劇場公開日 2024年6月7日

「救いはあった。それでも救われない現実」あんのこと たずーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0救いはあった。それでも救われない現実

2024年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

救いがないわけじゃなかった。ただ、救いはあっても掬いきれないことはあって、救われない現実に心が痛む。こういう映画を観ても、「自分に何ができるか」なんてことは考えずに生きてきたし、そんなふうにしか生きていけない。それでも、河合優実さんが演じたような環境にある人がいること、そういう人と向き合っている人たちがいることは見て見ぬふりをせずに生きていきたい​(Xへの投稿コピペ)

目をそらすことを許さない河合優実さんの見事な演技
ほぼ全編通してふざけない佐藤二朗さんの渾身の演技
抑制が効いて実在感たっぷりの稲垣吾郎さんの演技
娘あんへのもう一つの呼び名に身の毛がよだつ河井青菜さんの怪演
見どころたっぷりの演者たちと、
家の様子やロケーションなどで実話ベースであることを
違和感なく見せた入江監督の手腕に拍手です。

たずー
たずーさんのコメント
2024年6月12日

>太吉さん
コメントありがとうございます。
本当にあそこまでの毒親になるのは、普通ではないですよね。
祖母の様子から、毒母の連鎖ではないと思いますので、
映画では語られないあんの父親が関係しているのか…

たずー
大吉さんのコメント
2024年6月12日

娘にすがる時のあの呼び方、あの母にも抱えて哀しみがあるんでしょうね。

大吉