「この事実、どう向き合えばいい?」あんのこと 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
この事実、どう向き合えばいい?
彼女を助けたいとか、可哀想と思うのは、確実に私の驕りですね。それでも私、彼女のこと、忘れたくない。
世界の歪みって、いちばん弱い場所に、集中するんですね。誰よりも、誰かを傷つけたくない、誰よりも、誰かを護ってあげたい。その思いが強くなる程、世界は残酷になるようです。
事実に基づくお話だそうですが、すると、彼女の母親も、実在するわけですね。母さん、今頃何してるんですかね。この映画に気づいたら、私は、あんな親じゃないって、訴えそう。その時は、堂々と実名を公表したうえで、世に出てきてほしいものです。私の知る権利と、悪意が止まりません。
私が知ろうとしないだけで、このクニには、数えきれない杏がいる。私はその中の、たったひとりの杏に出会っただけなのかも知れない。今、私にできる事、自分でも分からない。ただ、今日、出会った杏のことだけでも、ずっと忘れたくない。
今の私にできる事って、それぐらいだけだから…。
私の好きな歌、杏ちゃんに届くかな。
あのささやかな人生を
良くは言わぬ人もあるだろう
あのささやかな人生を
無駄となじる人もいるだろう
でも 僕は誉める
君の知らぬ 君について
いくつでも
あのささやかな人生は
もしかしたら 僕に似ている
あのささやかな人生は
もしかしたら 君だったのか
通りすぎる街の中で そんな人を 見かけないか
瞬きひとつの あいだの一生
僕たちは みんな一瞬の星
瞬きもせずに
息をすることさえ 惜しむかのように 求めあう
中島みゆき 「瞬きもせず」
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