劇場公開日 2024年6月7日

「日本が生んだ悲劇」あんのこと じょにぃさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0日本が生んだ悲劇

2024年6月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

一つ一つのシーンが時間をかけて作られてるから、観る人によっては少し展開が遅くて苛立つかも
悲しいほどの実話で、重苦しい雰囲気
観ていて胸が苦しくなる
柳楽優弥の「誰も知らない」と同じように日本の貧しい母子家庭の縮図というか社会現象が生んだ悲劇です
「誰も知らない」は誰も助けてくれないながら子供たちだけで生きようとするんだけど、今回は凄くいい人が力を貸してくれて更生の道を歩もうとしていたら、一番頼りになるいい人も実は犯罪に手を染めていて逮捕され、いきなり頼る人が居なくなって不安なところに母親が現れて、最悪の悲劇へと向かってしまう
これは、保身と小手先だけの政治によって、物価上昇を上回る賃上げが実現されない結果、根深く蝕まれていった日本で、起こるべくして起こったこと
次世代に何が残せるのか、この日本をどう変えることができるのか、そんな事を考えさせられました

じょにぃ