「夢だねー」ポッド・ジェネレーション ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
夢だねー
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自然の空気を吸うためのスタンド、カウンセリングまでAIという時代、IT企業の優秀な社員の妻と自然を愛するフリーターに近い植物学者の夫という夫婦。会社の系列会社である子宮センターに密かに順番待ちをしていたら、自分の番が回ってきた。自然派の夫は最初は反対していたが同意して、受精の瞬間を画像で見せてもらい、卵を自宅に持ち帰り、在宅時間の長い夫が日がな一日卵のそばにいて可愛がり、どこにも連れて行き、妻が嫉妬する始末。妻は逆に会社に持って行くと生産性の妨げになるからと、専用ルームに預けさせられる。
ポッドの卵は子宮センターのもので、待っている人がいるため回転を早くしたいので、予定日より早めに産まれるよう仕向ける。理想的な出産を求める2人はビジネスライクな考え方に抵抗を感じ、夫は預けた卵を勝手に持ち帰る。妻は不要だと売却の話を持ちかけていた自然豊かなシェル島の別荘で出産しようと提案し、2人で島へ行く。妻が度々見ていた波の夢はこの島の風景だった。
しかしセンターから遠隔操作をされてバッテリーが切れる。出産は近いためバッテリーが持ちそうだと判断し、力づくでポッドを開けて赤ちゃんを取り出す。
子宮センターは最後結局よくあるマッドサイエンス的な描き方になっていた。ラストはセンター長(ジャン・マルク・バール)は更に「子どもが親を選べるようにする」という理想を言っていたが。
あり得ない設定なんだけど、子宮センターに反対するフェミニストとか、仮にそうなったらそれぞれの立場の人は、自分は、どういう感情を持つか考えることができる。
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