劇場公開日 2024年6月7日

「事実は事実として。」あんのこと hanakoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0事実は事実として。

2024年6月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

実話に基づいたフィクションということで。
母親役の河井青葉の演技が、めちゃくちゃ良かった。彼女がいなかったら、成り立たない作品だろう。彼女の演技は映画史に残してほしい。

自分が、いわゆる「標準的な」環境で育ててもらい、こんな過酷な環境下になかったから、こんな生活は想像できないし、もし、目の前にいたら手を差し伸べられるのだろうか。
多々羅のように手を差し伸べて搾取し、あるいは、桐野のように正義感故の行動によってその逃げ場を奪い、あるいは、役所の窓口のように四角四面な対応をし、あるいは、その存在すら見もせずに過ごすのだろうか。
答えは見つからないけど、この世界のどこにでもこんな事があるのだと、心に留めておくべきなのだろう。

正直、似たような作品で『誰も知らない』があったが、そちらの方が完成度が高かったような気がしてしまった。すみません…

hanako