「性悪説は多分正しい」あんのこと かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
性悪説は多分正しい
救いのない「実話」。心が痛むと言うか、しんどいです。
ニンゲンは、性悪説が多分正しいんだろう、と思わされる
コロナ禍でおきた悲劇ではあるが、こんな話は日本中、いや世界中に数え切れないくらい転がっているのだろう
杏には戸籍はあったようだが、戸籍のない子供すらいる。
戸籍がなければ法的に存在しないニンゲンなので「日本人」として保証されている権利を最初から享受できない。当然、学校に行く機会がない。
まともに学校に行っておらず、親や家族のみの極端に狭い世界しか知らなくては、それを否定する発想がない。なので杏も母親に反撃できないし脱出しようとも考えていなかった。
杏が小学校に来なくなった段階で、児相や警察が介入できないものかと思うが、できない、もしくはしていないのは、現状からよく分かる。
杏の場合は、コロナ禍をはじめいくつも悪い条件が重なってしまったというのはあるが、
反社会的な人々が更生しようとして、一旦それがうまくいったとしても、長続きしないことが多いらしい。
本人が変える努力を怠らなくても周囲がそれを許さない場合が多いのだろうと思う。
多々羅が逮捕されなくても、いづれ杏は元の生活に戻ってしまったのではないか。
毒親は血眼でタカれる娘を探し出すだろうし、娘を脅して言いなりにさせるのはお手の物。そして杏はまた身動き取れなくなり、母の言いなりになるしかない。売春を強要され、またクスリに手を出す。
または、多々羅の毒牙にかかったかも。
シェルターは本人と無関係で本人を知る人が皆無で足がつかない遠いところに住ませてもらえるはず、と思うが、わざわざこんな近くにいさせるなんて下心のせいかもと後から思った。
結局のところ行き着く先は絶望的ではないか
彼女にもう少し知識があって、正しく助けを求められることがあれば若干は変わったかもしれないとも思う。
誰かがケーススタディーで想定できる危機とその対処法を教え込んでいたら、もしかしたら杏の悲劇は防げたかも。コロナ禍でなければ、多々羅と関係ない自助会に参加してアドバイスが受けられたかもしれない。
もしかしたら、コロナ禍でなければ、杏は救えたケースだったのだろうか
教育は大事だ、とつくづく思う。
身を守るための知識を得ようにも、最低限の教育がなければ何をどうして良いものかすらわからないと思う。
一方的に杏に託児していった早見あかりの母親が警察署で、息子は大事にされてたとか、あんちゃんありがとうとか微笑んじゃってフザけたことを抜かして責任感も罪悪感もないのに唖然としました。
リアルでこういう人いますけどね。
「誰も知らない」の母のような、杏の母と違うタイプの虐待親の臭いがします。
コメントありがとうございました。
かばこさんのおっしゃる教育の大事さ、私もつくづく感じました。助けてが言えるようにするために。
早見あかり、別タイプの毒親でありながら、子どもの好き嫌いをちゃんと把握し、あんの誠実さに気付ける感性も持っているというところが、多々羅同様、人間の善悪って簡単には決められないってことを監督は押し出してきたのかなと感じ、そこがかばこさんのおっしゃる「深さ」なんだろうなと思いました。
こんばんは。
共感、コメントありがとうございます。
あんはあんな汚れまみれの世界においてあり得ないほど無垢でしたね。
観客全てが彼女を愛したと思います。
そして毒母はみんな刺してましたよ。きっと(脳内でw
真底善人に見えても、悪の心どころか悪事を並行して為している者もある=二朗さんなんでしょうね。早見母なんか見てると、絶対に変わる事はないだろうなと絶望しますね。
満塁本塁打さん
立件できないが、職業倫理上の問題などで懲戒免職の可能性はありなんですね、警官は立場強いので、ある種の弱い立場の人たちに対してやりたい放題の悪徳警官が存在しそうだけど、罪に問えなくても懲戒免職にできれば息の根止められそうですね、悪徳警官がいればの話です。
uzさん
職場の関係でやむなく近くで、というのはありうると思います。
いろいろ可能性はありますね。
職場を知られてしまったので住まいの特定は時間の問題になってしまいましたが、知られなければもう少し無事だったかも
あっ 本作は 事実を元にフィクションですので フィクション上は上記と言うことです。事実は
コレは映画あるあるですが 作品上からはサッパリ不明です。事実を元にしてもフィクションはフィクションなので。失礼します。
