないのに。

残念だ。こんな映画で心が痛くなったとかほざくお花畑日本人がいたら失笑する

amycinema