劇場公開日 2024年6月7日

「河合優実の素晴らしい演技に没入」あんのこと Toruさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0河合優実の素晴らしい演技に没入

2024年6月12日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

2020年実際に起きた事件から着想を得て、入江悠監督が映画化。幼い頃から母親に暴力を受け、壮絶な人生を送ってきた主人公を描いた作品。

彼女が置かれたあまりにも絶望的な環境、そこから抜け出そうともがく、救いのない重いストーリー展開。

助演の河井青葉の鬼気迫る演技も凄かったが、主人公のあんを演じ切った河合優実は、他の共演者たちを完璧を凌駕、その素晴らしい演技に没入した2時間。中々よいキャスティングの中で、稲垣吾郎が唯一余計だった。

現代の社会問題を描くこの作品、悲しく、救いようのない現実が存在していることを深く印象づけた。

この河合優実、そして杉咲花、山田杏奈なども然り、最近の日本映画界には、主役をしっかり演じ切る若手女優が増えたと、この作品を通じて改めて思った。

Toru