タタラさんは 録音の全貌 行為に至る過程がチョロだし なので あれだけでははなかな無罪ですね、と言うより立件されない 18歳 学生世代除けば日本には姦通罪無いので 性交渉は合意があれば合法的です。
作中の女性にセリフ 【警官だし 覚醒剤の前科あるから】なんて言うのは思い込みで、自由に応じたと同義です。ヨガのサークル行かねば済むような気が
タタラが恫喝したなら別ですが 本作中は 行為中の罵声の録音 もうホテル内なので 論点がブレブレです
それから ヨガは民間任意団体の模様なので ある程度までは私物化はありです。構成要件 有責性、さまざまな観点からムリです。 ただし 内部の制裁 諭旨免職は可能性大
一応仕事です。仕事といっても、他の仕事も大変なので 全く偉くは無いです。日本全国 公私含めたくさんありますが 守秘義務個人情報保護 知り得た守るべき手法は書いておりません。
絶対に個人情報保護 絶対に内部の機微な情報保護 ですのでよろしくお願いいたします。ありがとうございます😭今後もよろしくお願いします🙇🙇🙇
こんにちは。
遠くに住ませなかったのは、多々羅の下心というより職場の関係だと解釈しました。
杏の経歴で雇ってくれるところも少ないし、まして本人の希望は介護職一本ですからね。
他の職場を探すより、早急な避難が優先されたのかと。
まぁこれは自分の考えですし、断定的にしてない描き方は本作の美点だとも思います。
コメントイイね 誠にありがとうございます😊
タタラは 結論から言うと技術的には法的に問うのは無いですね。懲戒処分は少し可能性あります。
イャぁ チンピラみたいな男連れて それなりの年齢の方が 性被害が って時間が経過して 言われても
警察も当然 週刊誌は一切無視ですから 音のデータは有効ですが万能では無いです。
それと タタラはおっしゃる性悪説に沿えば 性的な好みのストライクゾーンまさに性悪邪悪ありますから
ご考察のような悪意は無いと思います。あと 桐野は まさに ますゴミ🗑️
新聞、雑誌なんていい加減ですから あまり当てになりませんね テキトーに作ってますよ知る限りでは
おっしゃる通り 人間の本質は性悪かもしれません。なるほど🧐
ただ、私の経験則で言えば ほとんどの人間は性善であり性悪だと思います その場面場面でどちらかが顔を・
つまり 他人の不幸には関わりたくない 同情はするが と言う人が多い気がします
ただし 全て私の勝手な感想なので 貴殿の見解が正論かもです ありがとうございます😊失礼します。
大吉さん
なんと!亡くなった後に逮捕されたのですか
もしかすると、彼女は刑事の正体を知って、絶望が深まってあんなことになってしまったのかも。そうだとしたら彼女の絶望を思うといたたまれません。
ゆきさん
最大のお褒めの言葉、ありがとうございます!(笑)
あいつ、間違いなく毒母だし、虐待(ネグレクト)してると、私も思います。ハヤトは杏予備軍かも。。ますます落ち込みそうです
こんばんは。
レビュー拝読m(__)m
こりゃ又凄まじく鋭くて重い内容で、感服すると同時に、映画が鮮明に思い出され落ち込みましたよぉ( ; ; )
落ち込み返しですぅ。。
早見あかり母と子のラスト、好意的な方が多かった印象で、私が覚えた違和感を指摘している方が少なかったので、かばこさんと同じ感覚だったようで安心しました。
あいつ、間違いなく毒母だし、虐待(ネグレクト)してますよね。
教育の大切さ、私も痛感しました。
早見あかりの母親っぷり、最悪でしたね。
本当にああいう無自覚な親はリアルに多いと思います。
あと確かにかばこさんがおっしゃる「性悪説」も
理解は出来ますし、「コイツって…」と思わざるを得ない
人間にも心当たりが無いわけでもない。
本当に難しいですね~。
共感&コメント、ありがとうございます。性悪説か~皆、善悪両方持ち合わせてるかもしれませんね。。
教育が大切なのは本当に思いますね。
生きる術を学ぶということを改めて思います。
早見あかりの母についても同感~。展開が唐突な感じがしましたが、何だあいつー?…でした。女性を保護する施設でも、ああいう形態じゃ知らない隣人と接触あるんだなと、少し驚きでした。
いますよね〜ああいう悪気のないというか何も考えてない人。
と言いつつ性悪説は多くの人にあてはまるかわかりませんが、私にはあてはまると思います。
理性で抑えていたり、一般的な人であろうという計算で動いていて我ながら白々しく感じることもあるので、本性はヤバいタイプだという自覚がありますしw