「光と絶望。」あんのこと SAKURAIさんの映画レビュー(感想・評価)
光と絶望。
売春と麻薬が常習の杏が多々羅という刑事とジャーナリスト桐野という人間に出会い更生しようと前向きに歩き出そうとする話。
刑事の顔と脱ドラッグ施設(ダルク的な)を経営する二つの顔を持つ多々羅に出会い、その施設に世話になり、そこで出会ったジャーナリスト桐野から介護施設の仕事を紹介してもらい杏の生活が少しづついい方向へと変わろうとしていたが…。(実話に基づく作品)
~子供の頃、母親からの暴力から守ってくれた好きなばあちゃんに介護してあげたいと介護施設で働き始める~
とりあえず杏の母親が常に鬱陶しいよね。
こんな母親じゃなければ家の環境も普通だったろうし、普通に優しいばあちゃんがいたりで…、子は親を選べないけどただただ観てて悲しかったです。
佐藤二朗さん演じた多々羅がなかなかヤバイ刑事でタバコのポイ捨て、ツバ吐き捨て、口悪い、罵声すぐ浴びせるみたいな感じだけど意外とホントは優しくて杏にとっては心の拠り所みたい人だったけど…、その施設を利用してる女性に立場利用して性強要とか…。
桐野にネタにされなければ施設は生き残ったかもですが、桐野は桐野の仕事をしただけ、多々羅がもう少しまともな奴で、心の拠り所でいれたなら杏は生きてたんでしょうね。
作品としては楽しめたけど実話に基づくと思うと心が痛い。
今晩は。
酒が飲めない故に、毎晩読書がはかどるNOBUです。
今作は、仰るように観ていて非常にキツカッタですが、現代社会への暗部に対し警鐘を鳴らしているようにも思えましたが、それ以上に俳優さん達の(特に、河合優実さん、佐藤二朗さん、河井青菜さんかな。)演技が凄かったし、入江悠監督のオリジナル脚本も凄かったと思います。私は、オリジナル脚本が書ける監督が好きなので・・。明日から又仕事を頑張りましょう、お互いに。では、又。