「強敵が魅力的で、殺すのがもったいなく感じてしまう」ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
強敵が魅力的で、殺すのがもったいなく感じてしまう
第一作からのスケールダウン感が否めなかった前作に比べて、今作は、ロケ地(海外ではなく、宮崎というところが微笑ましい。)にしても、出演者(池松壮亮や前田敦子)にしても、豪華になっているところは嬉しくなる。
一番重要なアクションにしても、「シン・仮面ライダー」の鬱憤を晴らすかのような池松壮亮の戦いぶりは見事だし、これまで、あまり腕っぷしの強いイメージがなかった髙石あかりの、格闘シーンでの頑張りも光る。
何と言っても、伊澤彩織と池松壮亮の一騎打ちでの身のこなしが素晴らしく、初戦での敗北が、最終的な勝利の伏線になっているところにも、グッと来るものがあった。
それにしても、前作同様、強力な敵キャラが、殺してしまうのがもったいなく感じられるほど魅力的なので、何とか味方に引き入れて、レギュラー陣に加えられないものかと思ってしまう。
今回のラストには、池松壮亮が再登場してもおかしくないような「余白」があったので、思わず次回作に期待してしまった。
いずれにしても、日常のグタグタ感が少なかったところはやや物足りないものの、質・量ともに充実度を増した肉弾戦や銃撃戦には、それを補って余りあるほどの見応えがあり、彼女たちの更なる活躍が、益々楽しみになった。
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