劇場公開日 2024年9月27日

「期待以上の格闘シーンに目を見張る」ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ 鶏さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0期待以上の格闘シーンに目を見張る

2024年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

本作でシリーズ3作目となるという「ベイビーわるきゅーれ」ですが、初めて観に行ってきました。女子高生の殺し屋コンビのお話というくらいしか知らずに観に行った訳ですが、既に卒業して二十歳になんなんとしていました💦

そんな予備知識ゼロの私でしたが、ちさと(髙石あかり)とまひろ(伊澤彩織)の2人の主人公はもとより、今回の敵役だった冬村かえで(池松壮亮)が非常に魅力的で、非常に面白い作品でした。また、”殺し屋稼業”という非日常に身を置きながら、行動原理は普通の若い女子というギャップが面白く、また残虐シーンもありながら基本コメディ路線を走っていることなど、本作がシリーズ化されて3作目を迎えた理由を垣間見ることが出来ました。

そんな中で特に評価したいのは、まひろ役の伊澤彩織とかえで役の池松壮亮の御二方。2人の戦闘シーンは2回ありましたが、銃撃戦はそこそこにした後の闘いはまさに総合格闘技さながら。片や伊澤彩織は首がぶっとくて見るからに只者じゃない感が半端じゃなく、ご経歴を見たらそれもそのはずで元々スタントをやられていたとか。対する池松壮亮も、二の腕のパンプアップを見ると相当仕上げてきた感じで、両者の本作に掛ける意気込みがヒシヒシと伝わって来ました。
御二方以外でも、ちさととまひろの先輩殺し屋役・入鹿みなみを演じた前田敦子の嫌な女っぷりも様になっており、中々いい味を出していました。

そんな訳で、シリーズ初見の本作でしたが、望外の面白さを味わうことが出来たので、評価は★4とします。

鶏