「違和感。」あんのこと Noriさんの映画レビュー(感想・評価)
違和感。
監督の作品だからという理由のみ、貧困系という以外の前情報なしで鑑賞。
うーん、言いたいことは分かるのだが弱い。紙巻タバコを選択している時点で、今の時代とのミスマッチを感じる。そういう人間としてデフォルメして描いているのだとは思うが、フィクションでもリアルに寄せないと、違和感がメッセージを凌駕してしまうのではないだろうか。
社会的弱者の行き着く先(職場)が介護職ってのも、定番中の定番だけど。描きやすいんだろうなと思う半面、チープな印象を受けてしまう。
主人公・あん。毒親、貧困の連鎖、救われない者はどの時代においても確かに存在する。
若い女性の方が注目されやすく、同情を得やすいのも確か。
同じように救われず成人した、世間から忘れ去られた男性も無数に存在するのだよな、とも思う。
近しいテーマでは昨年鑑賞した「遠いところ」の方が、でーじ良い、と感じた。
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