「「あ!かえるくんだ!」」めくらやなぎと眠る女 liskyさんの映画レビュー(感想・評価)
「あ!かえるくんだ!」
中学生の頃に村上春樹を読んでから、おそらくすべての作品は買い読んでいます。中でもこの作品の原作となっている多くの作品が入っている短編集「神の子どもたちはみな踊る」は最も好きな村上春樹作品のひとつだと思っています。
そういう人間の感想なのでかなり強いバイアスがかかっていると思ってください。
日本語版の予告編でかえるくんが「かえるくんです!」と話した時、「あ!かえるくんだ!」飛び上がりました。(もちろん比喩です)
「かえるくん東京を救う」はとても好きな作品ですが、自分の頭の中でかえるくんがどんな声をしているか想像をしたことがありませんでした。それが、あの予告編の声一発で「これはかえるくんの声だ!」と思いました。他のキャラクターの声も誰ひとり「うーん、ちょっとイメージが違うんだよな」と思う人はいませんでした。これだけでも素晴らしい映画化だと思います。
正直言ってストーリー自体は、村上春樹を知らない人にとっては「これ何の話?」と思うものだろうと思います。楽しめる方もいると思いますが。
ただ、私はとても満足しました。ところどころにある、主要キャラクター以外の人(いわゆるモブ)が空気のように描かれているアニメ技法も、村上春樹作品の空気にとてもマッチしていたと思います。
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